日焼け止めの選び方と塗り方|SPF・PAの見方と紫外線対策

木陰で帽子と長袖を使いながら、露出した腕に日焼け止めを塗る女性
皮膚科 / 毎日のスキンケア

日焼け止めの選び方と塗り方|SPF・PAの見方と紫外線対策

表示の数字だけでなく、屋外で過ごす時間と汗・水に合わせて選びます。日陰や衣服も使い、無理なく紫外線を減らしましょう。

最終更新 2026-09-28監修日 2026-09-27
最初に日差しを浴びる予定を確認
塗り方量と塗りむらに注意
限界日焼け止めだけに頼らない
結論から

日焼け止めはSPF・PAに加え、屋外で過ごす時間、汗や水への強さ、肌に合う使い心地で選びます。表示に沿う量をむらなく塗り、屋外では約2時間ごとを目安に、汗や水で落ちたら早めに塗り直します。日陰・帽子・衣服も組み合わせることが大切です。[1][2]

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SPF・PAは何を表している?

SPFは主にUVBによる赤い日焼けを防ぐ効果、PAはUVAを防ぐ効果の指標です。どちらも一定の条件で調べた結果を示すもので、PAは「+」の数で段階を表します。SPFの数値を、そのまま何時間塗り直さなくてよいかという時間に置き換えることはできません。[1]

実際の効果は、塗った量、塗りむら、汗や水、タオルや衣服との摩擦で変わります。高い数値の製品を薄く一度塗ったから一日安心、とは考えず、使う場面に合う製品を必要な量で使いましょう。日焼け止めを使って日差しを浴びる時間を延ばすことも避けます。[1][2]

日焼け止めを活用する場面

  • 通勤・通学・散歩などで日差しを浴びる
  • スポーツや仕事で屋外に長くいる
  • 衣服で覆いにくい顔・耳・手を守りたい

製品選びだけで対応しない状態

  • 塗るたびに湿疹や腫れが出る
  • 短時間の日光で強い症状を繰り返す
  • 薬や皮膚の病気で遮光の指示を受けている
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屋外の時間・水濡れ・肌の反応で選ぶ

通勤や買い物:続けやすさを含めて選ぶ

短時間の外出では、毎日無理なく使える感触や落としやすさも大切です。屋外での使用についてWHOはUVA・UVBを防ぐSPF30以上の製品を勧めています。日本の環境省資料も、日常生活と長時間の屋外活動で使用場面に応じて選ぶ考え方を示しています。[1][2]

長時間の屋外活動:高い防御力と塗り直しを両立

強い日差しの下でスポーツやレジャーをする場合は、SPF50+・PA++++など防御力の高い製品を選択肢にします。ただし、休憩、日陰、衣服も同時に用意してください。塗り直すための製品を持ち歩き、朝の支度だけで対策を終えないようにします。[1][2]

汗・海・プール:耐水性の表示を見る

水に入る場合は、耐水性を表示している製品を選びます。耐水性があっても、泳いだ後やタオルで拭いた後まで完全に残る保証はありません。製品の説明に沿って塗り直し、落とすときの方法も購入前に確認しましょう。[1][2]

しみやすい肌:使える処方を探す

紫外線吸収剤を含まない製品が選択肢になる場合はありますが、「ノンケミカル」なら誰でもかぶれないわけではありません。防御成分以外も含めて反応が起こり得ます。以前に湿疹が出た製品と成分表示を残し、繰り返す場合は皮膚科で確認します。[1][4]

選択肢が多すぎる場合は、「顔に使えるか」「その日の汗や水に対応するか」「必要量を塗ってもつらくないか」の順に確認します。香りやブランドの好みより先に、この3点を満たすかを見てください。肌がすでに荒れているときは、新製品を顔全体に試さず相談しましょう。

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量・塗りむら・塗り直しを確認する

  1. 外へ出る前に、表示を読む

    使用量、顔や体などの使用部位、振って使う必要があるかを確認します。朝の保湿をしている場合も、手のひらで日焼け止めと混ぜず、それぞれの使い方に従って塗ります。

  2. 必要量を分けて置き、むらなく広げる

    額、鼻、頬、あごなどに分け、やさしく広げます。量は製品の目安を優先し、一度に広げにくいときは分けて重ねます。薄く伸ばしすぎないようにしてください。

  3. 耳・首・手などの塗り忘れを確認する

    顔だけでなく、衣服から露出する場所を確認します。体には手が届きにくい場所もあります。届かない部分は、無理に塗ろうとするだけでなく衣服で覆う方法も考えます。

  4. 屋外では約2時間ごと、落ちたときは早めに補う

    汗をかいた後、泳いだ後、タオルで拭いた後は、時間を待たず塗り直します。汗や水分はこすらずやさしく押さえてから塗ります。塗り直せない時間が続くなら、日陰や衣服で補いましょう。

WHOの目安は屋外で2時間ごとの塗り直しで、環境省資料は2〜3時間ごと、落ちたと感じた場合はその都度としています。ここでは屋外で約2時間を目安にし、製品の説明や活動内容に合わせます。SPFを重ね塗りして数値を足し算することはできません。[1][2]

木陰で帽子と長袖を使いながら、露出した腕に日焼け止めを塗る女性
日焼け止めに、日陰・帽子・衣服を組み合わせます。暑い日は熱中症にも配慮し、無理に厚着をしません。(説明用イラスト)
診察室から

皮膚科の診察では、日焼け止めの数値だけでなく、外で過ごす時間、塗る場所、汗を拭いた後に塗り直せるかを確認します。日焼けした場所が、塗り忘れや衣服のずれを見直す手がかりになることもあります。ただし、日光で起きる症状すべてが塗り不足によるものとは限りません。

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日陰・衣服も使う理由と、研究の限界

日焼け止めだけで紫外線を完全に防ぐことはできません。日差しが強い時間を避ける、日陰を選ぶ、つばのある帽子や衣服で覆うといった方法を重ねることで、露出する皮膚を減らせます。衣服は暑さとの両立も考え、涼しい場所での休憩や水分補給を妨げないようにします。[1][2]

オーストラリアの成人903人を対象とした無作為化試験では、日焼け止めを日常的に使う群で、任意に使う群より4.5年間の皮膚の老化の進行が少ない結果でした。手の皮膚の表面を評価した研究であり、顔のシミが消えることや、日本人の全員に同じ効果が出ることを示したものではありません。[3]

目標は、今日浴びる紫外線を減らすことすでにできたシミを日焼け止めだけで治療することはできません。新しく変化するできもの、色や形が急に変わる病変は、美容上の日焼け対策と分けて皮膚科で相談してください。
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落とし方・刺激・受診の目安

帰宅後は、その製品の表示に合う方法で落とします。洗顔料だけで落とせる製品もあれば、クレンジングを必要とする製品もあります。落ちたか不安だからと、強くこすったり何度も洗ったりしないようにしましょう。[1]

塗った場所に赤みやかゆみ、湿疹が出た場合は使用を中止し、やさしく洗い流します。同じ製品で繰り返す、顔が腫れる、症状が続く場合は、成分表示と経過を持って皮膚科へ相談します。短時間の日光でも強い症状が出る場合は、日焼け以外の病気や薬の影響も確認が必要です。[4]

日焼けで広い範囲に水疱ができた、強い痛み、発熱や脱水が疑われる場合は早めに医療機関へ。意識がはっきりしない、自力で飲水できない場合は救急の助けを求めます。皮膚に水疱があるときは、つぶしたり新しい化粧品を試したりしないでください。

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よくある質問

去年開けた日焼け止めを使ってもよいですか?

使用期限や開封後の扱い、保管方法は製品の表示を確認してください。高温になる車内などで保管したものや、におい・色・分離に変化があるものは使わないでください。品質が分からない場合はメーカーへ確認します。

メイクの上から塗り直すにはどうすればよいですか?

まず汗や余分な皮脂をやさしく押さえ、その用途に使える製品を表示に沿って補います。パウダーを薄くのせるだけでは、表示された効果に必要な量に達しない場合があります。塗り直しにくいときは帽子や日傘、日陰も活用してください。

乳児にも大人と同じ日焼け止めを使えますか?

乳児はまず強い日差しを避け、日陰や衣服で守ることを優先します。製品を使う場合は対象年齢と使用部位を確認し、湿疹がある場合や使用判断に迷う場合は小児科・皮膚科へ相談してください。大人が使えているだけで適しているとは判断しません。

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参考文献

本記事は一般的な医療情報を目的とし、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や治療の適否は医師の診察で判断してください。執筆:Xmedia編集部。