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子どもの定期接種|年齢別スケジュール・種類・遅れた場合の対応

Pediatrics / Routine vaccination

子どもの定期接種
年齢別スケジュールと進め方

母子健康手帳を起点に、今必要な接種、次回日、遅れた場合の組み直し方まで一つの流れで確認できます。

最終更新 2026.09.05医学レビュー 2026.09.05
RECORD実施日を時系列化
TIMING年齢上限を優先
NEXT次の一回を予約
結論から

子どもの定期接種は、原則として生後2か月から母子健康手帳の記録に沿って複数のワクチンを進めます。2024年4月からは5種混合が定期接種に加わり、小児用肺炎球菌は2024年10月以降PCV20が原則となりました。予定が遅れても多くは最初からやり直さず、済んだ回数、現在の年齢、最小間隔、公費対象期間を照合して再開します。[1][2][3]

まず30秒で接種後の緊急度を確認

ワクチン名が分からなくても、呼吸・顔色・反応・水分と症状が出た時刻で優先度を判断します。

今すぐ救急受診・119番

息が苦しい、唇や舌が腫れる、全身のじんましんに呼吸症状や繰り返す嘔吐を伴う、顔色が悪い、意識や反応が乏しい、けいれんが続く。

今日中に接種医・小児科へ相談

高熱が続いてぐったりする、水分がとれず尿が減る、繰り返し吐く、接種部位の赤み・腫れ・痛みが急速に広がる、普段と明らかに反応が違う。

記録しながら観察しやすい

接種部位に限られた軽い痛み・赤み、短時間の機嫌不良、全身状態がよく水分と尿が保たれている発熱。症状と時刻を記録します。

定期接種
予防接種法に基づき対象年齢などが定められた接種。
標準的接種期間
接種が勧められる代表的な時期。対象期間そのものとは異なることがあります。
キャッチアップ
遅れた接種を記録・年齢・間隔から組み直すこと。

相談時に伝えるメモ:接種日と時刻、ワクチン名、症状が始まった時刻、体温、接種部位の写真、呼吸・水分・尿・反応。緊急時は記録より受診を優先します。

01

定期接種は重い感染症を年齢に合わせて防ぐ仕組み

乳児期は、百日咳、細菌性髄膜炎、肺炎、結核など、かかると短時間で重くなり得る感染症への備えを早く作る時期です。定期接種の対象年齢と標準的接種期間は、病気の危険が高まる時期とワクチンの免疫応答を踏まえて定められています。

ワクチンは感染や発症を完全にゼロにするものではありませんが、対象となる病気の発症や重症化を減らす重要な手段です。接種率と時期の適切さを扱った研究では、単に「いつか受ける」だけでなく、推奨時期に受けることを評価する必要性が示されています。[5][6]

小児科医が保護者と乳児の母子健康手帳を開き、成長に沿った予防接種の流れを確認する医療イラスト
図1|定期接種は記録・年齢・次回日を一緒に確認する 図は確認の順序を示す模式図で、個別の接種可否を決めるものではありません。
診察室から

診察室では、母子健康手帳の空欄だけを見て未接種と決めません。接種済みの日付、製品名、回数、転居前や海外での記録を一本の時系列に並べます。予定表とのずれが見つかったら、すでに済んだ有効な接種を残し、次に受ける一回とその次の日を具体的に書き込みます。

02

0歳から就学前までの大きな流れをつかむ

子どもの定期接種を確認する年齢別の目安
時期主に確認する接種保護者の行動
生後2か月から5種混合、小児用肺炎球菌、B型肝炎、ロタウイルス初回日に次回日まで予約
生後5〜8か月BCGの標準的な時期接種後の皮膚経過を確認
1歳ごろMR、水痘、肺炎球菌・5種混合の追加など誕生日を機に記録を総点検
3歳以降〜就学前日本脳炎、MR第2期など自治体通知と母子手帳を照合

実際の日程は出生年月日、開始時期、製品、自治体の運用、体調で変わります。年齢別の一覧は全体像をつかむために使い、個別の日付は母子健康手帳と接種医療機関で確認してください。[1]

年齢別に確認0歳から小学校入学前までの予防接種スケジュールを見る

就学後にも接種は続きます。日本脳炎の2期(標準は9歳)や、女子の小学6年〜高校1年相当のHPVワクチンも、母子健康手帳と自治体案内で確認してください。[1]

03

接種時期とワクチン別に確認先を選ぶ

全体日程

年齢別スケジュール

同時接種、次回日、1歳時点の追加接種を整理します。

予定の立て方を見る
細菌性髄膜炎

Hibワクチン

現在の5種混合との関係と、単独Hibで始めた場合を確認します。

Hib接種を確認する
肺炎・髄膜炎

小児用肺炎球菌

PCV20とPCV15、開始年齢別の回数、シリーズの継続を整理します。

肺炎球菌接種を見る
5疾患を一つに

5種混合

百日咳など5疾患の予防と、四種混合・Hibからの切り替えを確認します。

5種混合を確認する
結核

BCG

接種時期、通常の局所反応、早く現れるコッホ現象を分けます。

BCG後の経過を見る

B型肝炎や学齢期の二種混合なども含め、母子健康手帳の全項目を確認してください。この一覧は定期接種のすべてを網羅するものではありません。

04

同時接種で必要な時期を逃さない

乳児期には複数のワクチンを同じ日に、それぞれ別の注射器・接種部位で受けることがあります。同時接種は通院回数を減らすだけでなく、感染症にかかる前に必要な免疫を得やすくします。18歳未満の同時接種を扱った系統的レビューでも、安全性と免疫原性は組み合わせごとに評価されています。[4][7]

同じ注射器に勝手に混ぜることとは異なります。当日の体調、過去の反応、免疫を抑える治療、家庭の希望を確認し、接種した製品と左右の部位まで記録します。

05

遅れたら最初からではなく次の一回を決める

  1. 記録を集める

    母子健康手帳、自治体、前医、海外の接種記録。

  2. 済んだ回数を数える

    接種日、製品、年齢、最小間隔を照合。

  3. 期限と危険度で優先する

    年齢上限、重症化リスク、流行、公費期間を見る。

  4. 今回と次回を予約する

    同時接種も使い、完了までの見通しを共有。

キャッチアップ介入の系統的レビューでは、記録確認、リマインド、接種機会の活用などを組み合わせる重要性が示されています。家庭の事情も含め、実行できる日程へ組み直します。[8][9]

06

接種後は発熱だけでなく全身状態を見る

予防接種後の症状を見たときの行動
状態見方行動
観察しやすい軽い局所痛・赤み、元気と水分が保たれる時刻と部位を記録
当日相談高熱、ぐったり、飲めない、腫れが急速に拡大接種医・小児科へ
救急呼吸苦、唇・舌の腫れ、顔色不良、反応低下119番を含め対応

接種後に起きた症状が必ずワクチンによるとは限りません。感染症が偶然重なることもあるため、「何度の熱か」だけでなく、接種から発症までの時間、呼吸、顔色、反応、水分、尿をまとめて見ます。

07

母子健康手帳と次回予約をセットにする

接種記録

母子健康手帳、接種済証、海外記録。

健康情報

基礎疾患、お薬手帳、アレルギー歴。

当日の状態

体温、食事・哺乳、睡眠、活動性。

帰宅後

連絡先、観察項目、次回日を確認。

日々の小児科診療で確認していること

予定が混み合っている家庭では「次は何週間後」だけで終えると忘れやすいため、診察室で実際の日付を母子健康手帳とスマートフォンの両方へ記録します。接種後に発熱した時は、体温だけでなく、飲めた量、尿、眠り方、呼吸を尋ね、ワクチン反応か別の病気かを診察します。

FAQ

よくある質問

定期接種はすべて無料ですか?

対象年齢・期間内は原則公費ですが、自治体や接種時期で扱いが異なる場合があります。予診票と自治体案内を確認してください。

予定日を過ぎたら最初からやり直しますか?

多くはやり直しません。済んだ回数を生かし、年齢、最小間隔、公費期間から残りを組みます。

複数を同じ日に受けても大丈夫ですか?

推奨される組み合わせは同時接種できます。別の注射器・部位を使い、製品と接種部位まで記録します。

接種後に発熱したら受診しますか?

元気、水分、尿、呼吸が保たれれば記録しながら観察できることがあります。ぐったり、飲めない、呼吸苦、反応低下があれば早く相談してください。

REF

参考文献