【高血圧・心臓病・循環器系薬 完全ガイド】医師が解説

高血圧・心臓病・循環器系薬 完全ガイド
最終更新日: 2026-04-06
📋 この記事のポイント
  • ✓ 高血圧や心臓病の治療には多岐にわたる循環器系薬が用いられ、それぞれの薬には特有の作用機序と適応があります。
  • ✓ 降圧薬、心不全治療薬、抗不整脈薬、抗血栓薬など、病態に応じた適切な薬の選択と継続が重要です。
  • ✓ 薬物療法は生活習慣の改善と並行して行われ、定期的な診察と検査によって効果と副作用を評価しながら調整されます。
※ 本記事は医療に関する情報提供を目的としています。個別の症状については、かかりつけの医療機関にご相談ください。

高血圧や心臓病といった循環器疾患は、日本人の死因の上位を占める重大な健康問題です。これらの疾患の治療には、病態や患者さんの状況に応じて様々な種類の薬剤が用いられます。本記事では、循環器系薬の主要な種類とその作用機序、適応について詳しく解説し、患者さんがご自身の治療薬について理解を深める一助となることを目指します。

降圧薬の基礎知識とは?

高血圧治療における降圧薬の分類と作用機序の図解
降圧薬の基本的な種類と作用

降圧薬とは、高血圧の治療に用いられる薬剤の総称で、血圧を正常範囲に維持することで、心臓病や脳卒中などの合併症リスクを低減することを目的とします。実臨床では、患者さんの血圧値、併存疾患、年齢、ライフスタイルなどを総合的に評価し、最適な降圧薬を選択しています。

高血圧は自覚症状が乏しいことが多いため、「サイレントキラー(静かなる殺人者)」とも呼ばれます。しかし、放置すると血管に持続的な負担がかかり、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞、脳梗塞、腎不全などの重篤な疾患を引き起こす可能性があります。降圧薬は、血圧をコントロールすることでこれらのリスクを抑制する重要な役割を担っています。

降圧薬には、ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)ACE阻害薬Ca拮抗薬利尿薬β遮断薬など、様々な種類があり、それぞれ異なる作用機序で血圧を下げます。例えば、血管を広げて血流を良くするもの、体内の余分な水分や塩分を排出するもの、心臓の働きを穏やかにするものなどがあります。実際の診療では、患者さん一人ひとりの病態や体質に合わせて、単剤または複数の薬剤を組み合わせて使用することが一般的です。特に、糖尿病や腎臓病などの併存疾患がある場合には、その疾患にも良い影響を与える薬剤が優先的に選択されることもあります。

高血圧
収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上が持続する状態を指します。生活習慣病の一つであり、心血管疾患のリスクを高めます。

ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)とは?

ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)は、高血圧治療において広く用いられる薬剤の一つで、体内で血圧を上昇させる作用を持つアンジオテンシンIIというホルモンの働きを特異的に阻害することで降圧効果を発揮します。臨床の現場では、咳の副作用が少ないため、ACE阻害薬が合わない患者さんによく処方されます。

アンジオテンシンIIは、血管を収縮させたり、水分や塩分の排出を抑えたりすることで血圧を上昇させる作用があります。ARBは、このアンジオテンシンIIが血管や臓器にある受容体と結合するのをブロックすることで、血管を拡張させ、体内の水分量を適切に保ち、結果として血圧を下げます。また、心臓や腎臓の保護作用も報告されており、高血圧に加えて心不全や慢性腎臓病を合併している患者さんにも有効性が期待されています。

ARBには、ロサルタン、カンデサルタン、バルサルタン、テルミサルタン、オルメサルタン、アジルサルタン、イルベサルタンなど、いくつかの種類があり、それぞれ薬効の持続時間や代謝経路に違いがあります。一般的に1日1回の服用で効果が持続するため、患者さんの服薬アドヒアンス(指示通りに薬を服用すること)を高めやすいという利点もあります。副作用としては、まれに高カリウム血症や腎機能の悪化が見られることがあるため、定期的な血液検査でモニタリングが必要です。妊娠中の女性には禁忌とされています[3]

ACE阻害薬とは?

ACE阻害薬は、アンジオテンシン変換酵素(ACE)の働きを阻害することで血圧を低下させる薬剤です。この酵素は、血圧上昇に関わるアンジオテンシンIをアンジオテンシンIIに変換する役割を担っています。初診時に「空咳が止まらない」と相談される患者さんの中には、以前にACE阻害薬を服用していたケースも少なくありません。

ACE阻害薬は、アンジオテンシンIIの生成を抑制することで血管を拡張させ、血圧を下げます。また、ブラジキニンという血管拡張作用を持つ物質の分解も抑制するため、降圧効果をさらに高めることが期待されます。心臓や腎臓の保護作用も知られており、心不全や糖尿病性腎症を合併する高血圧患者さんの治療に特に有効とされています。

主なACE阻害薬には、カプトプリル、エナラプリル、リシノプリル、ペリンドプリルなどがあります。ARBと同様に、心不全患者における心血管イベントの抑制や、腎機能悪化の進行を遅らせる効果が報告されています。しかし、副作用として空咳が比較的高い頻度で発生することがあり、これが原因で服薬を中止する患者さんもいらっしゃいます。その他、高カリウム血症や腎機能の悪化、血管性浮腫(顔や唇、喉の腫れ)などの重篤な副作用もまれに報告されています。妊娠中の使用は避けるべきとされています[3]

Ca拮抗薬とは?

Ca拮抗薬(カルシウム拮抗薬)は、血管の平滑筋細胞へのカルシウムイオンの流入を阻害することで、血管を拡張させ、血圧を下げる薬剤です。実際の診療では、高齢の患者さんや、他の降圧薬で十分な効果が得られない場合に、単独または併用でよく用いられます。

血管の収縮にはカルシウムイオンが重要な役割を果たしており、Ca拮抗薬はこのカルシウムイオンの細胞内への流入を阻害することで、血管を弛緩させ、拡張させます。これにより、末梢血管抵抗が減少し、血圧が低下します。また、心臓への負担を軽減する効果も期待できます。Ca拮抗薬は、降圧効果が比較的強力で、脳卒中や心筋梗塞の予防効果も報告されています。

主なCa拮抗薬には、アムロジピン、ニフェジピン、ジルチアゼム、ベラパミルなどがあります。これらは大きくジヒドロピリジン系と非ジヒドロピリジン系に分けられ、ジヒドロピリジン系は主に血管拡張作用が強く、非ジヒドロピリジン系は心拍数や心収縮力にも影響を与えることがあります。副作用としては、顔のほてり、頭痛、動悸、足のむくみなどが見られることがありますが、多くは軽度で、服用を続けるうちに軽減することが多いです。重篤な副作用はまれですが、心臓の機能が低下している患者さんでは注意が必要です。

利尿薬とは?

体内の水分と電解質のバランスを調整する利尿薬の働き
利尿薬による体液調整の仕組み

利尿薬は、体内の余分な水分や塩分を尿として排出することで、循環血液量を減らし、血圧を低下させる薬剤です。臨床の現場では、特にむくみを伴う高血圧患者さんや、心不全で体液貯留が見られる患者さんに効果的です。

腎臓の尿細管に作用し、ナトリウムや水の再吸収を抑制することで、尿量を増加させます。これにより、血管内の水分量が減少し、心臓への負担が軽減され、血圧が下がります。利尿薬は、高血圧治療の第一選択薬の一つとして位置づけられており、他の降圧薬と併用されることも多いです。また、心不全による浮腫(むくみ)の改善にも重要な役割を果たします。

利尿薬には、サイアザイド系利尿薬(ヒドロクロロチアジド、インダパミドなど)、ループ利尿薬(フロセミド、トラセミドなど)、カリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン、エプレレノンなど)といった種類があります。サイアザイド系は軽度から中等度の高血圧に、ループ利尿薬は心不全や腎不全による重度の浮腫に、カリウム保持性利尿薬は心不全や肝硬変に伴う浮腫に用いられることが多いです。副作用としては、脱水、電解質異常(特にカリウムの変動)、腎機能の悪化などがあるため、定期的な血液検査によるモニタリングが不可欠です。

β遮断薬とは?

β遮断薬(ベータ遮断薬)は、心臓や血管に存在するβ受容体を遮断することで、心拍数や心収縮力を抑制し、血圧を低下させる薬剤です。日常診療では、高血圧に加えて狭心症や頻脈性不整脈を合併している患者さんに、この薬剤を選択することがよくあります。

β受容体は、交感神経の刺激を受け取ることで心臓の働きを活発にしたり、血管を収縮させたりする役割を担っています。β遮断薬は、このβ受容体への神経伝達物質(アドレナリンなど)の結合を妨げることで、心臓の過剰な働きを抑え、心拍数を減少させ、心臓が送り出す血液量を減らします。これにより、血圧が低下し、心臓への負担が軽減されます。また、狭心症の発作予防や頻脈性不整脈の治療にも効果が期待されます[4]

主なβ遮断薬には、プロプラノロール、アテノロール、ビソプロロール、カルベジロール、メトプロロールなどがあります。副作用としては、徐脈(脈が遅くなる)、倦怠感、手足の冷え、気管支喘息の悪化などが見られることがあります。特に気管支喘息の既往がある患者さんには禁忌とされており、糖尿病患者さんでは低血糖の症状を隠してしまう可能性があるため注意が必要です。

心不全治療薬とは?

心不全治療薬は、心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなる状態である心不全の症状を改善し、病状の進行を遅らせることを目的とした薬剤です。治療を始めて数ヶ月ほどで「息切れが楽になった」「むくみが引いた」とおっしゃる方が多いです。

心不全は、様々な心臓病の終末像として発症し、息切れ、むくみ、倦怠感などの症状を呈します。心不全治療薬は、心臓の負担を軽減し、心臓の働きを助け、体液の貯留を改善することで、これらの症状を和らげ、患者さんの生活の質(QOL)を向上させます。治療の中心となるのは、ACE阻害薬ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)β遮断薬利尿薬などですが、近年では、SGLT2阻害薬やミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)、アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)など、新しい作用機序を持つ薬剤も登場し、治療選択肢が広がっています。

例えば、利尿薬は体内の余分な水分を排出し、むくみや肺水腫を改善します。ACE阻害薬やARBは、血管を拡張させ、心臓への負担を軽減します。β遮断薬は、心拍数を適切にコントロールし、心臓の過剰な働きを抑えます。これらの薬剤を組み合わせることで、心不全の進行を抑制し、入院や死亡のリスクを低減することが期待されます。妊娠中の心不全、特に周産期心筋症の治療には、特定の薬剤の選択に注意が必要です[2][3]

虚血性心疾患治療薬とは?

虚血性心疾患治療薬は、心臓の筋肉(心筋)への血液供給が不足することによって起こる狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の症状を緩和し、病状の進行を防ぐための薬剤です。診察の中で、胸の痛みや圧迫感を訴える患者さんには、これらの薬剤の必要性を実感しています。

虚血性心疾患は、主に冠動脈の動脈硬化によって血管が狭くなったり詰まったりすることで、心筋への酸素供給が不十分になるために発症します。治療薬は、心筋の酸素需要を減らす、または冠動脈の血流を改善することで、心筋の虚血状態を改善します。主な薬剤には、硝酸薬、β遮断薬Ca拮抗薬、抗血小板薬、脂質異常症治療薬などがあります。

硝酸薬は、血管を拡張させ、特に冠動脈を広げることで心筋への血流を増やし、狭心症の発作を迅速に改善します。β遮断薬は、心拍数と心収縮力を抑えることで心筋の酸素需要を減らし、狭心症の発作を予防します。Ca拮抗薬も冠動脈を拡張させ、心筋の酸素供給を改善します。また、アスピリンなどの抗血小板薬は、血栓の形成を抑え、心筋梗塞の再発予防に不可欠です。スタチンなどの脂質異常症治療薬は、動脈硬化の進行を抑制し、長期的な予後改善に寄与します。

抗不整脈薬とは?

抗不整脈薬は、心臓の電気的な活動の異常によって生じる不整脈の治療に用いられる薬剤です。不整脈は、脈が速すぎたり(頻脈)、遅すぎたり(徐脈)、不規則になったりする状態を指します。実際の診療では、動悸やめまいを訴える患者さんに、不整脈の種類に応じて慎重に薬剤を選択します。

心臓は規則的な電気信号によって収縮と弛緩を繰り返していますが、この電気信号の発生や伝達に異常が生じると不整脈となります。抗不整脈薬は、心臓の電気的な興奮性を調整することで、不整脈を抑制し、正常な心拍リズムを回復または維持することを目的とします。抗不整脈薬は、主に以下の4つのクラスに分類されます。

  • クラスI(ナトリウムチャネル遮断薬):心筋細胞のナトリウムチャネルを阻害し、興奮性を低下させます(例:フレカイニド、プロパフェノン)。
  • クラスII(β遮断薬):β受容体を遮断し、交感神経の作用を抑制することで心拍数を減少させます(例:アテノロール、ビソプロロール)。
  • クラスIII(カリウムチャネル遮断薬):カリウムチャネルを阻害し、心筋の再分極を遅らせることで活動電位持続時間を延長します(例:アミオダロン、ソタロール)。
  • クラスIV(Ca拮抗薬):非ジヒドロピリジン系のカルシウムチャネル遮断薬が心臓の伝導系に作用し、心拍数を調整します(例:ベラパミル、ジルチアゼム)。

これらの薬剤は、不整脈の種類(心房細動、心室性期外収縮など)や患者さんの心機能に応じて適切に選択されます。副作用として、別の不整脈を誘発する可能性(催不整脈作用)があるため、慎重な管理が必要です。

抗血栓薬(抗血小板薬・抗凝固薬)とは?

血栓形成を抑制する抗血栓薬の作用点と種類
抗血栓薬の作用と血栓予防

抗血栓薬は、血液が固まるのを防ぎ、血栓(血の塊)の形成を抑制することで、心筋梗塞、脳梗塞、肺塞栓症などの血栓性疾患の予防や治療に用いられる薬剤です。特に、心房細動の患者さんや、過去に血栓症を起こした患者さんには、これらの薬剤が重要な役割を果たします。

血栓は、血管が損傷した際に止血のために形成されるものですが、異常に形成されると血管を詰まらせ、臓器に重大な障害を引き起こします。抗血栓薬は、この血栓形成の過程の異なる段階に作用することで、血栓の発生を抑制します。大きく抗血小板薬と抗凝固薬に分けられます。

  • 抗血小板薬:血小板が凝集して血栓を形成するのを阻害します。アスピリン、クロピドグレル、プラスグレル、チカグレロルなどがあります。主に動脈系の血栓症(心筋梗塞、脳梗塞など)の予防に用いられます。
  • 抗凝固薬:血液凝固因子(血液を固めるタンパク質)の働きを阻害し、血液が固まるのを防ぎます。ワルファリン、ダビガトラン、リバーロキサバン、アピキサバン、エドキサバンなどの直接経口抗凝固薬(DOAC)があります。主に静脈系の血栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症)や、心房細動に伴う脳塞栓症の予防に用いられます。

これらの薬剤は、出血のリスクを高める可能性があるため、定期的な血液検査による効果と副作用のモニタリングが重要です。特にワルファリンは、食事や他の薬剤との相互作用に注意が必要です。

昇圧薬・肺高血圧症治療薬とは?

昇圧薬は、血圧が異常に低下した状態(ショックなど)において、血圧を上昇させ、臓器への血流を維持するために緊急的に使用される薬剤です。一方、肺高血圧症治療薬は、肺動脈の血圧が異常に高くなる難病である肺高血圧症の進行を抑制し、症状を改善するために用いられます。臨床の現場では、これらの薬剤は特に重症患者さんの生命維持やQOL改善に不可欠です。

昇圧薬

昇圧薬は、主にカテコールアミンと呼ばれる神経伝達物質(アドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミンなど)や、血管収縮作用を持つ薬剤(バソプレシンなど)が用いられます。これらの薬剤は、血管を収縮させたり、心臓の収縮力を高めたりすることで、血圧を上昇させ、脳や腎臓などの重要臓器への血液供給を確保します。集中治療室などで厳重な管理のもと、点滴で投与されることがほとんどです。

肺高血圧症治療薬

肺高血圧症は、肺の血管が狭くなったり硬くなったりすることで、肺動脈の圧力が上昇し、心臓に大きな負担がかかる病気です。治療薬は、肺血管を拡張させ、肺動脈圧を低下させることを目的とします。主な薬剤には、プロスタサイクリン誘導体、エンドセリン受容体拮抗薬、PDE5阻害薬、グアニル酸シクラーゼ刺激薬などがあります。これらの薬剤は、肺血管の特定の経路に作用し、血管を拡張させることで、息切れや疲労感などの症状を改善し、病気の進行を遅らせることが期待されます[1]。治療は専門医によって行われ、患者さんの状態に応じて複数の薬剤が併用されることもあります。

循環改善薬とは?

循環改善薬は、全身の血流を改善し、末梢組織への酸素や栄養素の供給を促進することを目的とした薬剤です。特に、手足の冷えやしびれ、間欠性跛行(歩行時に足が痛くなる症状)などの末梢動脈疾患の症状緩和に用いられることがあります。

これらの薬剤は、血管を拡張させたり、血液の粘度を低下させたり、赤血球の柔軟性を高めたりすることで、微小循環(細い血管での血流)を改善します。これにより、末梢組織の酸素不足が解消され、症状の改善が期待されます。具体的な薬剤としては、プロスタグランジン製剤、PDE3阻害薬(シロスタゾールなど)、血管拡張作用を持つ薬剤などが挙げられます。

例えば、シロスタゾールは、血小板凝集抑制作用と血管拡張作用を併せ持ち、間欠性跛行の症状を改善することが報告されています。また、脳梗塞後の後遺症や、めまい、耳鳴りなどの症状に対しても、血流改善を目的として使用されることがあります。ただし、循環改善薬は、あくまで症状の緩和を目的としたものであり、動脈硬化そのものを根本的に治療するものではないため、生活習慣の改善や基礎疾患の治療と並行して行うことが重要です。実際の診療では、患者さんの症状や病態を詳しく評価し、適切な薬剤を選択しています。

⚠️ 注意点

循環改善薬は、出血傾向のある方や重度の心臓病をお持ちの方には使用できない場合があります。必ず医師の指示に従って服用し、自己判断での中止や増減は避けてください。

まとめ

高血圧や心臓病、その他の循環器疾患の治療には、多種多様な薬剤が用いられます。降圧薬の基礎知識ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)ACE阻害薬Ca拮抗薬利尿薬β遮断薬といった主要な降圧薬から、心不全治療薬虚血性心疾患治療薬抗不整脈薬抗血栓薬(抗血小板薬・抗凝固薬)昇圧薬・肺高血圧症治療薬循環改善薬に至るまで、それぞれの薬剤が持つ作用機序と適応を理解することは、患者さんご自身の治療を主体的に進める上で非常に重要です。

これらの薬剤は、症状の改善だけでなく、将来的な心血管イベントの予防にも寄与します。しかし、薬には必ず副作用のリスクも伴うため、医師や薬剤師と密に連携し、定期的な検査を受けながら、ご自身の状態に合わせた最適な治療を継続することが肝要です。ご不明な点があれば、遠慮なく医療機関にご相談ください。

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よくある質問(FAQ)

高血圧の薬は一度飲み始めたら一生やめられないのでしょうか?
必ずしも一生飲み続けるとは限りません。生活習慣の改善(減塩、運動、禁煙、節酒、体重管理など)によって血圧が安定すれば、医師の判断で薬の減量や中止が検討されることもあります。しかし、自己判断で中止すると血圧が再び上昇し、重篤な合併症のリスクが高まるため、必ず医師と相談してください。
薬の副作用が心配です。どうすれば良いですか?
薬には効果だけでなく、副作用のリスクも伴います。もし体調に異変を感じたら、すぐに医師や薬剤師に相談してください。自己判断で服用を中止したり、量を減らしたりすると、病状が悪化する可能性があります。副作用の症状や程度に応じて、薬の種類や量を調整したり、別の薬に変更したりすることが可能です。
複数の薬を飲んでいますが、飲み合わせは大丈夫でしょうか?
複数の薬を服用する場合、薬の飲み合わせ(相互作用)によって効果が強まったり弱まったり、副作用が出やすくなったりすることがあります。市販薬やサプリメントを服用する際も、必ず医師や薬剤師に相談し、現在服用しているすべての薬を伝えてください。お薬手帳を活用することも重要です。
📖 参考文献
  1. Steven H Abman, Georg Hansmann, Stephen L Archer et al.. Pediatric Pulmonary Hypertension: Guidelines From the American Heart Association and American Thoracic Society.. Circulation. 2016. PMID: 26534956. DOI: 10.1161/CIR.0000000000000329
  2. Zolt Arany, Uri Elkayam. Peripartum Cardiomyopathy.. Circulation. 2016. PMID: 27045128. DOI: 10.1161/CIRCULATIONAHA.115.020491
  3. Vera Regitz-Zagrosek, Carina Blomstrom Lundqvist, Claudio Borghi et al.. ESC Guidelines on the management of cardiovascular diseases during pregnancy: the Task Force on the Management of Cardiovascular Diseases during Pregnancy of the European Society of Cardiology (ESC).. European heart journal. 2012. PMID: 21873418. DOI: 10.1093/eurheartj/ehr218
  4. William H Frishman, Elijah Saunders. β-Adrenergic blockers.. Journal of clinical hypertension (Greenwich, Conn.). 2012. PMID: 21896144. DOI: 10.1111/j.1751-7176.2011.00515.x
  5. アルダクトン(スピロノラクトン)添付文書(JAPIC)
  6. プレタール(シロスタゾール)添付文書(JAPIC)
  7. アミオダロン塩酸塩(アミオダロン)添付文書(JAPIC)
  8. ナトリックス(インダパミド)添付文書(JAPIC)
  9. フロセミド(フロセミド)添付文書(JAPIC)
  10. ルプラック(トラセミド)添付文書(JAPIC)
  11. ベザトール(モニタリン)添付文書(JAPIC)
  12. ノルアドリナリン(アドレナリン)添付文書(JAPIC)
  13. アスピリン(アスピリン)添付文書(JAPIC)
  14. ノルアドリナリン(ノルアドレナリン)添付文書(JAPIC)
この記事の監修医
💼
大城森生
管理薬剤師・旭薬局渋谷店
💼
小林瑛
管理薬剤師・旭薬局池袋店
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佐藤義朗
薬剤師・有限会社旭商事 代表取締役
👨‍⚕️
倉田照久
医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長