大人に救急車が必要な症状は?胸痛・しびれ・意識の危険サイン
病名が分からなくても、急な変化と危険サインから119番を選べます。
大人で、反応がない、普段どおりに息をしていない、突然の激しい胸・背中・頭の痛み、急な息苦しさ、片側の手足の脱力や話しにくさがあるときは119番です。自分で運転せず、症状が始まった時刻を伝えてください。危険サインがあるときは、相談電話や検索を先に挟まないでください。[1][5]
反応がない・息が普段と違うときは、すぐ119番
名前を呼び、肩を軽くたたいても反応がない、反応があるか分からないときは、周囲に助けを求めて119番してください。「倒れた」「反応がない」と、そのまま伝えて構いません。普段どおりの呼吸があるかを確認し、ない、または判断に迷う場合は、電話の指示に従って胸骨圧迫を始めます。しゃくり上げるような不規則な呼吸は、普段どおりの呼吸には含めません。[5]
目を開けていても、会話が成り立たない、急にもうろうとした、ぐったりしている場合は緊急の可能性があります。酔っている、寝不足、持病のせいと決めつけず、119番で状態を伝えます。呼吸を確かめるために長く時間をかけたり、自分で脈を探したりする必要はありません。[3][5]
胸・背中の急な痛みや息苦しさは、本人が運転しない
突然の強い胸や背中の痛み、胸が締め付けられる・押される感じ、急な息切れや呼吸困難は119番の目安です。冷や汗、吐き気、顔色の悪さを伴う場合も、緊急性を伝えてください。痛みの強さだけで原因を区別することはできません。[1]
心筋梗塞では胸の痛みのほか、あご、肩、背中、みぞおちなどに症状が出ることもあります。特に高齢者などでは典型的な胸痛が目立たない場合があります。息苦しさや冷や汗を伴う強い胸痛があれば、受診先を探して自分で向かうより119番してください。移動中の急変のおそれがあります。[4]
本人が「少し休めばよい」と話しても、危険な症状があれば相談してください。症状が続く時間を測るために通報を待つ必要はありません。周囲の人は、始まった時刻、痛む場所、息苦しさなどを短く伝えます。
片側の脱力・話しにくさ・突然の激しい頭痛も119番
急に顔の片側が動かしにくい、笑うと口元がゆがむ、片方の腕や足に力が入らない、ろれつが回らない、言葉が出にくいときは119番してください。突然見える範囲が欠ける、物が二重に見える、支えなしで立てないほど急にふらつく症状も対象です。[1]
いつもと違う突然の激しい頭痛も、救急車を呼ぶ危険サインです。頭痛の原因を自宅で区別するために、歩かせたり、症状を繰り返し試したりせず、まず通報します。本人が話しにくい場合は、そばの人が代わってください。[1]
「何時何分ごろまでは普段どおりだったか」「最初に変化に気づいたのはいつか」を伝えると、状況の整理に役立ちます。時刻が曖昧なら、最後に会話したとき、食事中、起床時など、分かる出来事で説明します。正確な時刻を調べ終えるまで通報を待たないでください。[2]
激しい腹痛・吐血・止まらない出血や重大な事故も見逃さない
突然の激しい腹痛、強い腹痛が続く、血を吐く、便に血が混じる・真っ黒な便が出る場合は119番で相談すべき危険サインです。冷や汗や意識の変化を伴うときは、その情報を先に伝えます。便や吐いた物の色だけで病気を断定せず、状態と一緒に説明してください。[1]
大量の出血を伴うけが、広い範囲のやけど、溺水、高い所からの転落、強い衝撃を受けた交通事故も119番の対象です。道路、水辺、火災、感電などの現場では、助ける人の安全を先に確保し、危険な場所に入らず消防の指示を受けてください。[1][5]
食べ物を詰まらせて息が苦しい、声が出せない、反応がなくなった場合や、けいれんが止まらない・止まっても意識が戻らない場合も通報します。応急手当は、119番の担当者から状態に合った指示を受けながら進めます。[1]
高齢者は「急にいつもと違う」を具体的に伝える
高齢者では、重い病気でも症状が典型的に出ないことがあります。「いつもどおり話せない」「急に立てなくなった」「反応が鈍い」といった変化と、普段できていることを比べて伝えてください。年齢や持病だけを理由に、急な変化を見過ごさないことが大切です。[2]
普段から介助が必要な人でも、今日の変化を説明できます。たとえば「普段は呼ぶと目を開けるのに今日は反応しない」「昨日は介助で立てたが急に力が入らない」のように、観察した事実を伝えます。体温や血圧の数値が測れていなくても通報できます。
本人だけでは説明しにくいときは、いつもの様子を知る家族や介護者が補ってください。ただし連絡が取れるまで119番を待つ必要はありません。呼びかけへの反応と呼吸の状態を先に伝え、服薬情報などは後から追加します。[2]
119番では、場所と今の状態を短く伝える
「救急です」と伝えたら、住所、建物名・部屋番号、患者の年齢、症状、通報者の名前と連絡先を、質問に沿って答えます。住所が分からなければ、近くの建物や目印を説明してください。すべての病歴を先に説明する必要はありません。[2]
- 今の状態:呼びかけに反応するか、普段どおりに呼吸しているか。
- 始まり方:突然か、いつからか、どのように変化したか。
- 背景:分かる範囲の持病、薬、事故の状況。
一人のときは、可能ならスピーカー通話にして指示を聞きます。家族への連絡や持ち物の準備より、本人の観察と必要な応急手当を優先してください。救急隊が来るまでに状態が悪化したら、通話中の担当者に直ちに伝え、電話を切っていた場合は119番へ再度連絡します。[2][5]

危険サインがなく判断に迷う場合は、救急相談を使う
危険サインには当てはまらないものの、受診を急ぐか分からない場合は、利用できる地域で#7119へ相談できます。医師・看護師・救急救命士などが症状を聞き取り、受診や応急手当の助言を行います。対象年齢、受付時間、接続する番号には地域差があります。[6]
相談窓口は、救急車が必要な状態で119番を待たせるためのものではありません。つながるのを待つ間に反応や呼吸が変わった、強い胸痛や片側の脱力が出た場合は119番へ切り替えます。このページにない症状でも、急に様子がおかしい、命の危険を感じるときは119番で状況を伝えてください。[1][6]
よくある質問
一人暮らしで、うまく話せそうにないときは?
まず119番に電話し、住所と「救急です」「息が苦しい」など伝えられる言葉を先に伝えてください。可能ならスピーカーにします。玄関の解錠などは安全にできる範囲にとどめ、移動や準備で通報を遅らせないでください。
本人が救急車を嫌がる場合はどうしますか?
危険サインがあるときは、周囲の人から119番へ今の状態と本人の意向を伝えてください。家族だけで病気の重さや搬送の必要性を決めず、担当者の指示を受けます。無理に本人を歩かせたり、運転させたりしないでください。
相談した後で症状が変わったら、また電話してよいですか?
はい。相談時の助言は、その時点の状態を基にしています。反応や呼吸の変化、突然の激痛など新たな危険サインが出たら119番へ。何時にどこへ相談し、その後どう変化したかを伝えてください。
参考文献
本記事は一般的な医療情報を目的とし、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や対応は医師・救急隊・通信指令員の指示に従ってください。執筆:Xmedia編集部。
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