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  • 肺・気管支・肺胞の構造と働き|左右の違いを医師が解説

    肺・気管支・肺胞の構造と働き|左右の違いを医師が解説

    Respiratory medicine / Lungs & alveoli

    肺・気管支・肺胞の構造と働き

    肺の大きな区分から、ガス交換をする微小な肺胞まで順に見ていきます。

    更新日 2026.10.18監修日 2026.10.18
    大きな区分肺葉・肺区
    小さな区分肺小葉・肺胞
    重要胸膜が肺の動きを介在
    結論から

    右肺は上・中・下の3葉、左肺は心臓の空間があるため2葉です。気管支は肺内で繰り返し枝分かれし、末端の肺胞は薄い壁と毛細血管を持つガス交換の場です。肺は独立して動く袋ではなく、胸膜を介して胸郭の動きについて広がります。[1][2]

    01

    右肺は3葉、左肺は2葉に分かれる

    右肺は上葉・中葉・下葉、左肺は上葉・下葉に分かれます。各肺葉はさらに肺区に分かれ、気管支と血管が分布します。肺炎や肺がんの位置、手術範囲の説明で肺葉・肺区が使われます。[2]

    診察室から

    胸部X線やCTを一緒に見るときは、「右肺のどこ」という位置だけでなく、その部分に空気を運ぶ気管支と血流がどう走るかを確認します。病変の位置は症状、検査、治療法の選択に関わります。

    02

    肺は臓側胸膜と壁側胸膜の2枚に包まれる

    肺表面の臓側胸膜と胸壁側の壁側胸膜の間には、少量の液を含む薄い胸膜腔があります。この構造により肺は摩擦を抑えつつ胸郭の動きについて広がります。胸膜腔に空気が入ると気胸、液が増えると胸水です。[2]

    03

    気管支は肺葉・肺区へ向かって樹状に分岐する

    主気管支から葉気管支、区域気管支、さらに細い気管支・細気管支へ枝分かれします。分岐するたびに個々の管は細くなりますが、全体の断面積は大きくなり、末梢で空気の速度は下がります。[2][3]

    気管・太い気管支
    軟骨が支え、空気を運ぶ
    細気管支
    平滑筋で内径を調整する
    呼吸細気管支・肺胞
    ガス交換の領域
    04

    肺胞は薄い上皮と毛細血管が接する立体網

    肺胞は「ぶどうの房」のように説明されますが、実際は隣り合う肺胞が壁を共有する泡状の立体網です。I型肺胞上皮細胞が薄いガス交換面を作り、II型肺胞上皮細胞がサーファクタントを分泌します。[2][4]

    健康な肺胞の集まりと周囲を取り巻く肺毛細血管を示す医学イラスト
    図|肺胞と毛細血管が広い面で接してガス交換する 正常なガス交換を説明する生成イラストで、実際の顕微鏡像ではありません。
    05

    サーファクタントと肺胞マクロファージが肺胞を保つ

    サーファクタントは肺胞表面の表面張力を下げ、息を吐くときに肺胞が虚脱するのを防ぎます。肺胞マクロファージは末梢に到達した粒子や病原体の処理に関わります。[4]

    06

    病気は、気管支・肺胞・間質・胸膜のどこに起こるかで表れ方が変わる

    急な強い息苦しさは、仕組みを調べるより受診を優先

    会話が難しい、唇が青紫色、意識がぼんやりする、突然の胸痛を伴う場合は119番を考えてください。

    緊急時は119番へ

    喘息は主に気道の炎症と狭窄、肺炎は肺胞内の炎症性液体、間質性肺炎は肺胞の壁に相当する間質、気胸は胸膜腔が主な問題の場です。ただし実際には複数の部位が関わり、症状だけでは分けられません。

    07

    よくある質問

    右肺と左肺で大きさが違うのはなぜですか?

    左側に心臓があるため、左肺は右肺より小さく2葉です。

    肺胞は風船のような袋ですか?

    説明上は袋状と表現しますが、実際は隣り合う肺胞が壁を共有する複雑な立体構造です。

    肺の一部を切除しても呼吸できますか?

    残る肺と心肺機能により可能な場合がありますが、切除範囲、肺機能、心疾患などを術前に評価します。

    08

    参考文献

  • 呼吸器はどこからどこまで?鼻から肺胞までを医師が解説

    呼吸器はどこからどこまで?鼻から肺胞までを医師が解説

    Respiratory medicine / Airway

    鼻から肺胞までの空気の通り道

    吸った空気がどこを通り、どのように整えられるかを順番に追います。

    更新日 2026.10.18監修日 2026.10.18
    入り口鼻で加温・加湿
    分岐気管支が樹状に細く
    到着肺胞でガス交換
    結論から

    空気は鼻または口から入り、咽頭、喉頭、気管、主気管支、葉気管支、細気管支と分かれながら肺胞へ進みます。気管から終末細気管支までは主に空気を運び、肺胞に近い呼吸領域でガス交換が始まります。鼻から肺胞までは、空気を整え、異物を排出する防御経路でもあります。[1][2]

    01

    空気は太い一本の管から、左右の肺で細い枝に分かれる

    気管は胸の中で左右の主気管支に分かれ、さらに肺葉と肺区に向かって枝分かれします。末梢の細気管支は軟骨を持たず、周囲の平滑筋の収縮で狭くなりやすい部位です。[2][3]

    鼻腔から喉頭、気管、左右の気管支と肺までを前面から示す呼吸器の医学イラスト
    図|空気は鼻・口から気管支を経て肺へ届く 正常な構造を説明する生成イラストで、診断用画像ではありません。
    診察室から

    問診では、鼻づまりや嗅声なのか、胸のゼーゼーなのか、痰を伴う咳なのかを分けます。同じ「呼吸がしづらい」でも、症状の出る場所と時間帯で検査の優先順位が変わります。

    02

    鼻腔・咽頭・喉頭は、空気の入り口と交差点

    鼻腔では空気が粘膜に触れ、温められ、湿らされ、大きな粒子が捕まえられます。咽頭は空気と食べ物が通る交差点で、喉頭は声門の開閉によって呼吸、発声、誤嚥防止に関わります。[1][2]

    03

    気管と気管支は空気を分配し、細気管支は抵抗を調整する

    気管と太い気管支は軟骨によって形が保たれます。細い気道ほど平滑筋の影響が大きく、喘息では収縮と炎症により空気が通りにくくなります。末端の呼吸細気管支、肺胞管、肺胞嚢へ進むとガス交換の領域に入ります。[2][3]

    04

    粘液が異物を捕まえ、線毛が咽頭側へ運ぶ

    気道上皮の粘液は吸入粒子や病原体を捕まえ、線毛の協調した動きで咽頭側へ運ばれます。この粘液線毛クリアランスと咳反射は防御の重要な層です。[2][4]

    痰はすべて「肺の奥」からではない

    鼻からの後鼻漏、上気道の分泌物、気管支の粘液などが混じるため、色や量だけで原因部位は決めません。

    05

    喉頭は、呼吸・発声・飲み込みを切り替える

    声門は呼吸時に開き、発声時に声帯を振動させます。飲み込みでは食べ物が気管に入らないよう閉鎖が起こります。声が急に出ない、息を吸う時に首で高い音がする、唆液が飲み込めない場合は早めの対面評価が必要です。

    06

    呼吸音と症状が出る場所を診断の手がかりにする

    急な強い息苦しさは、仕組みを調べるより受診を優先

    会話が難しい、唇が青紫色、意識がぼんやりする、突然の胸痛を伴う場合は119番を考えてください。

    緊急時は119番へ

    吸気時に首で聞こえる高い音は上気道狭窄、呼気時の胸のゼーゼーは下気道狭窄の手がかりになります。ただし、音の表現だけで自己診断はできません。急な呼吸困難は緊急度を優先します。

    07

    よくある質問

    上気道と下気道の境目はどこですか?

    区分法により表現は多少異なりますが、一般に鼻腔・咽頭・喉頭を上気道、気管から末梢側を下気道として解説します。

    右の気管支に誤嚥しやすいのはなぜですか?

    右主気管支は左より太く短く、より垂直に近い角度で分かれるためです。実際の誤嚥部位は姿勢などでも変わります。

    痰は必ず飲み込んでも大丈夫ですか?

    通常は問題ありませんが、血痰、量が多い、息苦しさや発熱を伴う場合は診察を受けてください。

    08

    参考文献

  • 救急車の呼び方|119番で伝える順番・場所・通話中の対応

    救急車の呼び方|119番で伝える順番・場所・通話中の対応

    救急科 / 119番の通報と伝え方

    救急車の呼び方|119番で伝える順番・場所・通話中の対応

    情報をそろえるより先に119番へ。来てほしい場所と今の状態を、質問に沿って伝えます。

    最終更新 2026-10-17監修日
    まず119番危険な症状があれば、検索や準備より通報を優先。
    場所を伝える今来てほしい住所・建物・階や目印を答える。
    質問と手当分からないことは不明と伝え、指令員の指示に従う。
    結論から

    救急車が必要なときは119番に電話し、「救急です」と伝えてください。指令員が場所や症状を順に尋ねるので、分かる範囲で答えます。住所が不明でも、建物や目印を伝えて通報できます。反応や呼吸の異常はすぐ知らせ、電話を切らず応急手当の指示を受けてください。情報や持ち物がそろうまで待つ必要はありません。[1][2]

    01

    反応と呼吸がおかしいときは、読むより119番と手当を優先

    反応がなく、普段どおりの呼吸がない・分からないとき

    周囲に助けを求めて119番とAEDの手配を頼み、直ちに胸骨圧迫を始め、指令員の指導に従ってください。一人なら自分で119番し、使える場合はスピーカーにすると両手を空けられます。しゃくりあげるような不規則な呼吸を、正常な呼吸と考えないでください。[2]

    急な強い症状など、救急車が必要かを確認したい方は119番・電話相談・受診の選び方を参照できます。ただし危険サインがある場合は、続きを読んだり相談窓口を探したりせず119番してください。病名が分からなくても通報できます。[1]

    02

    119番では「救急です」と伝え、場所と状態を質問に沿って答える

    119番は火事と救急の窓口です。救急車が必要なら、最初に「救急です」と伝えます。その後は指令員が必要な情報を尋ねます。以下は会話をイメージするための目安で、決まった文章を暗記する必要はありません。[1]

    1. 救急であること:「救急です。家族が倒れました」など、起きたことを短く答えます。
    2. 来てほしい場所:市区町村からの住所、建物名、階、部屋番号を分かる範囲で伝えます。
    3. 誰がどうなったか:年齢、反応と呼吸、症状、いつからかを聞かれた順に答えます。正確な年齢が不明なら、おおよそで構いません。
    4. 通報者と連絡先:名前と折り返せる電話番号を答え、その後の案内に従います。

    質問している間にも、必要に応じて救急車は出動します。「話を終えなければ出動しない」と考えて急いで切らず、指令員が必要な情報を確かめられるようにしてください。[1][3]

    家族のそばで電話しながら、指令員へ場所と状態を伝える通報場面のイラスト
    指令員の質問に沿って、来てほしい場所と今の状態を伝えます。すべての情報をそろえてから電話する必要はありません。
    03

    住所が分からなくても通報し、目印・建物・階を補う

    まず「住所が分かりません」と伝え、近くの交差点、バス停、店舗の支店名、駅の出口など、分かる目印を答えます。商業施設や駅では近くの係員に応援を頼むと、場所の説明を補ってもらえます。[3]

    共同住宅では住所だけでなく、建物名、階、部屋番号、入口やオートロックの事情を伝えます。同じ名前の施設がある場合は、市区町村や近くの目印も補ってください。住所を探しに遠くへ行くために、具合の悪い人を一人にする必要はありません。

    携帯電話の位置情報は場所を探す助けになりますが、屋内・地下などでは誤差があり、部屋や入口まで自動的に分かるとは限りません。位置情報だけに頼らず、指令員の質問に答えます。設定画面を探すために通報を遅らせないでください。[4]

    04

    分からないことは「不明」でよい。見た状態をそのまま伝える

    「心臓の病気だと思う」と病名を推測するより、「突然倒れて呼びかけに反応しない」「息が苦しくて一文を話せない」など、見えていることを伝えてください。体温・血圧の測定や、持病・薬の確認を済ませてから電話する必要はありません。[1][2]

    始まった時刻が分かれば答えます。分からなければ、最後に普段どおりだった時刻や、変化に気づいた場面を伝えられます。「分かりません」「本人から聞いた情報です」「私は現場にいません」と情報の確かさも添えると、状況を整理しやすくなります。現場にいない場合は次の節も確認してください。[3]

    持病、服薬、アレルギーなどの整理は、公開済みの症状や薬を伝えるための確認メモを利用できます。メモを完成させることを通報の条件にしないでください。

    05

    離れた家族のために呼ぶときは、患者がいる場所を先に伝える

    離れた家族について通報するときは、「私は現場にいません。救急車が必要な人は○○市の○○にいます」と最初に説明します。119番は通常、通報した場所の消防につながるため、患者がいる住所と本人の連絡先をはっきり伝えることが大切です。管外への転送や引き継ぎの方法は地域で異なります。[3]

    本人から聞いた症状、連絡が取れなくなった時刻、現場にいる人の有無を分かる範囲で答え、指令員の案内に従います。現場の家族や施設職員に直接通報を頼める場合は、その人に場所と状態を説明してもらえます。ただし連絡先を探し続けて通報を遅らせないでください。反応や呼吸を直接確かめていない場合は、確認済みの情報と分けて伝えます。[3]

    06

    日本語・音声での通報が難しいときは、使える方法を選ぶ

    通報方法は、困っている理由と、普段から登録・準備している手段によって変わります。緊急時に新しい登録を済ませることを優先せず、近くの人に119番を依頼できるなら助けを求めてください。[5][6]

    場面
    使う方法
    先に伝えること
    確認する点
    音声で話せる
    119番へ電話
    救急・場所・今の状態
    質問に答え、手当の指示を受ける
    日本語が難しい
    119番で使える言語を伝える、周囲の援助を頼む
    救急・場所・話す言語
    通訳の導入・言語は消防本部で異なる
    聞く・話すことが難しい
    登録済みNET119など、普段の通報手段
    救急・場所・状態を文字などで伝える
    事前登録・利用地域・端末条件がある

    NET119は、119番へ通常のSMSを送る仕組みや、誰でも登録せず使える外国語チャットではありません。詳しくは下の解説を確認してください。[6]

    07

    電話は指示があるまで保ち、切れた・つながらない場合は別の手段も使う

    通話中は、本人の状態の変化を知らせてください。指令員から手当を案内されたら、その指示に従います。手が使いにくい、周囲が危険、指示が聞き取れないときは、その事情を伝えてください。具合の悪い人のそばにいられる範囲で、安全を優先します。[2]

    通報が途中で切れた場合は119番へかけ直してください。消防から折り返しが来た場合も必ず応答します。[8]つながらない場合は、別の電話や公衆電話、近くの人・店舗への依頼など、利用できる手段で通報してください。確認のためだけに119番へ試しに電話してはいけません。[7]

    誤って119番へ発信した場合は、無言で切らず、間違いであることを伝えます。救急車が来るまでの持ち物・玄関・引き継ぎの準備は、到着前の手当と準備で確認できます。準備は、観察や応急手当を妨げない範囲にしてください。[7]

    08

    日本語や音声での通報が難しいときの方法を確認する

    09

    よくある質問

    保険の書類や薬の名前が分からなくても救急車を呼べますか?

    はい。書類や薬の確認を済ませるまで待たず、119番で場所と今の状態を伝えてください。分からない情報は不明と答え、持ち物は応急手当を妨げない範囲で後から用意します。

    119番で何度も質問されるのは、まだ出動していないからですか?

    質問している間にも必要に応じて救急車は出動します。場所や症状の確認は救急活動に必要です。早く切り上げようとせず、分かる範囲で答え、指令員の指示に従ってください。

    本人ではなく、通りがかりの人でも119番できますか?

    できます。誰かが倒れているなど、見えている状況と場所を伝えてください。氏名や年齢が分からなくても構いません。まず自分の安全を確保し、反応や呼吸、必要な手当は指令員の指導を受けて確認します。

    10

    参考文献

    本記事は一般的な医療情報を目的とし、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や対応は医師・救急隊・通信指令員の指示に従ってください。執筆:Xmedia編集部。

  • 聞こえない・話せないときの119番通報|NET119と事前の備え

    聞こえない・話せないときの119番通報|NET119と事前の備え

    救急科 / 119番の通報と伝え方

    聞こえない・話せないときの119番通報|NET119と事前の備え

    音声通話が難しい人は、普段から使える通報方法を確認します。緊急時は新たな登録を待たず助けを求めてください。

    最終更新 2026-10-17監修日
    普段の備え管轄消防本部へ利用条件・登録方法・練習方法を確認。
    登録済みなら専用画面から救急と場所を送り、チャットを続ける。
    今つながらない近くの人に119番を頼み、届いたと思い込んで待たない。
    結論から

    音声による119番通報が難しい聴覚・言語機能の障害などがある人は、事前登録したNET119で、位置情報と文字による通報ができます。利用条件や申請方法は管轄消防本部へ確認します。今すぐ救急車が必要で未登録・接続できない場合は、登録を始めて待たず、近くの人に119番通報を頼んでください。[1][2]

    01

    今すぐ助けが必要で使える手段がなければ、近くの人に119番を頼む

    救急車が必要なのに、通報用の登録が済んでいない、端末が使えない、返答が確認できない場合は、近くの人に119番通報を依頼してください。スマートフォンや紙に「救急車を呼んでください。119番です」と示す方法があります。通信・通話障害時も、消防庁は近隣の人や店に通報を頼む方法などを案内しています。[6]

    急に言葉が出なくなった、反応がなくなった、普段どおりに呼吸していないといった場合は、周囲の人がその変化を119番へ伝えます。反応がなく普段どおりの呼吸がない・分からない場合は、直ちに胸骨圧迫を始め、担当者の指示に従ってください。新しいサービスへの登録や、説明用の資料作りを待つ場面ではありません。[7][8]

    支援する人は、本人が音声を聞き取れない、発話が難しいといった事情も伝えます。本人にスマートフォンやメモを示してもらえる場合は、その情報を補います。通報を頼めた後も本人のそばで状態の変化に注意し、必要な手当を優先してください。

    02

    NET119は、事前登録した専用画面で文字のやりとりをする仕組み

    NET119緊急通報システムは、音声による119番通報が難しい聴覚・言語機能障害者のための仕組みです。スマートフォンなどで通報用のWebサイトにアクセスし、「救急」か「火事」かと、今いる場所を送ります。その後、消防本部と文字のチャットで詳しい状況を伝えます。[1]

    利用には事前登録が必要です。登録を申し込む窓口や利用条件は、お住まいの地域を管轄する消防本部へ確認してください。障害者手帳の有無、居住地・通勤通学先、使える端末の条件を、ほかの自治体の説明だけで決めないようにします。北九州市では手帳の有無を問わず、在住または通勤・通学する人などを対象にしていますが、これは地域の案内例です。[1][2]

    日本語に不慣れという理由だけで使う外国語通訳の仕組みとは、利用対象と手順が異なります。自分が登録の対象になるか、音声以外のどの方法が使いやすいかを、消防本部へ相談します。緊急時に初めて申し込んですぐ使えると考えず、普段のうちに備えます。[1]

    聞く・話すことが難しい人が、体調の悪い家族のそばでスマートフォンを操作し、消防と文字でやりとりする場面のイラスト
    音声での通報が難しい人は、利用できる専用サービスと、使えない場合の頼み方を平常時に確認します。
    03

    登録後は、位置情報・端末変更・練習の方法を確認する

    登録が完了したら、案内された通報用画面をすぐ開けるようにし、位置情報やメール受信の設定、対応する端末・ブラウザーを確認します。端末の設定方法や必要な手続きは、登録先の案内に従ってください。操作の練習は、消防本部が案内する練習用の機能や手順で行い、練習のために実際の緊急通報を送らないようにします。[2]

    • どこから開くか:通報用画面を保存し、見つけられるか。
    • 場所を送れるか:位置情報の設定と、現在地を確認する方法。
    • 変更したとき:機種変更、住所や連絡先の変更に必要な届け出。
    • 使えないとき:近くの人への依頼など、別の連絡方法。

    北九州市は、機種や登録情報の変更時には変更申請が必要で、手続きをしないと通報できないことがあると注意しています。通信事業者などの障害でシステムが停止する可能性もあります。画面が残っていることだけで安心せず、端末を替えたときなどに登録先の最新案内を確かめてください。[2]

    04

    通報では今いる場所を確かめ、チャットの質問に短く答える

    登録済みの人は、専用画面を開き、救急であることと位置情報を送って、消防本部からの質問に文字で答えます。位置情報が示す場所を確かめ、建物名、階、部屋番号、近くの目印などを分かる範囲で補ってください。自宅以外なら、救急車に来てほしいのは現在地であることを確認します。[1][7]

    症状は、呼びかけに反応するか、普段どおりに呼吸しているか、何がいつ始まったかを短く伝えます。入力中に状態が変わったら、その変化を追加してください。薬の情報やすべての病歴をまとめ終えるまで、最初の通報を待たないことが大切です。[7]

    外出先での受信・転送の方法は、消防本部のシステムや地域により異なります。例えば北九州市は、他地域からの通報内容を管轄消防へ電話・FAXなどで転送する場合があると案内しています。全国どこでも同じ方法で最寄りに直接つながるとは決めず、旅行前などに登録先へ確認してください。緊急時に通信できなければ、周囲の人へ通報を頼みます。[2][6]

    05

    電話リレーサービスと映像119は、NET119と利用手順が異なる

    電話リレーサービスは、聴覚や発話に困難がある利用者の手話・文字と、相手の音声を通訳オペレータが取り次ぐサービスです。登録済みの利用者は、専用アプリなどの緊急通報から119番へ連絡できます。NET119の登録と共通ではないため、普段から使うサービスの登録・ログイン・緊急通報の手順を確認してください。[3]

    一方、「映像119」「Live119」などは、消防が映像を使って状況や手当を確認する仕組みです。横浜市の例では、119番通報を受けた後、担当者が同意を得てSMSでURLを送り、接続すると映像の送受信ができます。音声で119番をかけられない人が、最初の連絡を始めるためのNET119とは手順が異なります。名称だけで同じものと判断しないでください。[4]

    映像の案内を受けた場合も、撮影のために危険な場所へ近づかず、本人への手当を優先します。NET119、電話リレー、映像のどれが使えるかを緊急時に一から調べるより、平常時に自分の端末と状況に合う方法を確認しておくことが大切です。

    06

    119宛てのSMSや一般の問い合わせメールで通報しようとしない

    NET119は登録した専用画面から使う仕組みであり、携帯電話のメッセージアプリで宛先を「119」にしてSMSを送る通報方法ではありません。映像119の案内でSMSが使われる場合も、消防からURLが届く手順です。SMSで文字を送っただけで救急車を呼べたと思い込まず、専用の通報手順や周囲の人への依頼を使ってください。[1][4]

    地域によってはメール119やFAX119もありますが、対象者、登録、使える範囲、宛先はそれぞれ異なります。例えば尾張旭市のメール119は事前登録したメールアドレスを使う制度で、SMSは利用できないと明記しています。自治体の一般問い合わせメールや、別地域の通報先へ送る代わりにはできません。[5]

    送信した後の返答が確認できない、画面が動かないなどの場合は、受理されたと決めて待ち続けないでください。登録先から案内された方法を使い、近くの人に119番通報を頼むなど、別の手段で助けを求めます。普段から、自分に使える連絡手段と、うまく動かなかったときの頼み方を備えておきます。[5][6]

    07

    よくある質問

    障害者手帳がなくてもNET119へ登録できますか?

    手帳の有無を含め、利用条件は管轄消防本部へ確認してください。例えば北九州市は手帳の有無を問わないと案内していますが、その条件を全国共通とは断定できません。音声による通報でどこが難しいかを伝え、利用できる方法を相談します。

    緊急ではない体調相談にもNET119を使えますか?

    NET119は消防車や救急車が必要なときの緊急通報の仕組みです。受診するかの相談や、登録・操作の問い合わせは、地域が案内する相談先・問い合わせ窓口へ連絡してください。その際も、文字などで利用できる方法があるか事前に確認します。

    本人は発話できますが、電話の声を聞き取れない場合はどう備えますか?

    音声通話のどの部分が難しいかを、管轄消防本部へ伝えて相談してください。NET119や電話リレーサービスなどの利用条件を確認し、本人が操作できる方法で登録と練習をしておきます。そばに人がいる緊急時は、通報の手助けも頼めます。

    08

    参考文献

    本記事は一般的な医療情報を目的とし、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や対応は医師・救急隊・通信指令員の指示に従ってください。執筆:Xmedia編集部。

  • 日本語が話せないときの119番通報|外国語対応と周囲の助け方

    日本語が話せないときの119番通報|外国語対応と周囲の助け方

    救急科 / 119番の通報と伝え方

    日本語が話せないときの119番通報|外国語対応と周囲の助け方

    日本語が十分に話せなくても、緊急の通報をためらわないでください。そばの人も手助けできます。

    最終更新 2026-10-17監修日
    最初に伝える救急であることと、救急車に来てほしい場所。
    通訳への接続通訳を呼ぶ案内があれば、電話を切らずに待つ。
    周囲の手助け本人の希望する言語と、見たままの症状を補う。
    結論から

    日本語で説明しにくくても、救急車が必要なときは119番へ電話し、救急であること、今いる場所、使える言語を伝えます。地域によって電話通訳を交えた三者通話が利用できます。近くに日本語を話す人がいれば通報を頼めますが、通訳者や翻訳アプリを探すために通報を遅らせないでください。[1][2]

    01

    日本語に自信がなくても、まず119番で救急と場所を伝える

    日本国内で救急車を呼ぶ番号は119番です。「救急です」と伝え、救急車が必要な住所を市区町村名から知らせます。日本語が難しい場合も、分かる言葉で話し始めてください。文章を完全に訳し終えてからかける必要はありません。[1]

    近くに日本語を話す家族、職場の人、店員などがいれば、119番通報を依頼できます。そばに頼める人がいない場合は、遠くの知人からの返事や通訳者の到着を待たず、119番へつなぎます。周囲の人は、安全な場所で本人のそばにいながら通報を手伝ってください。[3]

    反応がない、呼吸が普段と違う、突然倒れたといった状況なら、その事実を最初に伝えます。病名や正しい医学用語を知る必要はありません。担当者の質問に答え、応急手当の指示があれば、聞き取れなかった部分をもう一度確認してください。[1]

    02

    電話通訳を交えた三者通話では、接続の案内に従う

    119番を受ける消防の担当者、通報者、電話通訳者の3人で会話をする仕組みがあります。消防庁は、主要な言語で24時間365日対応する三者間同時通訳の導入を進めています。ただし、全国のどの消防本部でも同じ言語が使えるという意味ではありません。[2]

    通報時は、希望する言語の名前を伝えます。日本語で「英語」「中国語」などと言いにくければ、使える言語で短く伝えて構いません。通訳をつなぐ案内があったときは、そのまま待ってください。横浜市も、接続に少し時間がかかる場合があるため電話を切らないよう案内しています。[3]

    通訳が入ったら、一度に多くの事情を話し続けるより、質問ごとに短く区切ります。答えが分からない場合は、分からないと伝えてください。通訳を待つ間に本人の反応や呼吸が変わったら、待ち続けず担当者へ知らせます。通話を自分の判断で切って、別の翻訳手段へ移ることは避けてください。[1][3]

    具合の悪い人に付き添う人が電話し、通訳者と消防担当者との三者通話を示すイラスト
    三者間通訳は、通報者・消防の担当者・通訳者をつないで行います。利用できる言語や対応は地域で異なります。
    03

    場所が分からないときは、建物・店・交差点の名前を伝える

    救急車に来てほしい場所は、自宅の登録住所とは限りません。今いる市区町村、住所、建物名、階、部屋番号を分かる範囲で答えます。住所が分からなければ、大きな建物や交差点などの目印を伝えてください。外出先では、店員や施設の人に現在地の説明を頼む方法もあります。[1][3]

    宿泊先の案内や住所のメモが手元にあれば、その情報を利用できます。ただし、予約画面を探し続けて通報を後回しにする必要はありません。「ホテルの部屋」「駅の改札付近」のように今分かることを伝え、担当者の確認に沿って場所を絞ります。安全を損なう場所まで看板を見に行かないでください。

    本人の言語を分かる人がいなくても、住所や目印は日本語を話す周囲の人が補えます。本人が指し示す場所と、通報者がいる場所が異なる場合は、救急車が必要なのはどちらかを明確にしてください。通報後にも連絡できる電話番号を伝え、折り返しの確認に対応します。[1]

    04

    家族や周囲の人は、見た事実と本人の訴えを分けて伝える

    通報を手伝う人は、「日本語での会話が難しく、使う言語は〇〇語です」と伝えます。そのうえで、自分が見た呼吸・反応や倒れた時刻、本人から聞き取れた症状を、区別して説明してください。本人の代わりに病名を推測して決める必要はありません。分からない部分は通訳を通じて確認できます。[1][2]

    • 見たこと:急に倒れた、呼びかけに反応しない、息が苦しそうなど。
    • 本人が伝えたこと:胸が痛い、何時ごろからおかしいなど。
    • 説明を助ける情報:使える言語、現在地、年齢、分かる範囲の薬や持病。

    複数人いれば、通報をする人と本人に付き添う人を分けます。一人で対応している場合は、可能ならスピーカーで指示を聞き、本人の観察と必要な手当を優先します。外国語の医療資料を完成させたり、すべての薬を翻訳したりしてから通報する必要はありません。[5]

    05

    使える言語は地域で異なるため、普段のうちに確認する

    電話通訳の対応言語は、住む場所や旅行先を管轄する消防本部の公式案内で確認します。例えば、横浜市は英語・中国語・韓国語など6言語、松江市は24言語での電話通訳を案内しています。この違いは地域の例であり、同じ対応を全国で利用できるという意味ではありません。[3][4]

    平常時には、自宅・勤務先・宿泊先の住所を日本語でも保存し、名前、連絡先、使う言語を家族や身近な人と共有しておくと説明を助けます。横浜市は、近くの日本語を話す人に119番通報を頼むための通報依頼カードも公開しています。カードを使う場合は、必要なときにすぐ示せるよう事前に用意します。[3]

    住所のメモやカードがなくても、緊急の通報をためらう必要はありません。今まさに具合が悪いときに、カードを印刷したり、対応言語の一覧を調べたりして待たないでください。まず119番へ電話するか、そばの人に依頼し、今使える方法で場所と状態を伝えます。

    06

    通報した後も、言葉の準備より本人の変化への対応を優先する

    電話の質問が続いていても、緊急性が高い場合は、聞き取りの途中で救急車が出動します。質問に答え終わるまで出動しないとは限りません。通訳を介する場合も、分かることから順に答え、状態の変化があれば追加してください。[1]

    救急隊が来たら、使える言語に加えて、具合が悪くなった状況、到着までの変化、行った手当を引き継ぎます。持病や薬の情報が分かれば補ってください。資料が手元にあれば見せられますが、探し物や翻訳のために観察や応急手当を止めないことが大切です。[1]

    消防庁の案内では、現場でも電話通訳を利用する方法が示されています。実際の対応方法は消防本部や状況によるため、救急隊に使う言語と伝えたいことを知らせ、案内に従ってください。本人が聞き取りにくい、文字での説明が必要といった事情があれば、それも一緒に伝えます。[2]

    07

    よくある質問

    日本語を話せる家族が遠くにいる場合、先に家族へ電話しますか?

    緊急時は家族との連絡を先に挟まず、119番へ電話してください。そばにいる人には通報を頼めますが、遠くの家族からの返事を待つ必要はありません。家族への連絡は、通報と必要な応急手当を妨げない範囲で行います。

    希望する言語で通訳ができるか、119番へ試しに電話してよいですか?

    119番は緊急通報のための番号です。平常時の対応言語や利用方法の確認は、管轄消防本部の公式サイトや、案内されている問い合わせ窓口を使ってください。今まさに救急車が必要な場合は、確認を待たず119番です。

    本人は日本語が話せますが、強い痛みで説明できません。どう手伝いますか?

    周囲の人が、救急であること、今いる場所、見た症状を代わって伝えてください。本人が話せない理由を言語の問題と決めつけず、呼びかけへの反応や呼吸、いつから説明できなくなったかも担当者へ知らせます。

    08

    参考文献

    本記事は一般的な医療情報を目的とし、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や対応は医師・救急隊・通信指令員の指示に従ってください。執筆:Xmedia編集部。

  • 救急車を呼ぶか迷ったら|119番・電話相談・受診の選び方

    救急車を呼ぶか迷ったら|119番・電話相談・受診の選び方

    救急科 / 救急車と受診の判断

    救急車を呼ぶか迷ったら|119番・電話相談・受診の選び方

    危険な症状なら119番。判断に迷うときは地域の電話相談へ。移動する前に、本人の状態と付き添いの安全を確認します。

    最終更新 2026-10-16監修日 2026-10-16
    危険な変化電話相談を挟まず119番
    迷うとき地域の相談窓口を使う
    移動の前本人が運転しない
    結論から

    呼びかけに反応しない、普段どおりの呼吸がない、突然の強い胸痛や片側の麻痺などがあるときは119番です。そこまで明らかでなく判断に迷う場合は、実施地域の#7119や子どもの#8000で相談します。自力受診を考えるときも、移動中に悪化するおそれや付き添いの有無を確認してください。[1][2]

    01

    意識・呼吸・急な強い症状は119番を優先

    このページを読み続けず119番へ

    呼びかけに反応しない、呼吸がおかしい、急な強い胸痛、突然の片側の麻痺や言葉の異常、大量の出血は、電話相談やアプリを先に使わず通報してください。

    症状名だけでは緊急度は決まりません。同じ「息苦しい」でも会話が続かない、唇の色が紫っぽい、反応が鈍いときは、本人が我慢できると言っていても危険な状態が考えられます。突然始まったか、短い時間で悪化したかも大切です。[1]

    反応がなく普段どおりの呼吸がない、または判断に迷う場合は、119番の指令員の指示に従い胸骨圧迫などを行います。周囲に人がいればAEDの手配を依頼します。病名や脈を自分で確かめるために通報を遅らせないでください。[6]

    02

    119番・電話相談・医療機関への受診を比べる

    選ぶ基準は、症状の強さだけでなく「今すぐ処置が必要な可能性」「安全に移動できるか」「専門家の助言が必要か」です。以下は診断の表や点数表ではなく、相談先を整理するための目安です。[1][2]

    連絡先・行動
    対象
    得られること
    注意
    119番
    意識・呼吸の異常、突然の麻痺、大量出血など
    救急要請と到着前の応急手当の指示
    住所・今の状態を伝える。相談窓口の順番を待たない
    #7119など
    危険が明らかでないが受診時期や救急車の必要性に迷う
    医療職等による助言・医療機関案内
    実施地域・時間・対象年齢に違いがある
    子どもの#8000
    子どもの病気・けがで対処や受診を迷う
    小児の症状への助言
    受付時間は都道府県別。危険な症状は119番へ
    医療機関へ受診
    相談で勧められた受診や、状態を保って移動できる場合
    対面の診察・必要な検査
    受入れを確認し、本人の運転を避ける
    03

    電話相談は「危険が明らかでない迷い」に使う

    #7119は、急な病気やけがで救急車を呼ぶべきか、今すぐ受診すべきかを迷うときの窓口です。対応する医師・看護師・相談員が症状を聞き、必要な対応や受診先について助言します。電話だけで病気を確定したり、病院の受入れを保証したりするものではありません。[2]

    全国共通の短い番号でも、全国どこでも同じ時間に使えるわけではありません。消防庁・自治体の案内で、今いる場所の実施状況、受付時間、年齢条件、つながらない場合の一般番号を確かめます。子どもの相談は#8000も選択肢ですが、緊急症状があれば年齢を問わず119番です。[2][3]

    相談中や電話がつながるのを待っている間に、反応・呼吸・顔色が変わったら、その変化を優先してください。繰り返し電話をかけ続けたり、別の番号を探し続けたりせず、危険な状態なら119番に切り替えます。[1]

    本人の様子を見ながら電話で状態を伝える家族のイラスト
    電話では、本人の反応・呼吸・症状が始まった時刻を分かる範囲で伝えます。イラストは特定の疾患や緊急度を示すものではありません。
    04

    アプリの結果だけで「受診不要」と決めない

    消防庁の「Q助」は、症状を選んで緊急度の目安や対応を確認する仕組みです。医療機関や受診手段を探す案内にも進めます。電話しづらい状況などで判断を整理する助けになりますが、目の前で明らかな異常があるときに入力を優先しないでください。[4]

    入力できる情報には限りがあり、症状の選び間違いや、その後の変化は結果に反映されないことがあります。結果を保存して安心するだけで終えず、本人の様子を再確認します。受診を勧められたら、指定された緊急度に応じて行動してください。[4]

    05

    迷ったときは4段階で行動を決める

    1. 反応と呼吸を見る。いつもどおり話せるか、苦しそうではないか、急な麻痺・強い痛み・大きな出血がないかを確認。
    2. 危険なら119番。家族の到着や持ち物の準備、電話相談の回答を待たない。
    3. 危険が明らかでなければ相談。年齢、場所、発症時刻、症状の変化を短く伝える。
    4. 助言をもとに受診・見守りを実行。受診時期と悪化時の連絡先を確認し、変化があれば再判断する。

    この手順は「四つ全部を済ませてから通報する」という意味ではありません。最初の確認で危険な状態と分かった時点で通報します。確認しきれない場合も、そのまま「反応がよく分からない」「呼吸が普通か判断できない」と伝えてください。[1][5]

    06

    自分で受診するなら、受入れと移動の安全を確認

    電話相談で受診を勧められた場合は、いつまでに、何科へ、どのような方法で行くかを確認します。夜間・休日は診療できる内容が限られることがあるため、医療機関に症状を伝えて受入れを確認してください。相談窓口で案内された医療機関でも、受診できるかを確かめることが大切です。[8]

    めまい、意識が遠のく感じ、強い痛み、息苦しさがある本人は運転しないでください。付き添いや移動手段を用意できない、座位を保てない、移動中の悪化が心配なときは、その事情も相談先に伝えます。タクシーなどで移動する途中に明らかな緊急症状が出た場合は、運転手へ伝え、安全な場所で119番に連絡してください。[1]

    受診まで自宅で待つことになったら、誰が見守るか、どの変化で再度連絡するかを確認します。一度相談したことだけで安全が確定するわけではありません。とくに一人暮らしや遠方の家族からの相談では、本人の現在地と折り返し先を共有しておきます。[2]

    07

    子ども・高齢者・妊娠中は普段との違いを伝える

    子どもは苦しさを説明しきれないため、呼吸、顔色、反応、飲めているか、尿の回数などを伝えます。高齢者では「いつもより反応が鈍い」「急に立てなくなった」といった変化も重要です。熱や痛みの数字だけで判断しないでください。[1][3]

    相談時には妊娠中・産後であることや、分かる範囲の妊娠週数・出産日、かかりつけ産科も伝えます。本人が話しづらい場合は家族が代わってかまいません。薬や持病について不明な点があっても、調べ終わるまで相談を待つ必要はありません。[1]

    08

    相談結果を家族と共有し、状態が変われば行動も変える

    電話相談を利用するときは、本人の言葉で分かる症状と、周囲が見た様子を両方伝えます。例えば「痛みがある」という訴えに加えて、「今も会話できる」「急に返事が遅くなった」といった情報です。分からない部分を推測で埋めず、質問に合わせて確認してください。[2]

    本人が話せる場合は、相談員へ直接説明できるかを相談します。家族が代わる場合も、本人の年齢と現在地、そばにいるかどうかを伝えます。離れた場所からの相談では、本人の状態を確認できる人の有無が大切です。聞いた情報しかない場合は、その範囲を先に伝えてください。[2]

    受診や見守りを別の家族へ引き継ぐときは、相談した時刻、説明した症状、受けた助言、悪化時の対応を共有します。本人が一人になってしまう、歩行や移動を手伝う人がいない、電話をかけ直せないなどの事情も、相談先へ伝えて対応を確認します。[2]

    最初に「電話相談」と考えた場合でも、途中で反応や呼吸が悪くなれば119番です。逆に119番へ連絡した後で症状が少し軽くなった場合は、自分だけで要請を取り消さず、その経過を伝えて指示を受けます。最初に決めた連絡先や計画より、今の状態に合わせた対応を優先してください。[1]

    09

    費用や遠慮より、危険な状態への対応を優先

    消防機関の救急車は通常、利用料金がかかりません。ただし搬送先の診察・検査・治療や、入院などには別に医療費がかかります。民間の患者搬送サービスとは仕組みが異なります。費用の心配がある場合も、緊急症状への通報を遅らせないでください。[7]

    「大げさと思われるかもしれない」「自力で行ったほうが早そう」と迷うときこそ、症状をそのまま伝えます。判断に迷った理由も相談の材料です。[1]

    10

    年齢や迷っている場面に合う解説を選ぶ

    11

    よくある質問

    病名が分からなくても119番できますか?

    できます。住所と今の状態を伝え、指令員の質問に答えます。「呼吸が普通か分からない」「突然倒れた」など分かる範囲で伝えてください。病名を調べるために連絡を遅らせる必要はありません。

    #7119につながらないときはどうしますか?

    明らかな緊急症状があれば119番です。それ以外は、今いる地域の自治体が案内する一般番号や救急相談窓口、受付時間を確認します。電話を待つ間に悪化したら、当初の判断にこだわらず119番に切り替えてください。

    電話相談後に少しよくなれば受診をやめてもよいですか?

    受診を勧められた場合は、その指示を基本にしてください。一時的な改善だけでは緊急の病気を除外できません。行動を変える前に相談先へ経過を伝え、再確認します。突然の麻痺などは消えても119番の対象になり得ます。

    12

    参考文献

    本記事は一般的な医療情報を目的とし、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や対応は医師・救急隊・通信指令員の指示に従ってください。執筆:Xmedia編集部。

  • 救急車が来るまでにすることは?応急手当・持ち物・引き継ぎの準備

    救急車が来るまでにすることは?応急手当・持ち物・引き継ぎの準備

    救急科 / 救急車と受診の判断

    救急車が来るまでにすることは?応急手当・持ち物・引き継ぎの準備

    通報後は、観察と応急手当を先に。持ち物や玄関の準備は、余裕がある人が行います。

    最終更新 2026-10-16監修日 2026-10-16
    最優先本人の反応・呼吸を観察し、電話の指示に沿って応急手当。
    準備の順序複数人なら分担。一人なら手当を優先し持ち物を探し回らない。
    引き継ぎ始まった時刻、変化、持病、薬、行った手当を短く伝える。
    結論から

    救急車を待つ間は、119番の指示を聞き、本人の反応と呼吸を観察し、必要な応急手当を最優先します。反応がなく普段どおりの呼吸がない・分からない場合は胸骨圧迫を始めます。持ち物や玄関の準備は手当を妨げない範囲で行い、通報後に悪化したら119番へすぐ伝えてください。[1][3]

    01

    最初は持ち物より、119番の指示と本人の観察

    119番通報を終えた後も、本人の状態は変わることがあります。担当者から指示があれば、その内容に沿って観察や応急手当を続けてください。可能なら電話をスピーカーにして両手を使えるようにし、呼びかけへの反応と普段どおりの呼吸があるかを確かめます。[1][3]

    複数人いる場合は、「本人のそばで手当をする人」「電話をする人」「玄関や持ち物を準備する人」を分けると動きやすくなります。一人の場合は、本人から長く離れず、応急手当を優先してください。すべてをそろえてから救急隊を迎える必要はありません。

    準備中に反応がなくなった、呼吸が悪くなった、出血が増えたなどの変化があれば、準備を止めて伝えます。通話中ならその場で担当者へ、すでに切っているなら119番へ再び連絡してください。何時ごろ、どのように変わったかを知らせます。[1][3]

    02

    反応がなく、普段どおりに息をしていなければ胸骨圧迫

    呼びかけや軽い刺激への反応がなく、普段どおりの呼吸がない、または判断できない場合は、胸骨圧迫を始めます。胸やお腹の動きを見る時間は10秒以内を目安にし、しゃくり上げるような不規則な呼吸を正常と考えないでください。脈を探して開始を遅らせる必要はありません。[3]

    成人では胸の真ん中を、約5cm沈む深さ、1分間に100〜120回の速さで、強く速く絶え間なく押します。胸が元の高さに戻るようにし、可能な限り中断を短くします。やり方に自信がなくても、119番で指示を受けながら進めてください。[3]

    近くに人がいればAEDを持ってきてもらい、届いたら電源を入れ、音声案内に従います。子どもや乳児では体格に応じた方法が必要なため、年齢を担当者に伝えて指示を受けます。人工呼吸の訓練を受けて実施できる人は胸骨圧迫と組み合わせます。特に子どもや、溺水・窒息による心停止では人工呼吸の併用が望まれますが、難しい場合も胸骨圧迫を続けます。[3]

    03

    呼吸がある場合も、そばで見守り、むやみに歩かせない

    反応があり呼吸もある場合は、本人が楽な姿勢を保てるようにして、変化を観察します。反応がなくても普段どおりの呼吸がある場合は、気道を保ち、状態を繰り返し確認します。吐いた物でのどが詰まるおそれがある場合などは横向きの姿勢を検討し、けがの可能性を含めて119番の指示を受けてください。[3]

    けいれんがあるときは、周囲の硬い物をどけ、体を無理に押さえつけないでください。口に指やタオルなどを入れず、始まった時刻と持続時間を確認します。けいれんが止まった後も反応と呼吸を確かめ、変化を担当者に伝えます。[4]

    玄関まで歩かせたり、車に乗せ直したりする前に、本人の状態を説明して指示を受けます。特に大きな事故や転落では頭や首を不用意に動かさず、現場の危険も含めて担当者へ相談します。追加の薬や飲食についても、行う前に指示を受けてください。[3]

    04

    玄関と通り道は、手当を妨げない範囲で確保する

    手の空いている人がいれば、玄関の鍵を開け、オートロックや入口の場所を救急隊に知らせます。集合住宅では建物名、入口、階、部屋番号が伝わっているか確かめてください。余裕があれば玄関から本人までの通り道の物をよけます。[1][2]

    道路や建物の入口で救急隊を案内する役は、本人のそばに別の人が残れる場合に分担します。一人で付き添っている場合は、遠くまで迎えに出ず、手当と観察を優先してください。玄関が開けられない、入口が分かりにくい場合は、その事情を電話で伝えます。

    病院へ一緒に向かう人がいる場合も、本人の状態を知る人が救急隊へ説明できるようにします。靴や上着、帰宅用の持ち物は用意できる範囲で構いません。火元や戸締まりへの対応も、応急手当や搬送を止めないよう、家族などと分担してください。[1][2]

    一人が具合の悪い家族に付き添い、別の人が玄関と薬の情報を準備するイラスト
    本人の観察と応急手当を続けながら、手が空いている人が玄関や持ち物を準備します。
    05

    薬の情報と本人確認に使う物を、すぐ取れる範囲で用意

    準備できる場合は、マイナ保険証または資格確認書、診察券、お薬手帳や今飲んでいる薬、本人や家族の連絡先をまとめます。乳幼児なら母子健康手帳、おむつなども候補です。これらが手元になくても、119番や応急手当を待つ理由にはなりません。[1]

    • 受診・薬の情報:かかりつけ、持病、薬の名前、薬のアレルギーなど。
    • すぐ使う物:携帯電話、靴、必要な眼鏡や補聴器など。
    • 子どもに必要な物:母子健康手帳、おむつ、タオルなど。

    薬をすべて覚えていなくても、お薬手帳や薬の袋があれば情報を伝えやすくなります。探し回らず、分かる範囲で用意してください。薬をすでに使った場合は、薬名、使った時刻、量を伝えます。事故や誤飲では、原因になった物の容器などを安全に確保できれば、救急隊に見せてください。[1][2]

    06

    救急隊には、起きたこと・変化・行った手当を渡す

    救急隊が到着したら、本人に何が起きたか、いつ始まったか、到着までにどのように変わったか、どんな手当をしたかを伝えます。持病、使っている薬、かかりつけの医療機関なども、分かる範囲で補ってください。観察した事実と、推測している原因は分けて説明します。[1]

    メモする余裕があれば、時刻と変化を短く残すと引き継ぎに使えます。たとえば「食事中に突然話しにくくなった」「何時からけいれんし、何時に止まった」「何時に薬を使った」といった情報です。正確な時刻が不明なら、不明と伝えれば構いません。

    胸骨圧迫などの手当をしている場合は、救急隊が来たという理由だけで中断せず、引き継ぎの指示に従います。搬送先の希望やかかりつけがあれば伝えられますが、本人の状態と受け入れ体制に応じて調整されるため、希望どおりになるとは限りません。[3][5]

    07

    よくある質問

    救急車が遅いと感じたら、迎えに出た方がよいですか?

    本人を一人にして遠くまで迎えに出ることは避けてください。別の人がいるなら案内を分担できます。状態が変わった、入口の説明が足りなかったなどの新しい情報は119番へ伝え、指示を受けてください。

    症状が軽くなったので、救急車を断ってよいですか?

    自己判断で連絡を絶たず、119番へ症状の変化を伝えて相談してください。いったん軽くなっても緊急の評価が必要な場合があります。救急隊が到着したら、最初の症状から現在までの経過を説明します。

    資格確認書や財布が見つからない場合はどうしますか?

    探し物で応急手当や搬送を遅らせず、見つからないことを救急隊へ伝えてください。手元にある診察券や薬の情報、本人や家族の連絡先を用意できれば渡します。後からの持参などは医療機関の案内に従います。

    08

    参考文献

    本記事は一般的な医療情報を目的とし、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や対応は医師・救急隊・通信指令員の指示に従ってください。執筆:Xmedia編集部。

  • 救急相談で伝えること|症状・発症時刻・持病を整理する確認メモ

    救急相談で伝えること|症状・発症時刻・持病を整理する確認メモ

    救急科 / 救急車と受診の判断

    救急相談で伝えること|症状・発症時刻・持病を整理する確認メモ

    チェックを最後まで埋めることが目的ではありません。危険に気づいたら、その時点で119番へ。相談するときに必要な情報を短く整理します。

    最終更新 2026-10-16監修日 2026-10-16
    最初の確認反応・呼吸・突然の異常
    記入を中断危険に気づいたら119番
    メモの目的相談先へ状態を伝える
    結論から

    最初に反応・呼吸と、突然の強い痛み、麻痺、大量出血を確認します。危険があればチェックを中断して119番へ。明らかな異常がなく迷うときは、年齢・現在地・症状・発症時刻を分かる範囲で整理し、地域の電話相談へ伝えてください。チェックの数が少なくても安全とは判定できません。[1][5]

    01

    危険な変化が一つでもあれば、記入より119番

    確認メモの中止基準

    反応がない、普段どおりの呼吸がない、急な強い胸痛、突然の麻痺・言葉の異常、大量出血などに気づいたら、記入をやめて119番へ連絡してください。

    このチェックリストは、病名や重症度を自己診断するためのものではありません。「当てはまる項目が三つ以上なら救急車」のような点数判定は行いません。一つの症状でも緊急対応が必要なことがあり、一覧にない症状でも急速に悪化する場合は相談が必要です。[1]

    本人が「大丈夫」と言っていても、会話が成り立たない、立てないほど急に悪化した、顔色が明らかに悪いなど、周囲が見た変化を伝えてください。病名を調べたり、血圧計や体温計を探したりして通報を遅らせないことが大切です。[1]

    02

    最初のメモ:反応・呼吸・今の症状

    • 反応:呼びかけにいつもどおり返事をするか、会話が通じるか。
    • 呼吸:普段どおりか、苦しくて話し続けられないか。
    • 急な変化:胸・頭・背中などの強い痛み、片側の力の入りにくさ、言葉の異常、大きな出血はないか。
    • 経過:いま症状が続いているか、短い時間で悪化していないか。

    呼吸が普段どおりか分からなければ、無理に判断せずそのまま119番の指令員へ伝えます。反応がなく普段どおりの呼吸がない、または判断に迷うときは、指令員の指示に従って胸骨圧迫などを始め、周囲にAEDの手配を依頼します。救命処置の細かな手順をこのメモで覚えようとせず、通報先の指示を聞いてください。[5]

    03

    相談用メモ:年齢・場所・いつから・何が違う

    本人:年齢___歳 今いる場所______

    主な症状:________________

    始まった時刻:__月__日__時ごろ/不明

    最後に普段どおりだった時刻:______

    今の状態と変化:____________

    持病・薬・アレルギー:分かる範囲で____

    電話している人と折り返し先:______

    空欄があっても相談できます。本人が一人、電話している人が遠方、住所の詳細が分からないなどの事情も伝えます。とくに救急要請では場所が大切なので、分かる住所・建物名・部屋番号・目印から伝えてください。[4]

    「数時間前から具合が悪い」だけでなく、「夕食後から急に」「朝起きたら症状があり、昨夜寝る前は普段どおり」など、分かる経過を伝えます。時刻が不明なときに無理に推定したり、記憶を合わせたりする必要はありません。[1]

    本人の反応を確かめながら電話で相談する家族のイラスト
    メモが空欄でも、本人の反応や呼吸に危険を感じたら連絡を優先してください。症状を聞きながら電話先で順に確認します。
    04

    数字だけでなく、できなくなったことを伝える

    体温や血圧をすでに測っていれば、その値と測定時刻は参考になります。ただし、数値がそれほど高くないから安全とは限りません。苦しくて会話が続かない、普段できる動作が急にできない、顔色や反応が違う、といった様子も具体的に伝えます。[1]

    子どもは、月齢・年齢、呼吸、顔色、呼びかけへの反応、飲水や哺乳、尿の様子を伝えます。高齢者は普段の会話や歩き方と比べてどう変わったかが大切です。持病のためにもともとできないことと、新しくできなくなったことは分けて伝えてください。[1][3]

    持病の名前や薬がすぐ分からない場合は、お薬手帳や薬袋が手元にあれば利用します。全部を調べることより相談を先にし、医療者から尋ねられた内容を後で確認する方法でもかまいません。処方薬を自己判断で増減したり、別の人の薬を使ったりして様子を見ることは避けます。[1]

    05

    119番か電話相談かを、今の状態から選ぶ

    明らかな緊急症状は119番です。それ以外で救急車や受診時期を迷うときは、今いる地域で利用できる#7119などへ相談します。子どもは#8000も利用できますが、受付時間・対象年齢・実施地域は公式案内で確認します。[1][2][3]

    メモを読み上げるときは、まず「何が起きて困っているか」を伝え、相談員や指令員の質問に答えてください。用意した順番に全部読む必要はありません。情報が不確かなら「家族から聞いた」「直接は見ていない」と添えると、確認が必要な点を共有できます。[2][4]

    迷っている間に症状が変わったら、連絡先も変わることがあります。相談窓口が混み合っているとき、検索中、移動手段を探しているときにも本人の状態を見直してください。危険な症状が出たら、元の予定にこだわらず119番へ切り替えます。[1]

    06

    助言を受けた後のメモ:いつ・どこへ・何が変わったら

    • 受診する場合:いつまでに、どの診療科・医療機関へ行くか。受入れ確認の連絡先。
    • 移動する場合:誰が付き添うか、本人が運転せず移動できるか。
    • 自宅で見る場合:何に注意し、どの変化でどこへ連絡するか。
    • 再相談する場合:前回相談した時刻、助言、その後の変化。

    相談が終わった時点でメモの日付・時刻を残します。別の家族が見守りを引き継ぐ場合は、症状だけでなく受けた助言と再連絡の条件を共有します。本人が一人になってしまう、電話に出られないなどの不安がある場合も、相談先へ伝えてください。[2]

    119番へ通報した後は、このメモの完成を優先せず、指令員の指示と本人の見守りを続けます。持ち物や玄関の準備は、可能なら別の人に任せます。症状が一時的に軽くなっても、独自に救急要請を取り消す前にその経過を通報先へ伝えてください。[1][4]

    07

    よくある質問

    チェックが少なければ自宅で様子を見てよいですか?

    項目の数では判断できません。突然の麻痺など、一つでも緊急対応が必要な症状があります。迷う場合は症状と経過を電話相談へ伝え、危険な変化があれば119番へ連絡してください。

    本人が答えられず、時刻や薬が分からない場合は?

    分からないままで連絡できます。反応が悪いなど危険な状態なら119番です。分かる現在地と今の様子を先に伝え、薬や発症時刻が不明であることもそのまま伝えてください。

    いったん症状が消えた場合も記録した方がよいですか?

    いつ、どの症状が、どのくらい続いたかを伝えてください。突然の麻痺や言葉の異常などは消えても緊急の評価が必要になることがあります。改善したことだけを理由に、勧められた受診をやめないでください。

    08

    参考文献

    本記事は一般的な医療情報を目的とし、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や対応は医師・救急隊・通信指令員の指示に従ってください。執筆:Xmedia編集部。

  • #7119の使い方|相談できる内容・対象地域と119番との違い

    #7119の使い方|相談できる内容・対象地域と119番との違い

    救急科 / 救急車と受診の判断

    #7119の使い方|相談できる内容・対象地域と119番との違い

    短い番号でも、使える地域・時間・年齢は同じではありません。相談する前と、電話中に確認したいことを整理します。

    最終更新 2026-10-16監修日 2026-10-16
    相談の目的受診時期や必要な行動の助言
    利用の前今いる地域・時間・年齢を確認
    危険な変化電話相談から119番へ切り替え
    結論から

    #7119は、急な病気やけがで救急車を呼ぶか、今すぐ受診するか迷うときの電話相談です。実施地域・受付時間・対象年齢は地域ごとに違います。呼びかけに反応しない、呼吸がおかしい、突然の麻痺など危険な症状がある場合は、#7119を経由せず119番へ連絡してください。[1][5]

    01

    #7119で相談できることと、できないこと

    急な腹痛、発熱、けがなどで、今すぐ病院へ行くべきか、救急車が必要か分からないときに相談できます。医師・看護師・相談員が症状を聞き、緊急性、応急手当、受診する診療科や医療機関について助言します。地域によって担当体制や案内できる内容は異なります。[1]

    電話での相談は、診察や検査を伴う確定診断ではありません。「電話で病名を決めてもらう」「受診先を予約してもらう」と考えず、次に何をするかを確かめる場として使います。薬の処方や、案内された病院での診療を保証する窓口でもありません。[1]

    02

    意識や呼吸に異常があれば、先に119番

    相談の順番を待たない

    反応がない、普段どおりの呼吸がない、強い息苦しさ、突然の麻痺・言葉の異常、大量出血などは119番です。

    「電話相談で許可をもらわないと救急車を呼べない」ということはありません。明らかに危険な状態なら直接119番へ通報します。#7119の通話中でも、新たな意識・呼吸の異常などがあれば、その変化をすぐ伝え、119番への連絡を優先してください。[1][5]

    03

    今いる地域・受付時間・対象年齢を確かめる

    消防庁の公式ページでは、実施地域、事業名、受付時間、対象年齢、短縮番号以外の電話番号などが案内されています。旅行先や帰省先から相談する場合も、自宅の住所ではなく、本人が今いる場所に対応する窓口を確認します。全地域・全年齢・24時間の共通サービスではありません。[1][2]

    • 今いる市区町村が対象か。一部の市町村だけ別の窓口になっていないか。
    • 現在の曜日と時刻に受け付けているか。
    • 本人の年齢が対象か。子どもは別の窓口が指定されていないか。
    • 短縮番号が使えない回線や地域境界での一般番号が案内されているか。

    自治体ごとに体制が変わるため、実施地域の数を覚えるより、最新の公式一覧で自分の地域を確認する方が役立ちます。普段のうちに、家族の携帯電話や連絡先メモへ一般番号と受付時間も保存しておくと、つながらないときに確認できます。[2]

    04

    最初は「年齢・場所・症状・いつから」を伝える

    本人のそばで、様子を見ながら電話できると、質問に答えやすくなります。「自宅で足首をひねり、受診先を迷っている」のように、分かる情報から伝えてください。電話に慣れていなくても、順序を完璧に整える必要はありません。相談員の質問を聞き、一つずつ答えます。[1]

    • 本人の年齢、現在地、折り返しの連絡先。
    • 反応・呼吸・顔色、主な症状と今も続いているか。
    • 症状が始まった時刻、突然か徐々にか、悪化しているか。
    • 持病、服薬、アレルギー、妊娠の可能性、最近のけがなど。

    家族が離れた場所から相談する場合は、「本人のそばにいない」「反応を直接確認できない」と先に伝えます。本人の現在地が分からないと対応が難しくなるため、住所や部屋番号、近くにいる人の連絡先を共有してください。ただし情報収集のために緊急通報を待つ必要はありません。[1]

    本人のそばで様子を見ながら電話相談する家族のイラスト
    本人のそばから相談すると、呼吸や反応など質問された状態を確認しやすくなります。電話の前にすべての情報をそろえる必要はありません。
    05

    電話を切る前に、受診時期と悪化時の対応を確認

    受診を勧められたら「今すぐか、何時間以内か」「何科か」「受入れ確認はどこへするか」「どう移動するか」を確認します。案内された医療機関にも症状を伝え、診療可能か問い合わせてください。めまい・強い痛み・息苦しさなどがある本人の運転は避け、付き添いや安全な移動手段を相談します。[1][6]

    自宅で経過を見る場合は、どの変化があれば再相談するか、次の相談先はどこか、どの時点まで改善しなければ受診するかを確認します。聞き取れなかった内容は、電話を切る前に繰り返してもらってかまいません。メモは、症状・時刻・受けた助言の三つを中心に残します。[1]

    相談した後も症状は変わります。通話時に軽かった症状が急に強くなった場合や、新たに息苦しさ・麻痺・反応の低下が出た場合は、前の助言だけに従い続けず再判断します。危険な変化なら119番です。[5]

    06

    子どもの#8000と、Q助はどう使い分ける?

    #8000は、休日・夜間などの子どもの病気やけがで、対処や受診を迷う保護者向けの相談です。都道府県の窓口へつながり、小児科医師・看護師から助言を受けられます。受付時間や通常の電話番号は都道府県ごとに確認してください。#7119の小児対応の範囲と併せて、地域の案内に従います。[3]

    Q助は、症状を選んで緊急度の目安を表示する消防庁の仕組みです。電話の代わりに診断するものではなく、本人の状態が変わったら選択結果より今の変化を優先します。明らかな緊急症状があるときは、ダウンロードや入力から始めず119番へ通報します。[4]

    07

    つながらない場合と、料金の考え方

    実施地域外、受付時間外、回線の条件、混雑などで利用できないことがあります。危険な症状がなければ、自治体の公式サイトで別の救急相談番号や受付時間を確かめます。一般番号が掲載されている場合は、その番号も使えます。119番は緊急通報の番号であり、診療している病院を調べるだけの用途には使いません。[1][2]

    相談は無料と案内される場合でも、電話の通話料は別に必要になることがあります。一般番号を含めて利用先の案内を確認してください。医療機関を受診した場合の診察・検査・治療費も別です。費用の確認のために、明らかな緊急状態への通報を遅らせないでください。[7]

    08

    よくある質問

    家族の代わりに電話できますか?

    できます。本人の年齢・場所・症状を伝えます。本人のそばにいない場合は、そのことと直接確認できていない情報を伝えてください。本人の状態に危険がある場合は、電話相談より119番を優先します。

    #7119で救急車を必ず手配してもらえますか?

    地域の体制や状況によって対応は異なります。緊急性が高い場合は救急要請につながる対応や119番への案内が行われますが、明らかに危険な状態なら最初から119番へ連絡してください。

    旅行先でも自宅と同じ窓口へ相談すればよいですか?

    本人が今いる地域の窓口を確認します。対応地域、時間、一般番号などが異なるため、消防庁や滞在先自治体の公式情報を使ってください。現在地と、家族がどこから電話しているかも伝えます。

    09

    参考文献

    本記事は一般的な医療情報を目的とし、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や対応は医師・救急隊・通信指令員の指示に従ってください。執筆:Xmedia編集部。

  • 子どもに救急車が必要な症状は?呼吸・意識・けいれんの危険サイン

    子どもに救急車が必要な症状は?呼吸・意識・けいれんの危険サイン

    救急科 / 救急車と受診の判断

    子どもに救急車が必要な症状は?呼吸・意識・けいれんの危険サイン

    体温の数字だけでなく、呼吸・反応・顔色と普段との違いを確認します。

    最終更新 2026-10-16監修日 2026-10-16
    最初の観察呼吸、呼びかけへの反応、顔色を先に確認。
    けいれん時間を確認。5分以上、呼吸不良、意識が戻らない場合は119番。
    相談の順番危険サインは119番。判断に迷うときは地域の#8000など。
    結論から

    子どもで、反応がない、呼吸が弱い・苦しそう、唇が紫色、けいれんが続く・止まっても意識が戻らないときは119番です。5分以上続くけいれんも救急要請の目安ですが、呼吸や顔色が悪ければ5分を待ちません。危険サインがあるときは#8000への相談や動画撮影より通報を優先します。[1][2]

    01

    息が苦しそう・唇が紫色・反応が乏しいときは119番

    呼びかけても反応がない、意識がはっきりしない、唇が紫色で呼吸が弱い、激しくせき込んだりゼーゼーしたりして苦しそうで顔色が悪いときは、119番してください。「何の病気か」より、見えている状態を伝えることが大切です。[1][2]

    名前を呼んでも目を向けない、力が入らずぐったりしている、普段の泣き方や反応と明らかに違う場合も、緊急性を確かめる必要があります。反応がないときは呼吸も確認し、普段どおりでない、判断できない場合は電話の指示に従って応急手当を始めます。[2][6]

    「眠いだけ」「熱があるから」と決めず、年齢、呼吸の様子、顔色、呼びかけへの反応を先に伝えます。体温計や動画を探すために通報を遅らせないでください。近くに大人がいれば、一人が通報、一人が子どものそばで観察するよう分担します。

    02

    けいれんが5分以上続く、呼吸が悪い、意識が戻らないとき

    けいれんが始まったら、時計で時刻を確認します。5分以上続く場合は救急車を呼んでください。5分未満でも、呼吸が苦しい・弱い、唇の色が悪い、けいれんを繰り返して反応が戻らない、止まった後も意識が戻らない場合は、時間を待たず119番です。[1][3]

    安全な場所に横たえ、周囲の硬い物をどけます。体を無理に押さえつけず、口に指、タオル、スプーンなどを入れないでください。吐いた物でのどが詰まるのを避けるため、顔や体を横に向け、担当者の指示を受けます。[3][4]

    撮影は通報や安全確保に支障がなく、別の人が対応できる場合など、余裕のあるときだけです。始まりと終わりの時刻、手足の動きの左右差、顔色、呼吸、けいれん後の反応を伝えます。止まったことだけで安心せず、普段どおりの呼吸と反応が戻るかを見てください。[3]

    03

    赤ちゃんは「いつもと違う」を具体的な様子で伝える

    生後3カ月未満の赤ちゃんで様子がおかしいときは、早く医療者につなぐ必要があります。反応が乏しい、呼吸や顔色がおかしいなどの危険サインがあれば119番です。相談時は月齢を最初に伝え、普段の飲み方・泣き方・動きと何が違うかを説明してください。[1][2]

    発熱の高さだけで救急車が必要かを決めることはできません。呼吸、反応、顔色を先に確認し、体温が分かれば追加します。赤ちゃんは自分で症状を言葉にできないため、最後に普段どおりに飲めた時刻、様子が変わった時刻など、保護者が見た事実が役立ちます。

    危険サインがはっきりせず、受診を急ぐか迷う場合も、低月齢であることを伝えて早めに相談してください。#8000には地域ごとの受付時間があります。時間外に利用できる相談先や医療機関は、都道府県の案内で確認します。連絡中に呼吸や反応が悪くなった場合は119番へ切り替えます。[5]

    04

    事故・誤飲・強い腹痛でも、全身の状態を確認する

    強く頭を打ち、意識がない・けいれんする・出血が止まらないとき、溺れたとき、強い衝撃の交通事故や高い所からの転落では119番してください。現場が道路や水辺など危険な場所なら、まず周囲の安全を確保し、無理に救助に入らず消防の指示を受けます。[1][6]

    物を飲み込んで意識がない、呼吸が苦しい、全身のじんましんに加えて顔色が悪い、ひどい痛みや広い範囲のやけども危険サインです。誤飲した可能性がある物の容器は、すぐ分かる場所にあれば確保し、何をいつ飲み込んだかを伝えます。探し物より通報と子どもの観察を優先してください。[1][2]

    激しい嘔吐・下痢で水分が取れず、意識がはっきりしない、強い腹痛で苦しみ顔色が青ざめる場合も119番です。飲ませようとして通報を待つより、今の反応や呼吸を伝えて指示を受けます。[1]

    05

    通報では「今の呼吸・反応」と症状の時刻を先に伝える

    119番では「救急です」と伝え、住所・建物名・部屋番号、子どもの年齢または月齢、今の状態を質問に沿って答えてください。分からないことは分からないと伝えて構いません。発熱があれば体温、けいれんなら持続時間、事故なら受けた衝撃などを追加します。[2]

    • 呼吸:苦しそうか、弱くないか、普段どおりか。
    • 反応:呼ぶと目を向けるか、会話や泣く反応があるか。
    • 経過:いつから、どのように変わり、今どうなっているか。

    一人で付き添うときは、可能ならスピーカー通話にして子どものそばで指示を聞きます。母子健康手帳、薬の情報などは、応急手当を妨げず用意できる場合に準備します。家族への連絡や着替えを済ませてから電話する必要はありません。[2][6]

    保護者が横になった子どものそばで顔色と呼吸の様子を見守るイラスト
    子どもの緊急性を伝えるときは、体温だけでなく呼吸・顔色・反応の変化も説明します。
    06

    危険サインがなく受診を迷うときは#8000へ

    #8000は、夜間・休日などに子どもの症状への対応や受診を迷う保護者が、小児科医師・看護師などへ相談できる窓口です。利用できる曜日・時間、通常番号などは都道府県で異なります。お住まいの地域の案内を確認し、年齢、症状、経過を伝えます。[5]

    日本小児科学会の「こどもの救急」も、夜間・休日に受診するか考える目安になります。ただし対象は生後1カ月〜6歳です。このサイトの年齢範囲を超える子どもや、生後1カ月未満の新生児の判断へ、そのまま当てはめないでください。[7]

    相談やウェブの確認中でも、反応が乏しくなる、呼吸が悪くなる、けいれんが続くなどの危険サインが出たら119番です。危険サインがある子どもを、相談電話がつながるまで待たせる必要はありません。保護者一人で判断を抱え込まず、見たままの様子を伝えてください。[1][5]

    07

    よくある質問

    日本語でうまく説明できるか不安なときは?

    まず119番へ電話し、救急車が必要なことと住所を、伝えられる言葉で知らせてください。近くに通訳できる人がいても、その人を探すために通報を遅らせないでください。多言語対応の方法は地域によって異なります。

    保護者が一人で、きょうだいも家にいる場合は?

    119番で、子どもの状態に加えて保護者が一人であること、ほかの子どもがいることを伝え、指示を受けてください。応急手当や観察を優先し、付き添いや家族への連絡は可能な範囲で相談します。

    いつもの発作として薬を処方されている場合も救急車が必要ですか?

    主治医からの個別の指示があれば、その内容を119番の担当者にも伝えてください。呼吸や顔色が悪い、発作が続く、意識が戻らない場合は通報を優先します。処方薬の名前、使った時刻、量を分かる範囲で伝えます。

    08

    参考文献

    本記事は一般的な医療情報を目的とし、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や対応は医師・救急隊・通信指令員の指示に従ってください。執筆:Xmedia編集部。