【頭 痛い 病気】頭痛・顔の症状から探る病気ガイド|専門医が解説

頭 痛い 病気
最終更新日: 2026-04-09
最終更新日: 2026-04-09
📋 この記事のポイント
  • ✓ 頭痛や顔の痛みは、多様な原因によって引き起こされる症状です。
  • ✓ 症状の種類、発生部位、頻度、随伴症状などを正確に把握することが診断の第一歩となります。
  • ✓ 自己判断せずに、早期に医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
※ 本記事は医療に関する情報提供を目的としています。個別の症状については、かかりつけの医療機関にご相談ください。

頭痛や顔の痛み、しびれなどの症状は、日常生活に大きな影響を及ぼし、不安を感じさせるものです。これらの症状は、単なる疲れやストレスから、重篤な病気のサインまで、多岐にわたる原因によって引き起こされる可能性があります。適切な診断と治療を受けるためには、ご自身の症状を正確に理解し、早期に医療機関を受診することが重要です。

頭痛の種類と主な原因とは?

片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛など様々な頭痛のタイプと発生メカニズム
頭痛のタイプと主な原因

頭痛は非常に一般的な症状ですが、その種類や原因は様々です。大きく分けて、一次性頭痛と二次性頭痛に分類されます。

実臨床では、初診時に「いつもの頭痛と違う気がする」と相談される患者さんも少なくありません。頭痛の種類を見極めることは、適切な治療に繋がるため非常に重要です。

一次性頭痛:病気ではない頭痛

一次性頭痛は、特定の病気が原因ではない頭痛で、頭痛そのものが病気として扱われます。代表的なものに片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛があります。

  • 片頭痛(Migraine):ズキズキとした拍動性の痛みが特徴で、頭の片側に起こることが多いですが、両側に生じることもあります。吐き気や嘔吐、光や音に過敏になるなどの随伴症状を伴うことがあります。日常生活に支障をきたすことが多く、国際的に広く用いられているMIDAS(Migraine Disability Assessment)質問票などを用いて、頭痛による障害度を評価することもあります[5]
  • 緊張型頭痛(Tension-type Headache):頭全体が締め付けられるような、または圧迫されるような痛みが特徴です。首や肩のこりを伴うことが多く、ストレスや姿勢の悪さが原因となることが多いです。
  • 群発頭痛(Cluster Headache):目の奥がえぐられるような激しい痛みが特徴で、片側の目の周りやこめかみに起こります。目の充血、涙、鼻水、まぶたの下垂などの自律神経症状を伴うことが多く、一定期間集中して発生し、その後しばらく症状がない期間が続くのが特徴です。

二次性頭痛:病気が原因の頭痛

二次性頭痛は、脳の病気(脳腫瘍、くも膜下出血、髄膜炎など)や全身の病気、薬剤の副作用など、他の原因によって引き起こされる頭痛です。命に関わる場合もあるため、急な発症やこれまで経験したことのない激しい頭痛、麻痺や意識障害を伴う場合は、緊急性が高いと判断されます。

⚠️ 注意点

「いつもと違う頭痛」「突然の激しい頭痛」「発熱や麻痺を伴う頭痛」などは、重篤な病気のサインである可能性があります。自己判断せずに、速やかに医療機関を受診してください。

顔の痛み・しびれの原因となる病気には何がありますか?

顔面の痛みやしびれを引き起こす三叉神経痛や顔面神経麻痺の解説
顔の痛み・しびれの病気

顔の痛みやしびれも、頭痛と同様に様々な原因が考えられます。神経の病気、感染症、血管の異常など、多岐にわたります。

臨床の現場では、顔の症状を訴える患者さんの中には、歯科的な問題が隠れているケースをよく経験します。そのため、顔の痛みやしびれの場合、神経内科だけでなく、耳鼻咽喉科や歯科口腔外科との連携も重要になります。

三叉神経痛

三叉神経痛は、顔の感覚を司る三叉神経に異常が生じることで、顔面に激しい痛みが走る病気です。通常、顔の片側に、電気が走るような、刺すような、瞬間的な激痛が繰り返し起こります[1]。洗顔、歯磨き、食事、会話、風に当たるなどの些細な刺激が引き金となることがあります。この痛みは非常に強く、患者さんの生活の質を著しく低下させることが知られています[1]

三叉神経(Trigeminal Nerve)
顔の感覚(痛み、触覚、温度覚)と咀嚼筋の運動を支配する脳神経の一つです。三叉神経は、眼神経、上顎神経、下顎神経の3つの枝に分かれており、それぞれが顔の異なる領域の感覚を担っています。

その他の神経痛

  • 舌咽神経痛(Glossopharyngeal Neuralgia):喉の奥、扁桃腺、耳の奥などに激しい痛みが起こります。嚥下(飲み込み)や咳、会話が誘因となることがあります[3]
  • 後頭神経痛(Occipital Neuralgia):後頭部から首筋にかけて、電気が走るような鋭い痛みが特徴です。頭皮のしびれや圧痛を伴うこともあります[7]
  • 帯状疱疹後神経痛(Postherpetic Neuralgia):帯状疱疹が治癒した後も、ウイルスによって損傷された神経が原因で痛みが残る状態です。顔面に発症した場合、目の周りや額に持続的な痛みが続くことがあります。

顔面神経麻痺

顔面神経麻痺は、顔の表情を作る筋肉を動かす顔面神経が麻痺することで、顔の片側が動かせなくなる状態です。口角が下がる、目が閉じられない、額にシワが寄せられないなどの症状が現れます。ベル麻痺が最も一般的ですが、帯状疱疹ウイルスによるラムゼイ・ハント症候群なども原因となります。

その他の顔の症状

  • 眼窩蜂窩織炎(Orbital Cellulitis):目の周りや眼窩(がんか:眼球が収まっている骨のくぼみ)の細菌感染症です。目の痛み、腫れ、発赤、眼球突出、視力低下などを引き起こし、緊急性の高い病態です[4]
  • 顎関節症(Temporomandibular Joint Disorder: TMD):顎の関節やその周囲の筋肉に異常が生じることで、顎の痛み、口を開けにくい、カクカク音がするなどの症状が現れます。顔の痛みとして感じられることもあります。
  • ハーレクイン症候群(Harlequin Syndrome):顔の片側だけに発汗や紅潮が見られる稀な自律神経の異常です[2]。通常は無害ですが、基礎疾患の可能性もあるため、鑑別診断が必要です。
  • 下顎神経麻痺による顎のしびれ(Numb Chin Syndrome):下顎のしびれが特徴で、悪性腫瘍の転移など重篤な病気が原因となることがあるため注意が必要です[6]

症状の自己チェックと受診の目安は?

頭や顔の症状を自己チェックし、医療機関を受診するタイミングの判断基準
症状の自己チェックと受診目安

頭痛や顔の症状は多岐にわたるため、ご自身の症状を正確に把握することが重要です。以下の項目を参考に、受診の目安を検討してください。

いつ医療機関を受診すべき?

以下のような症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

  • 突然発症した激しい頭痛(「人生最悪の頭痛」と感じるもの)
  • 手足の麻痺、しびれ、ろれつが回らない、意識障害などの神経症状を伴う頭痛や顔の症状
  • 発熱、項部硬直(首が硬くなる)、嘔吐を伴う頭痛
  • 頭部外傷後に発症した頭痛や顔の症状
  • 視力障害や目の痛み、目の腫れを伴う顔の症状
  • 顔の片側が動かせない、口角が下がるなどの顔面神経麻痺の症状
  • 今まで経験したことのない頭痛や顔の痛み
  • 症状が徐々に悪化している場合

医療機関での診断と治療の選択肢

医療機関では、問診で症状の詳細(いつから、どのような痛みか、頻度、随伴症状など)を詳しく伺い、神経学的診察を行います。必要に応じて、以下のような検査が行われます。

  • 画像検査:頭部MRIやCTスキャンで脳の異常(腫瘍、出血など)を確認します。
  • 血液検査:炎症反応や感染症の有無などを確認します。
  • 神経伝導検査:神経の機能異常を調べます。

治療は、診断された病気によって異なります。例えば、片頭痛にはトリプタン製剤などの薬物療法、三叉神経痛にはカルバマゼピンなどの神経痛治療薬が用いられます[1]。また、生活習慣の改善やストレス管理も重要な治療の一部となります。

症状のタイプ考えられる主な病気受診の目安
ズキズキする頭痛(片側または両側)、吐き気片頭痛日常生活に支障がある場合、頻度が多い場合
締め付けられるような頭痛、肩こり緊張型頭痛市販薬で改善しない、頻度が多い場合
目の奥の激痛、目の充血・涙群発頭痛速やかに受診
顔の片側に電気が走るような激痛三叉神経痛速やかに受診
顔の片側が動かせない、口角が下がる顔面神経麻痺速やかに受診
突然の激しい頭痛、麻痺、意識障害くも膜下出血、脳腫瘍など救急車を呼ぶなど、緊急受診

まとめ

頭痛や顔の症状は、その種類や原因が多岐にわたり、日常生活に大きな影響を与えることがあります。単なる疲れやストレスで片付けがちな症状の中にも、早期の診断と治療が必要な病気が隠されている可能性があります。ご自身の症状を注意深く観察し、不安を感じた場合は、決して自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。特に、これまで経験したことのない激しい痛みや、麻痺、意識障害などの神経症状を伴う場合は、速やかに専門医の診察を受けてください。適切な診断と治療により、症状の改善や重篤な病気の早期発見に繋がります。

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よくある質問(FAQ)

頭痛と顔の痛みの両方がある場合、何科を受診すべきですか?
頭痛と顔の痛みの両方がある場合、まずは神経内科または脳神経外科を受診することをお勧めします。これらの科では、脳や神経系の異常を専門的に診断し、適切な治療方針を立てることができます。必要に応じて、他の専門科(耳鼻咽喉科、歯科口腔外科など)との連携も行われます。
市販薬で頭痛が治まる場合でも、受診は必要ですか?
一時的に市販薬で頭痛が治まる場合でも、頭痛の頻度が増えたり、痛みの性質が変わったり、日常生活に支障をきたすようになった場合は、一度医療機関を受診することをお勧めします。特に、片頭痛や群発頭痛など、適切な診断と治療によって症状をコントロールできる頭痛もあります。
顔のしびれはどのような病気と関連がありますか?
顔のしびれは、三叉神経痛の前兆、顔面神経麻痺、脳梗塞や脳腫瘍などの脳の病気、多発性硬化症などの神経疾患、あるいは顎関節症など、様々な病気と関連があります。特に、しびれが急に発症したり、手足のしびれや麻痺を伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。
ストレスは頭痛や顔の症状に影響しますか?
はい、ストレスは頭痛や顔の症状に大きな影響を与えることがあります。特に緊張型頭痛はストレスや精神的な緊張が主な原因となることが多いです。また、片頭痛の誘発因子となることもあります。ストレスが原因の場合でも、症状が重い場合や改善しない場合は、医療機関での相談や適切なストレス管理のアドバイスを受けることが有効です。
この記事の監修医
👨‍⚕️
高口直人
脳神経内科医