腎がんの症状:無症状・血尿・腰痛と受診の目安
症状がない段階で見つかることが多い一方、血尿や持続する痛みは自己判断せず評価します。
腎がんは初期には症状がないことが多く、健康診断の超音波や別の病気で撮ったCTで偶然見つかります。進行すると血尿、片側の背中・腰の痛み、腹部のしこり、発熱、だるさ、体重減少などが現れることがあります。肉眼で分かる血尿は一度でも泌尿器科で確認してください。
血の塊で尿が出ない、呼吸・意識・麻痺の症状は救急を検討する
救急を検討
血の塊で尿が出ない、息苦しい、意識がおかしい、急な片麻痺、突然の激痛や失神。
当日中に相談
肉眼で分かる血尿、発熱を伴う強い腰痛、急速な症状悪化。泌尿器科または救急へ連絡します。
早めに泌尿器科へ
健診や別の検査で腎腫瘤を指摘された、血尿が一度でも出た、原因不明の腰痛や体重減少が続く。
肉眼的血尿は腎がん以外に、膀胱がん、尿路結石、感染症などでも起こります。痛みがなくても検査が必要です。血の塊で尿が出ない、出血でふらつく、呼吸困難、急な片麻痺や激しい頭痛がある場合は救急を検討します。[3][7]
小さな腎がんは腎機能を保ったまま、偶然見つかることが多い
腎臓は左右にあり、一部に小さな腫瘍があっても尿量や血液検査の腎機能がすぐ変わるとは限りません。そのため初期症状は乏しく、腹部超音波やCTの偶発所見が発見のきっかけになります。「症状がないから良性」とも「見つかったからすぐ進行がん」ともいえません。[1][3][4][7]

肉眼的血尿、片側の持続する腰痛、腹部のしこりを評価する
腫瘍が大きくなると、血尿、背中・腰の痛み、腹部のしこりなどが現れることがあります。古典的な三症状がすべてそろうのを待ってはいけません。血尿の色、血の塊、排尿痛、痛む側、突然か持続性かを記録します。[3]
診察では、血尿が排尿の最初・最後・全体のどこで見えたか、血の塊、痛み・発熱、抗凝固薬を確認します。腰痛は左右、姿勢との関係、何分続くか、夜間も続くかを聞き、結石・感染・筋骨格痛なども同時に見分けます。実際の掲載内容は担当監修医の確認後に確定します。
発熱・体重減少、咳・骨痛・神経症状は広がりの評価につながる
原因不明の発熱、だるさ、食欲低下、体重減少、貧血などが現れることがあります。肺転移では咳・息苦しさ・血痰、骨転移では持続する骨痛や骨折、脳転移では頭痛・けいれん・片麻痺などがみられます。これらは他の病気でも起こるため、症状だけで転移と決めず画像で確認します。[3]
腎がんに伴う発熱は感染症と区別が必要です。体温の時間帯、悪寒、排尿痛、咳、使用中の薬を記録します。薬物療法中の発熱・息苦しさ・下痢・黄疸・強いだるさは免疫関連副作用の可能性もあるため、事前に示された連絡先へ早めに相談します。
血尿・腰痛には、がん以外の原因も多い
血尿の原因には膀胱がん、腎盂・尿管がん、結石、感染症、前立腺疾患、糸球体疾患などがあります。突然の疝痛は結石、発熱と排尿痛は感染を示唆しますが、症状は重なるため尿検査と画像を組み合わせます。
尿が赤く見えても、食べ物や薬による着色のことがあります。ただし見分けに迷う時は自己判断せず尿検査を受けます。
血尿の出る場所は腎臓だけではありません。尿細胞診や膀胱鏡を追加するかは年齢、喫煙歴、血尿の程度、画像所見で決めます。腎腫瘤が見つかっても、血尿の原因が別にある可能性を残して評価します。
写真・時系列・過去画像が診断の手がかりになる
血尿が止まった後でも受診してください。市販の止血薬や大量の水分だけで原因確認を先延ばしにしないことが大切です。
血尿が再び出た場合の連絡先と、血の塊・尿閉になった時の受診先を確認します。痛み止めを使った時は薬名と時刻も記録すると、症状の変化を正しく評価できます。
よくある質問
血尿が一度だけでも受診しますか?
はい。痛みがなく一度だけでも、泌尿器科で尿検査と必要な画像・内視鏡検査を相談してください。
腰痛があれば腎がんですか?
腰痛の多くは筋骨格性など別の原因です。ただし片側で持続する、血尿・発熱・体重減少を伴う場合は早めに相談します。
腎機能の血液検査が正常なら腎がんではありませんか?
腎機能が正常でも小さな腎がんはあり得ます。診断には画像が必要です。
症状がない腎腫瘤は放置してよいですか?
放置ではなく、画像で性状と大きさを確認し、治療または計画的な監視を選びます。
参考文献
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