救急科 / 救急車と受診の判断

子どもに救急車が必要な症状は?呼吸・意識・けいれんの危険サイン

体温の数字だけでなく、呼吸・反応・顔色と普段との違いを確認します。

最終更新 2026-10-16監修日 2026-10-16
最初の観察呼吸、呼びかけへの反応、顔色を先に確認。
けいれん時間を確認。5分以上、呼吸不良、意識が戻らない場合は119番。
相談の順番危険サインは119番。判断に迷うときは地域の#8000など。
結論から

子どもで、反応がない、呼吸が弱い・苦しそう、唇が紫色、けいれんが続く・止まっても意識が戻らないときは119番です。5分以上続くけいれんも救急要請の目安ですが、呼吸や顔色が悪ければ5分を待ちません。危険サインがあるときは#8000への相談や動画撮影より通報を優先します。[1][2]

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息が苦しそう・唇が紫色・反応が乏しいときは119番

呼びかけても反応がない、意識がはっきりしない、唇が紫色で呼吸が弱い、激しくせき込んだりゼーゼーしたりして苦しそうで顔色が悪いときは、119番してください。「何の病気か」より、見えている状態を伝えることが大切です。[1][2]

名前を呼んでも目を向けない、力が入らずぐったりしている、普段の泣き方や反応と明らかに違う場合も、緊急性を確かめる必要があります。反応がないときは呼吸も確認し、普段どおりでない、判断できない場合は電話の指示に従って応急手当を始めます。[2][6]

「眠いだけ」「熱があるから」と決めず、年齢、呼吸の様子、顔色、呼びかけへの反応を先に伝えます。体温計や動画を探すために通報を遅らせないでください。近くに大人がいれば、一人が通報、一人が子どものそばで観察するよう分担します。

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けいれんが5分以上続く、呼吸が悪い、意識が戻らないとき

けいれんが始まったら、時計で時刻を確認します。5分以上続く場合は救急車を呼んでください。5分未満でも、呼吸が苦しい・弱い、唇の色が悪い、けいれんを繰り返して反応が戻らない、止まった後も意識が戻らない場合は、時間を待たず119番です。[1][3]

安全な場所に横たえ、周囲の硬い物をどけます。体を無理に押さえつけず、口に指、タオル、スプーンなどを入れないでください。吐いた物でのどが詰まるのを避けるため、顔や体を横に向け、担当者の指示を受けます。[3][4]

撮影は通報や安全確保に支障がなく、別の人が対応できる場合など、余裕のあるときだけです。始まりと終わりの時刻、手足の動きの左右差、顔色、呼吸、けいれん後の反応を伝えます。止まったことだけで安心せず、普段どおりの呼吸と反応が戻るかを見てください。[3]

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赤ちゃんは「いつもと違う」を具体的な様子で伝える

生後3カ月未満の赤ちゃんで様子がおかしいときは、早く医療者につなぐ必要があります。反応が乏しい、呼吸や顔色がおかしいなどの危険サインがあれば119番です。相談時は月齢を最初に伝え、普段の飲み方・泣き方・動きと何が違うかを説明してください。[1][2]

発熱の高さだけで救急車が必要かを決めることはできません。呼吸、反応、顔色を先に確認し、体温が分かれば追加します。赤ちゃんは自分で症状を言葉にできないため、最後に普段どおりに飲めた時刻、様子が変わった時刻など、保護者が見た事実が役立ちます。

危険サインがはっきりせず、受診を急ぐか迷う場合も、低月齢であることを伝えて早めに相談してください。#8000には地域ごとの受付時間があります。時間外に利用できる相談先や医療機関は、都道府県の案内で確認します。連絡中に呼吸や反応が悪くなった場合は119番へ切り替えます。[5]

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事故・誤飲・強い腹痛でも、全身の状態を確認する

強く頭を打ち、意識がない・けいれんする・出血が止まらないとき、溺れたとき、強い衝撃の交通事故や高い所からの転落では119番してください。現場が道路や水辺など危険な場所なら、まず周囲の安全を確保し、無理に救助に入らず消防の指示を受けます。[1][6]

物を飲み込んで意識がない、呼吸が苦しい、全身のじんましんに加えて顔色が悪い、ひどい痛みや広い範囲のやけども危険サインです。誤飲した可能性がある物の容器は、すぐ分かる場所にあれば確保し、何をいつ飲み込んだかを伝えます。探し物より通報と子どもの観察を優先してください。[1][2]

激しい嘔吐・下痢で水分が取れず、意識がはっきりしない、強い腹痛で苦しみ顔色が青ざめる場合も119番です。飲ませようとして通報を待つより、今の反応や呼吸を伝えて指示を受けます。[1]

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通報では「今の呼吸・反応」と症状の時刻を先に伝える

119番では「救急です」と伝え、住所・建物名・部屋番号、子どもの年齢または月齢、今の状態を質問に沿って答えてください。分からないことは分からないと伝えて構いません。発熱があれば体温、けいれんなら持続時間、事故なら受けた衝撃などを追加します。[2]

  • 呼吸:苦しそうか、弱くないか、普段どおりか。
  • 反応:呼ぶと目を向けるか、会話や泣く反応があるか。
  • 経過:いつから、どのように変わり、今どうなっているか。

一人で付き添うときは、可能ならスピーカー通話にして子どものそばで指示を聞きます。母子健康手帳、薬の情報などは、応急手当を妨げず用意できる場合に準備します。家族への連絡や着替えを済ませてから電話する必要はありません。[2][6]

保護者が横になった子どものそばで顔色と呼吸の様子を見守るイラスト
子どもの緊急性を伝えるときは、体温だけでなく呼吸・顔色・反応の変化も説明します。
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危険サインがなく受診を迷うときは#8000へ

#8000は、夜間・休日などに子どもの症状への対応や受診を迷う保護者が、小児科医師・看護師などへ相談できる窓口です。利用できる曜日・時間、通常番号などは都道府県で異なります。お住まいの地域の案内を確認し、年齢、症状、経過を伝えます。[5]

日本小児科学会の「こどもの救急」も、夜間・休日に受診するか考える目安になります。ただし対象は生後1カ月〜6歳です。このサイトの年齢範囲を超える子どもや、生後1カ月未満の新生児の判断へ、そのまま当てはめないでください。[7]

相談やウェブの確認中でも、反応が乏しくなる、呼吸が悪くなる、けいれんが続くなどの危険サインが出たら119番です。危険サインがある子どもを、相談電話がつながるまで待たせる必要はありません。保護者一人で判断を抱え込まず、見たままの様子を伝えてください。[1][5]

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よくある質問

日本語でうまく説明できるか不安なときは?

まず119番へ電話し、救急車が必要なことと住所を、伝えられる言葉で知らせてください。近くに通訳できる人がいても、その人を探すために通報を遅らせないでください。多言語対応の方法は地域によって異なります。

保護者が一人で、きょうだいも家にいる場合は?

119番で、子どもの状態に加えて保護者が一人であること、ほかの子どもがいることを伝え、指示を受けてください。応急手当や観察を優先し、付き添いや家族への連絡は可能な範囲で相談します。

いつもの発作として薬を処方されている場合も救急車が必要ですか?

主治医からの個別の指示があれば、その内容を119番の担当者にも伝えてください。呼吸や顔色が悪い、発作が続く、意識が戻らない場合は通報を優先します。処方薬の名前、使った時刻、量を分かる範囲で伝えます。

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参考文献

本記事は一般的な医療情報を目的とし、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や対応は医師・救急隊・通信指令員の指示に従ってください。執筆:Xmedia編集部。