MRワクチン|接種時期・2回目の期限と副反応

MRワクチンの接種計画を示す図
Pediatrics / Measles & rubella vaccine

MRワクチン
接種時期・2回目の期限と副反応

MRワクチンは、1歳と年長の年に1回ずつ受けます。2回目を忘れたときの相談先や、接種後に気をつけたい症状をまとめました。

最終更新 2026.09.05医学レビュー 2026.09.05
AGE1歳で1回目
SCHOOL年長で2回目
RECORD済んだ日付を確認
結論から

MRワクチンは、はしか(麻疹)と風疹を予防します。定期接種では1歳のときと、小学校入学前の1年間に1回ずつ、計2回受けます。2回目を忘れた場合も、まずは母子健康手帳を持って医療機関へ相談しましょう。期限の延長や費用の助成を受けられるかは、お住まいの自治体で確認できます。[1]

接種後、受診を急ぐのはどんなとき?

接種後の症状でも、ワクチンが原因とは限りません。急な変化は原因の判断より受診を優先します。

今すぐ119番

呼吸が苦しい、唇が青紫、意識が戻らない、呼びかけへの反応が弱い、けいれんが続く。全身のじんましんに息苦しさや繰り返す嘔吐を伴う場合も救急対応が必要です。

早めに医療機関へ

発熱が続く、飲めない、ぐったりする、皮膚に赤紫色の点やあざが出ている場合。発熱・発疹と麻疹患者との接触があれば、来院前に電話してください。

記録しながら観察

軽い症状だけで、呼吸・顔色・反応が普段どおり、水分がとれて、おしっこも出ている場合。悪化や長引く症状は相談してください。

相談時のメモ:ワクチン名、接種日時、症状の開始時刻、水分がとれているか・おしっこが出ているか、使った薬。迷う場合は子ども医療電話相談 #8000も利用できます。緊急時は記録を後回しにしてください。

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はしか・風疹を防ぐため、2回受けます

麻疹は肺炎や脳炎などを起こし、風疹は妊娠中の感染で胎児に影響することがあります。MRはこの2つに備えるワクチンです。おたふくかぜを含む「MMR」や水痘も含む「MMRV」とは異なります。接種は本人を守るだけでなく、周囲への感染を減らす意味もあります。[1]

MRは1歳と小学校入学前の2回を確認。接種の間隔や対象年齢は、この後の本文・表で説明
図1|MRは1歳と小学校入学前の2回を確認 確認の順序を示す模式図です。対象年齢・製剤・これまでの接種記録による条件は本文で確認してください。

1回目で十分な免疫がつかなかった人にも機会を設け、免疫を確かなものにするため2回の接種が重要です。「最初に打ったから、年長では不要」とは考えません。[1]

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1回目は1歳、2回目は年長の1年間

MRワクチンの1期・2期・例外的な早期接種
区分時期・回数確認すること
1期1歳の1年間に1回1歳になったら早めに予約。2歳になる前までが基本
2期5歳以上7歳未満で小学校入学前の1年間に1回年長の年度の4月1日~3月31日までに受けます
1歳になる前に受けた場合流行・渡航などで個別に検討されることがある1歳以降の2回も必要です。受けた日付を医師に見せてください

原則無料で受けられる期限は、自治体から届く予診票で確認できます。日付が分かりにくいときは、予約先に生年月日を伝えて尋ねましょう。日本小児科学会のスケジュールをもとに、MRと水痘など1歳からの接種を一緒に計画すると確認漏れを減らせます。[1][2]

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打ち忘れたら?期限を延長できる場合もあります

2024年度に供給不足等で接種機会を逃した一部の対象者には、2027年3月31日までの延長措置があります。小児では、1期が2022年4月2日~2023年4月1日生まれ、2期が2018年4月2日~2019年4月1日生まれです。この期間に生まれた方でも、延長の条件や手続きの確認が必要です。まだ受けていない方は、自治体の予防接種窓口へ問い合わせてください。[3]

すべての打ち忘れが自動的に延長されるわけではありません延長の対象でない方も、必要な接種や費用について相談できます。自治体独自の費用助成や、長い療養で受けられなかった場合の制度を利用できることがあるため、予約前に自治体の予防接種窓口へ問い合わせてください。

受けたかどうか覚えていないときは、母子健康手帳を確認しましょう。記録が見つからなければ、以前の医療機関や自治体に問い合わせる方法もあります。必要な検査や再接種は医師が判断します。[2]

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接種後に気をつけたい症状と、事前に伝えること

接種後には発熱、発疹、注射した部位の赤みや腫れがみられることがあります。発熱・発疹は接種直後だけでなく後日出ることもあるため、接種日を伝えて相談します。症状だけで副反応と決めつけず、感染症なども考えます。[1]

熱がある、重い病気で体調が悪い、過去にワクチンで重いアレルギー反応(アナフィラキシー)が出た場合は、接種前に相談が必要です。免疫の働きが弱くなる病気や治療、妊娠についても医師に伝えてください。卵アレルギーがあっても接種できる場合があります。以前に強いアレルギー反応が出たことは、必ず医師に伝えてください。[1]

発熱・発疹があり麻疹が疑わしい場合予約なしに待合室へ入らず、まず電話で症状・接触歴・渡航歴を伝えてください。呼吸や意識に異常がある場合は救急要請時に同じ情報を伝えます。
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母子健康手帳を開いて、接種日を確認しましょう

相談時は、MR・麻疹・風疹それぞれの接種日、過去に確定診断された感染歴、薬、輸血や免疫グロブリン治療の有無をまとめてください。同日に受けるワクチンと別の日に受ける注射の生ワクチンでは計画が異なるため、接種医と次回日を決めます。[2]

診察室から|相談のポイント

「1歳で打ったから終わり」ではなく、2回目の接種日まで確認しましょう。母子健康手帳の記録と年長の年度末を並べて、「通常の期限内か、期限延長の対象か」「次の予約はいつか」を接種医に質問すると予定を整理できます。[1][2]

公的資料をもとに編集部が整理した相談のヒントです。医師本人の診療経験や発言の引用ではありません。

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ワクチンの効果や安全性は、研究でどう確かめられている?

多くの研究をまとめたCochrane(コクラン)のレビューでは、はしか・風疹などを含むワクチンの予防効果が確かめられています。自閉症のリスクが高まるという結果は得られていません。デンマークで多くの子どもを追跡した研究でも、同じ方向の結果が報告されています。[4][5]

海外のワクチンと、日本のMRには違いがあります海外の「MMR」には、おたふくかぜの成分も入っています。効果や安全性を考える参考になりますが、副反応の頻度などを日本のMRにそのまま当てはめることはできません。接種時期や注意点は、日本の案内に沿って確認しましょう。
FAQ

よくある質問

2回目を忘れたら、1回目からやり直しますか?

まず接種記録を確認し、不足分の計画を医師と立てます。期限を過ぎても原則無料で受けられるかは、自治体への確認が必要です。2024年度対象者向けの延長措置は全員には適用されません。

麻疹か風疹にかかったことがあってもMRは受けられますか?

片方にかかったことが確かでも、もう片方の予防のためMRを受けられる場合があります。以前に出た発疹が何の病気だったか分からない場合は、診断の記録を医師に見せて相談しましょう。

水痘ワクチンと一緒に受けられますか?

医師が必要と認める場合は同時接種が可能です。別の日に注射の生ワクチンを接種する場合の間隔は、接種医と確認してください。

ワクチンを打てば麻疹に絶対かかりませんか?

完全に防げるわけではありません。2回の接種は発症や重症化のリスクを減らしますが、発熱・発疹や接触歴があれば接種済みでも電話で医療機関へ相談してください。

REF

参考文献