カテゴリー: 未分類

  • 肺がんの気管支鏡検査|生検の流れ・診断率・合併症と安全性を解説

    肺がんの気管支鏡検査|生検の流れ・診断率・合併症と安全性を解説

    Respiratory medicine / Bronchoscopy

    肺がんを調べる気管支鏡検査と組織採取

    病変へ届く経路と必要な検体量を確認し、安全性と診断の可能性を比べます。

    更新日 2026.10.06監修日 2026.10.06
    確定病理診断へつなぐ
    選択場所で方法が変わる
    準備薬と帰宅方法を確認
    結論から

    気管支鏡検査は、細い内視鏡を鼻または口から気管支へ入れ、病変を観察し、鉗子・ブラシ・針・洗浄などで細胞や組織を採る検査です。病変の場所や気管支とのつながりで診断の得やすさが変わり、結果が出ない場合もあります。[1][2]

    01

    画像だけで決められない病変から検体を採ります

    肺がんでは、組織型、遺伝子変化、PD-L1などにより治療が変わるため、原則として治療前に細胞・組織を確認します。気管支鏡は、気道内の病変、気管支から到達できる末梢病変、肺門・縦隔リンパ節などを調べる方法です。[1][2]

    すべての肺病変に向くわけではありません。胸壁に近い病変ではCTガイド下針生検、胸水があれば胸水検査、他臓器の病変が安全に採れる場合はその部位を選ぶことがあります。診断と病期評価を同時に進められる方法を検討します。

    診察室から

    呼吸器内科の診察では、CT画像で病変につながる気管支があるか、出血や気胸のリスク、治療に必要な検体量を確認します。「内視鏡が届く」と「十分な組織が採れる」は同じではないため、結果が不十分な場合の次の方法も事前に説明します。

    02

    病変の場所に合わせて観察・生検・超音波を組み合わせます

    直視下生検・擦過・洗浄

    主な目的
    気管支内に見える病変
    分かること
    病変を見ながら細胞・組織を採る
    限界・注意
    出血や咳反射に注意

    ラジアルEBUS併用生検

    主な目的
    肺の末梢にある結節
    分かること
    超音波で病変位置を確認して採取
    限界・注意
    大きさ・気管支サインで診断率が変わる

    EBUS-TBNA

    主な目的
    肺門・縦隔リンパ節
    分かること
    針でリンパ節の細胞・組織を採る
    限界・注意
    診断と病期評価を兼ねることがある

    気管支肺胞洗浄

    主な目的
    感染・びまん性病変も含む評価
    分かること
    洗浄液の細胞・微生物を調べる
    限界・注意
    単独で肺がんを確定できない場合がある

    末梢肺病変に対するラジアルEBUS気管支鏡の診断率は研究をまとめると約7割ですが、病変の大きさ、位置、気管支とのつながりなどで幅があります。個人の検査結果をこの数字だけで予測できません。[3][4]

    気管支鏡が気道を進み肺の病変から組織を採取する仕組みを示した医療イラスト
    図|気管支鏡では病変の位置に合わせて細胞・組織を採取 生成した説明用イラストです。実際の検査方法・到達経路・診断率は病変と施設で異なります。
    03

    検査前の確認から帰宅後の注意までを把握します

    検査前に血液検査、酸素状態、画像を確認し、抗血栓薬、糖尿病薬、アレルギー、妊娠の可能性などを確認します。絶食時間や休薬は施設ごとに指示が異なるため、自己判断で中止しません。鎮静薬を使う場合は当日の運転ができず、付き添いが必要なことがあります。

    検査では局所麻酔や鎮静を行い、酸素飽和度、血圧、心電図などを確認します。終了後は喉の麻酔が切れるまで飲食を控え、出血や気胸の確認を行います。入院・日帰りは病状と施設で異なります。[2]

    04

    出血、気胸、発熱、鎮静薬の影響を確認します

    少量の血痰、喉の違和感、発熱がみられることがあります。肺の組織を採ると出血や気胸が起こり、処置や入院が必要になる場合があります。鎮静薬で呼吸が弱くなる、血圧が下がる、アレルギーが起こる可能性もあります。[1][5]

    リスクは、採取部位、方法、肺気腫、抗血栓薬、呼吸機能などで変わります。起こりうる合併症だけでなく、発生時の対応、検査を中止する条件、代替となる検査を説明してもらいます。帰宅後に増える血痰、呼吸困難、胸痛、高熱があれば指示された連絡先へ相談します。

    05

    診断できない結果は、肺がん否定とは限りません

    「悪性所見なし」には、良性と診断できた場合と、病変に届かず十分な検体が得られなかった場合があります。結果説明では、検体が適切だったか、病理医が何を確認できたか、画像の疑わしさが残るかを尋ねます。[1]

    画像で肺がんの可能性が高いのに診断できない場合は、再度の気管支鏡、CTガイド下針生検、外科的生検、一定期間後のCTなどを検討します。急いで確定する利益と合併症のリスクを比べ、次の方法を選びます。[5]

    陰性結果は、検体の質と画像所見を一緒に評価します

    「がん細胞が見つからなかった」という一文だけで終えず、病変を採取できたか、追加染色や再生検が必要かを確認してください。

    06

    同意前に六つの項目を確認します

    1. 目的:病名の確定か、リンパ節の病期評価か。
    2. 採取部位:どの病変から、どの器具で採るか。
    3. 必要な情報:組織型、遺伝子・蛋白検査に足りる見込みか。
    4. リスク:出血、気胸、鎮静薬の個別リスク。
    5. 当日:絶食、休薬、付き添い、運転禁止の時間。
    6. 次の手順:結果日と、診断できない場合の代替法。

    お薬手帳と休薬指示書を持参し、抗血栓薬を複数の医療機関から処方されている場合は必ず伝えます。休薬の判断は処方医と検査担当医が連携して行います。

    07

    よくある質問

    気管支鏡は痛いですか?

    局所麻酔や鎮静を用いますが、咳や喉の違和感が出ることがあります。鎮静方法と検査中の合図を事前に確認してください。

    日帰りで受けられますか?

    施設、検査方法、持病、鎮静薬、合併症リスクで異なります。帰宅後の付き添いと緊急連絡先も確認します。

    結果は何日で分かりますか?

    通常の病理に加え、免疫染色や遺伝子検査にはさらに時間がかかることがあります。確定項目ごとの予定日を尋ねてください。

    検査でがんが見つからなければ安心ですか?

    検体が十分か、画像の疑わしさが残るかで判断します。陰性でも別の方法や経過観察が必要な場合があります。

    08

    参考文献

  • 肺がんのPET/CT検査|転移・病期評価と偽陽性の注意点

    肺がんのPET/CT検査|転移・病期評価と偽陽性の注意点

    Respiratory medicine / PET CT

    肺がんのPET/CT検査と病期評価

    光る場所をすべて転移と決めつけず、CT・MRI・病理と組み合わせて読みます。

    更新日 2026.10.06監修日 2026.10.06
    病期治療範囲の判断に使う
    偽陽性感染・炎症でも起こる
    偽陰性小病変や一部のがん
    結論から

    FDG-PET/CTは、ブドウ糖に似た薬剤の集まり方とCT画像を重ね、肺がんのリンパ節や他臓器への広がりを調べる病期評価に使います。集積した場所がすべて転移とは限らず、炎症でも陽性になり、小さい病変や脳病変などを見逃すことがあります。[1][2]

    01

    PET/CTは主に広がりを調べ、治療範囲の判断を助けます

    肺がんが疑われる病変、肺門・縦隔リンパ節、骨や副腎など全身の集積を一度に確認し、手術・放射線・薬物療法の組み立てに役立てます。CTだけでは判断しにくい病変の追加情報になります。[1][2]

    PET/CTは確定診断の代わりではありません。肺の影が集積しても、病理で細胞・組織を確認する必要があります。逆に集積が弱くても肺がんを否定できません。検査を行う時期と、結果が治療方針をどう変えるかを確認します。

    診察室から

    呼吸器内科の診察では、PET/CTの「光った・光らない」だけで説明を終えません。感染や治療後変化の可能性、病変の大きさ、CTでの形を合わせ、組織を採る場所として適切かを検討します。

    02

    集積の強さと場所を、CT所見と重ねて評価します

    原発巣

    主な目的
    肺の病変の代謝情報
    分かること
    CTの形と合わせて疑わしさを評価
    限界・注意
    低集積でも否定できない

    リンパ節

    主な目的
    肺門・縦隔の病期評価
    分かること
    組織採取する部位の候補になる
    限界・注意
    炎症性リンパ節でも集積する

    遠隔臓器

    主な目的
    骨・副腎などの広がりの候補
    分かること
    追加MRIや生検の優先度を決める
    限界・注意
    生理的集積や良性病変がある

    治療後

    主な目的
    残存・再発の評価を補助
    分かること
    時期に応じて活動性を検討
    限界・注意
    炎症や放射線治療後変化に注意

    SUVなどの数値は参考になりますが、単一の境界値で良悪性を決められません。撮影条件、血糖、病変サイズ、装置、撮影時期で変わるため、報告書全体を読みます。[3]

    患者が呼吸器内科医と胸部CT画像を見ながら肺結節の位置と次の検査を確認する診察場面
    図|CTは病変の位置・形・変化を確認する検査 生成した説明用イラストです。実在する患者・医師や診断用画像ではなく、CTだけで肺がんの確定診断はできません。
    03

    炎症による偽陽性と、小病変などの偽陰性があります

    結核、肺炎、サルコイドーシス、手術や放射線治療後の炎症でもFDGが集まることがあります。陽性リンパ節が治療範囲を大きく変える場合は、EBUS-TBNAなどで組織確認を検討します。[1]

    小さい結節、すりガラス主体の病変、一部の低代謝腫瘍は集積が弱いことがあります。脳は正常でもFDG集積が高く、小さな脳転移の評価にはMRIを用いることが一般的です。PET/CT一つで全身検査を完結できるわけではありません。[2][4]

    04

    CT、脳MRI、病理検査を目的別に組み合わせます

    造影CTは胸部・上腹部の構造を詳しく評価し、脳MRIは脳転移の確認、気管支鏡や針生検は確定診断に使います。PET/CTで新しい病変が見つかった場合、画像だけで転移と決めるか、組織確認が必要かは、治療方針への影響と採取リスクで判断します。[1][2]

    早期肺がんで手術を検討する場合と、進行がんで薬物療法を検討する場合では、同じPET所見でも次の行動が異なります。「この所見で病期が変わるか」「組織確認で治療が変わるか」を尋ねてください。

    05

    絶食、血糖、運動、妊娠・授乳を確認します

    検査前は一定時間の絶食が必要で、激しい運動は筋肉への集積を増やすため避けるよう指示されます。糖尿病がある方は血糖とインスリン・内服薬の調整が必要です。自己判断で薬を中止せず、予約時に具体的な指示を受けます。

    PET/CTは放射性薬剤とCTによる被ばくがあります。妊娠の可能性、授乳、最近の感染・ワクチン・手術・放射線治療を伝えてください。検査後の生活上の注意は施設の説明に従います。[5]

    06

    結果説明で確認する五つの質問

    1. 目的:確定診断ではなく、どの病期判断に使ったか。
    2. 主病変:CT所見と集積は一致しているか。
    3. リンパ節:病期を変える集積に組織確認が必要か。
    4. 遠隔病変:追加MRI・CT・生検が必要か。
    5. 次の判断:この結果で治療候補がどう変わるか。

    報告書に「転移疑い」とある場合は、確定か可能性かを確認します。炎症が疑われるときの再検時期や、症状が変わったときの連絡先も控えてください。

    PET/CTは結果を急いで単独解釈せず、同じ時期の造影CTや脳MRI、病理結果がそろう日を確認します。治療前の感染やワクチン接種、最近の処置が集積の説明に関係する場合があるため、検査日と経過を主治医へ伝えます。

    治療後のPET/CTでは、検査時期が早いと炎症を評価しにくいことがあります。何を疑って再検するのか、同じ画像条件で比較できるか、結果が追加治療や生検の判断を変えるかを確認します。費用や遠方受診が負担になる場合も、代替の画像検査や実施施設を相談できます。

    07

    よくある質問

    PET/CTで光れば肺がんですか?

    いいえ。感染や炎症でも集積します。CT所見や経過、必要に応じた病理検査と合わせます。

    光らなければ肺がんではありませんか?

    小病変やすりガラス主体の病変、一部の組織型では集積が弱いことがあり、否定できません。

    PET/CTで脳転移も分かりますか?

    脳は正常でもFDG集積が高いため、小さな病変の評価には脳MRIを組み合わせることがあります。

    糖尿病でも受けられますか?

    受けられる場合がありますが、血糖や薬の調整が必要です。予約時に治療内容を伝え、施設の指示に従ってください。

    08

    参考文献

  • 肺がん検診|胸部X線・喀痰細胞診と精密検査の流れを詳しく解説

    肺がん検診|胸部X線・喀痰細胞診と精密検査の流れを詳しく解説

    Respiratory medicine / Screening

    肺がん検診の胸部X線・喀痰細胞診を理解する

    検診は症状のない人の入口です。異常の有無だけでなく、次に何をするかまで確認します。

    更新日 2026.10.06監修日 2026.10.06
    目的死亡リスクを下げる
    限界見逃し・偽陽性がある
    症状検診ではなく診療へ
    結論から

    日本の対策型肺がん検診では、一般に40歳以上を対象とする胸部X線検査が基本で、一定の喫煙歴などがある高リスクの人には喀痰細胞診を組み合わせます。検診で異常を指摘されても肺がんと確定したわけではなく、CTなどの精密検査が必要です。[1][2]

    01

    検診は症状のない人に定期的に行う検査です

    肺がん検診は、症状がない段階で肺がんを見つけ、適切な精密検査と治療につなげることを目的とします。自治体や職域で対象年齢、自己負担、実施時期が異なるため、案内を確認してください。胸部X線検査は広く行われていますが、すべての肺がんを見つけられるわけではありません。[1]

    血痰、長引く咳、悪化する息切れ、胸痛などがある場合は「検診」ではなく「診療」の対象です。次回検診を待たず、医療機関へ症状と持続期間を伝えてください。[2]

    診察室から

    呼吸器内科の診察では、検診結果の判定だけでなく、過去画像との比較と現在の症状を確認します。「異常なし」と書かれていても新しい血痰や息苦しさがあれば、検診結果だけで受診不要とは判断しません。

    02

    胸部X線と喀痰細胞診は、見つけやすい病変が異なります

    胸部X線検査

    主な目的
    肺全体の影を確認
    分かること
    大きめの結節、肺炎様の影など
    限界・注意
    心臓・骨・血管と重なる場所や小病変は見えにくい

    喀痰細胞診

    主な目的
    痰に含まれる異常細胞を確認
    分かること
    太い気管支付近の病変を見つける補助
    限界・注意
    対象は高リスク者で、陰性でも肺がんを否定できない

    喀痰細胞診は、胸部X線で見つけにくい肺門部のがんを発見できる可能性がありますが、全員に行う検査ではありません。喫煙指数や血痰などの条件、検体の採り方、判定後の対応を検診機関へ確認します。[2][3]

    患者が呼吸器内科医と胸部CT画像を見ながら肺結節の位置と次の検査を確認する診察場面
    図|CTは病変の位置・形・変化を確認する検査 生成した説明用イラストです。実在する患者・医師や診断用画像ではなく、CTだけで肺がんの確定診断はできません。
    03

    「要精密検査」は、肺がん確定ではなく詳しい確認が必要という意味です

    要精密検査となった場合は、放置せず案内された医療機関を受診します。胸部CTで影の大きさ・形・位置を確認し、過去画像と比較します。感染や瘢痕など良性の原因もあるため、すぐ生検を行う場合と、一定期間後にCTで変化を確認する場合があります。[2]

    「異常なし」でも、次回検診まで何も起こらないことを保証する結果ではありません。自治体の案内に沿って定期検診を続け、症状が出た場合は検診とは別に受診します。

    04

    低線量CTには高リスク者で死亡率低下の根拠があります

    海外の無作為化試験では、重い喫煙歴をもつ高リスク者に低線量CT検診を行うと、胸部X線などと比べて肺がん死亡が減少しました。NLSTとNELSONは重要な根拠ですが、対象年齢、喫煙歴、検診間隔、精密検査体制が定められた研究です。[4][5]

    この結果は、症状のないすべての人が自己判断で毎年CTを受ければよいという意味ではありません。被ばく、偽陽性、過剰診断、偶発所見、精密検査の負担があるため、日本で利用できる対策型検診や専門外来の対象条件を確認します。胸部X線検診との位置づけも地域・制度で異なります。

    05

    検診の利益と不利益を同時に理解します

    検診には、早い段階で見つかる可能性という利益と、良性の影を異常と判定する偽陽性、検診の間に生じるがん、進行しない病変まで見つける過剰診断などの不利益があります。胸部X線検診の効果は、撮影・二重読影・比較読影・精密検査への確実な受診など品質管理に左右されます。[1][6]

    喫煙中の方は、検診を受けることと禁煙を別々に考えないことが大切です。検診は喫煙による肺がんやCOPD、心血管疾患のリスクを打ち消しません。希望があれば禁煙外来や支援窓口を確認します。

    06

    結果票と過去画像を持ち、受診期限を確認します

    1. 判定:要精密検査・経過観察など、結果票の区分を確認します。
    2. 期限:いつまでに、どの診療科を受診するかを確認します。
    3. 比較:過去のX線・CTがあれば撮影日と施設名を伝えます。
    4. 症状:咳、血痰、息切れ、発熱、体重変化を記録します。
    5. 曝露:喫煙歴、受動喫煙、石綿・粉じんの職歴を整理します。

    検診結果を紛失した場合も放置せず、実施機関へ再発行や受診先を相談してください。多量の喀血、強い呼吸困難、失神などは精密検査の予約日を待たず救急相談を優先します。

    精密検査後に「経過観察」となった場合は、次のCT時期と予約方法まで確認します。受診先から検診機関へ結果が返る仕組みは地域で異なるため、自分でも結果票と検査記録を保管してください。

    07

    よくある質問

    要精密検査は肺がんという意味ですか?

    いいえ。肺がん以外の影も含まれますが、詳しい確認が必要な判定です。案内された期間内にCTなどの精密検査を受けてください。

    胸部X線で異常なしならCTは不要ですか?

    症状やリスク、過去画像によって判断が変わります。血痰などがあれば検診結果にかかわらず診療として相談してください。

    喀痰細胞診は痰が出ない人も受けますか?

    通常は対象条件に沿って行います。検体が採れない場合の対応を検診機関へ確認し、無理に痰を出そうとしないでください。

    毎年CTを受ければ安心ですか?

    CTにも偽陽性、過剰診断、被ばくがあります。年齢・喫煙歴などから利益が期待できるかを専門家と相談してください。

    08

    参考文献

  • 子どものアナフィラキシー|緊急対応と家庭・園学校での備え

    子どものアナフィラキシー|緊急対応と家庭・園学校での備え

    今、息苦しい・ぐったりするなどの強い症状があれば、119番と緊急時の対応を優先してください。
    Pediatrics / Anaphylaxis guide

    子どものアナフィラキシー
    緊急対応と、毎日の備え

    「今、どう動くか」と「次に備えて何を決めるか」を分けて整理します。症状の見方、処方された薬、家庭と園・学校の連携を、知りたいところから確認できます。

    最終更新 2026.10.04監修日 2026.10.04
    気づく皮膚だけでなく全身を見る
    動く薬・119番・見守りを分担
    備える本人に合う対応表を作る
    結論から

    子どものアナフィラキシーでは、急な呼吸の苦しさ、のどの締め付け、ぐったりする様子などに早く対応します。強い症状があれば119番へ連絡し、処方されたエピペンがあれば緊急時の指示で使用します。症状がない日には、家庭と園・学校で薬の場所、使う目安、連絡と見守りの役割を確認しましょう。[1]

    今、強い症状があれば119番

    すぐ119番・処方薬で対応

    アレルギー反応が疑われ、息が苦しい、のどが締まる、ぐったりする、繰り返し吐く、強い腹痛が続くなど。処方されたエピペンがあれば、指示された緊急時の手順ですぐに使います。

    軽い症状でも目を離さない

    じんましんなどだけでも悪化することがあります。決めてある対応表に従って観察・連絡し、迷う場合は医療機関へ相談。強い症状が加われば待たずに119番へ。

    症状のない日に準備する

    使う薬、判断の目安、保管場所、連絡先を主治医と確認。家族・園・学校で共有し、練習用器具で操作を確かめます。

    緊急性の高い症状は1つでも対応が必要です。すべての症状がそろうまで、保護者の到着まで、飲み薬が効くまで待ちません。[1]

    01

    症状を見たいとき、薬と備えを知りたいとき

    急に症状が出た場面では、まず息・顔色・反応を確認してください。息苦しさや意識の変化などがあるときに、病名を自分で確定する必要はありません。周囲へ助けを求め、119番と事前に決めた対応を優先します。以下の詳しい説明は、救急対応を遅らせず読めるときに使ってください。

    原因が食べ物と分かっている場合、食事の除去範囲や栄養、園での給食については食物アレルギーの説明も役立ちます。このページでは、食べ物に限らずアナフィラキシー全体の緊急対応と、子どもを支える大人の準備を扱います。

    食物アレルギーの診断・治療と暮らしの備えを見る
    02

    皮膚だけでなく、呼吸や全身に急に出る反応です

    アナフィラキシーは、通常は急に起こる全身性の重いアレルギー反応です。原因には食べ物のほか、薬やハチなどがあります。症状は皮膚の赤み・じんましん、唇の腫れだけでなく、のどや呼吸、お腹、血液の循環などにも及びます。起こり方や経過は一人ひとり異なります。[1]

    「皮膚の症状が必ず最初に出る」「毎回同じ程度ですむ」とは限りません。皮膚症状を伴わずに、原因が疑われる状況で急な呼吸やのどの症状などが出る場合もあります。また、ショックは血圧低下などを伴う重い状態を指し、そこまで悪くならないとアナフィラキシーではない、という意味ではありません。[1]

    小さい子では、つらさを正確な言葉で伝えることが難しい場合があります。大人が呼吸、声、顔色、反応の変化を見る一方、子どもが「のどがおかしい」「お腹がとても痛い」と知らせたときも軽く扱わないでください。普段の様子を知る家族や先生の気づきは、受診時に伝える大切な情報になります。

    一度の症状から自己判断で原因を試さない

    落ち着いた後に、何を食べたか、使った薬、虫刺され、運動などの経過を医師と確認します。家庭で同じ食物や薬をもう一度試して確かめないでください。原因の評価と、避ける必要のある範囲は診察で整理します。

    03

    薬・119番・見守りを並行して

    アレルギー反応が疑われるときに、息が苦しい、のどや胸が締まる、声がかすれる、ぐったりする、繰り返し吐く、強い腹痛が続くなどがあれば対応を急ぎます。本人にエピペンが処方されていれば、事前の指示に従って速やかに使い、119番へ連絡します。[1]

    緊急時に優先する行動と、避けたい待ち方
    優先することすること待たないこと
    助けを呼ぶ
    119番へ症状と場所を伝える。周囲の大人へ応援を求める
    保護者の到着や折り返しを待ってから始めない
    処方薬を使う
    本人のエピペンと対応計画に従う
    飲み薬が効くか、発疹が出るかを待たない
    そばで見守る
    立たせず、呼吸や意識に合う姿勢を取る
    一人で保健室へ歩かせたり、トイレへ行かせたりしない

    原則は寝かせますが、横になると息が苦しい場合は上体を起こして足を伸ばし、吐いている場合は横向きにします。反応がなく、普段どおりに呼吸していなければ、119番の指示に従って心肺蘇生やAEDの対応を始めてください。記録や持ち物の準備より、安全の確保が先です。[1][2]

    一人で対応しているときは、そのことを119番で伝え、電話の指示に従います。複数の大人がいれば、子どものそばを離れない人、電話する人、薬を取りに行く人を分けます。誰かが対応しているはず、と考えず、声に出して役割を確認しましょう。[2]

    04

    よくなった後の受診も、対応の一部です

    エピペンで症状が軽くなっても、医療機関での評価が必要です。いったん落ち着いた後に症状が戻る二相性反応や、追加治療が必要な経過があります。どれだけ観察するか、入院が必要かは医療者が判断します。「何時間過ぎたら絶対に安全」という一律の線引きはできません。[3]

    抗ヒスタミン薬やステロイドは、アドレナリンの代わりになるものではなく、症状の再発を確実に防ぐ薬でもありません。退院時の薬は指示どおり使い、再び強い症状が出た場合にどこへ連絡してどう動くかを、帰宅前に確認しておきましょう。[3]

    追加のアドレナリンが必要な例は、系統的レビュー・メタ解析でも報告されています。研究は原因・年齢・国の異なる集団を含むため、その数値だけで個々の子の必要な本数を決められません。救急搬送までの状況も含め、携帯する予備薬と追加使用時の計画を主治医に相談します。[4]

    受診時に伝える

    最初の症状、原因として疑われる物、使った薬と時刻、改善・悪化の流れ。分かる範囲で構いません。

    退院前に聞く

    再び症状が出た場合の行動、次の受診先、処方薬の補充、園・学校への連絡内容。

    次の診察で相談

    原因の評価、必要な検査、食事や活動で避ける範囲、本人と家族の不安。

    出来事の後に「また起きるかもしれない」と不安になることは、診察で相談してよい内容です。食事や外出を何もかも避けるのではなく、医学的に必要な対策と、生活を続けるための支えを分けて考えます。子どもの眠りや登園・登校への不安も、家族だけで抱え込まないでください。

    05

    家庭と園・学校で、同じ対応表を使います

    症状のない日に、使う目安、薬の場所、緊急連絡先、見守りと119番の役割を一枚の対応表などにまとめます。園・学校に必要な生活管理指導表は主治医と相談して用意し、施設の様式や更新方法を確認してください。担任に渡すだけでなく、関わる職員にも共有されるか確かめます。[1][2]

    保護者と子どもが養護教諭と緊急時の対応を事前に話し合うイメージイラスト
    普段過ごす場所ごとに、薬と対応が子どもについていくよう確認します。 AIで作成した説明用の挿絵です。注射器の操作手順を示す画像ではありません。(イメージイラスト。実在の患者・医師ではありません)

    エピペンの保管場所が変わった、使う製剤が変わった、期限前に交換したときは、古い情報が残らないように更新します。外出や行事では、薬を置く場所と担当者が普段と違います。子どもが校庭・体育館・移動先にいるときにも、必要な薬を取り出せるかを具体的に確認してください。[2][6]

    系統的レビューでは、対面での練習が知識や自己注射器の操作を改善する可能性が示されています。ただし研究の確かさには限界があり、説明書を渡した、練習を一度した、というだけで備えが十分とは言い切れません。入園・進級や担当者の交代時に、取り出すところから練習用器具で確認しましょう。[5]

    診察室から

    診察では症状や薬だけでなく、「家と預け先で同じ手順を使えますか」「行事のときに心配なことは何ですか」と聞き、日常の備えにつなげます。緊急時の対応を決めることと、お子さんの活動を必要以上に狭めないことを、両方大切にします。

    子ども本人にも、年齢に合う短い言葉で体の変化を伝える方法を教えます。ただし、本人が言えなかったことを責めず、大人が様子を見て行動できることが前提です。家族だけが全てを管理しようとせず、医療者と預け先が一緒に備えを確認する形を目指します。

    06

    次の診察では「実際にできるか」を確かめます

    診察に持っていける場合は、処方された薬、対応表、園・学校の書類をそろえます。分からないことをその場で思い出すのが難しければ、質問を短くメモしておくだけでも構いません。緊急対応を思い出してつらい場合も、無理に一度で全て話す必要はありません。

    薬の確認

    今の体重に製剤が合うか、携帯する本数、追加使用の条件、期限前の交換時期。

    練習の確認

    子どもが動く場合の支え方、練習用器具の使い方、家族や先生へ説明する方法。

    生活の確認

    食事や活動で避ける必要のある範囲、外出・行事の準備、本人の不安への対応。

    連絡の確認

    強い症状が出た場合の119番、軽い症状で迷うときの相談先、園・学校への連絡方法。

    複数の医療機関にかかっている場合は、処方薬や過去の反応がそれぞれに伝わるようにします。喘息などの持病の治療も含め、普段の体調を整える相談を続けてください。自己判断で薬を中止・変更するのではなく、実際に使えているか、困っている点があるかを伝えることが大切です。[1]

    保管・期限・学校での役割分担を詳しく確認する
    FAQ

    よくある質問

    食物アレルギーがあれば、必ずエピペンが必要ですか?

    必ずではありません。過去の症状や今後のリスク、体重などを踏まえて医師が判断します。必要性、製剤の種類、携帯する本数と使う条件を主治医に確認してください。

    前は軽かったので、次も軽いと考えてよいですか?

    毎回同じ症状や重さになるとは限りません。今回の呼吸・顔色・反応などを見て、本人の緊急時対応計画に沿って判断してください。

    園や学校では、保護者が来るまで薬を使わず待ちますか?

    緊急性の高い症状があるときは、保護者の到着を待って救命対応を遅らせません。事前に施設と医師で使用の目安や役割を確認し、本人に処方された薬と対応計画に従って行動します。

    改善後は、学校や外出をずっと控える必要がありますか?

    一律に控え続けるのではなく、原因と避ける範囲、薬と緊急対応の準備を主治医・施設と確認します。退院後の登園・登校や運動の再開は、そのときの症状と医師の指示に従ってください。

    REF

    参考文献

  • 子どものエピペン|使い方と園・学校での緊急時の備えを解説

    子どものエピペン|使い方と園・学校での緊急時の備えを解説

    今、息苦しい・ぐったりするなどの強い症状があれば、119番と緊急時の対応を優先してください。
    Pediatrics / Epinephrine and school preparedness

    子どものエピペン
    使い方と園・学校の備え

    持っていることに加えて、「誰が、どこから取り出し、いつ使うか」まで決めておくことが大切です。操作は医師・薬剤師から教わり、練習用器具で確かめましょう。

    最終更新 2026.10.04監修日 2026.10.04
    判断緊急時の対応表を確認
    練習本物でなく練習用器具で
    共有担任以外にも伝わる形に
    結論から

    エピペンは、アナフィラキシーの緊急時に使うアドレナリン自己注射薬です。本人に処方された製剤を、主治医から教わった症状の目安で速やかに使い、119番へ連絡します。使った後に改善しても受診が必要です。家庭と園・学校で保管場所、使用の目安、連絡と見守りの役割を共有しましょう。[1]

    今、強い症状があれば119番

    すぐ119番・処方薬で対応

    アレルギー反応が疑われ、息が苦しい、のどが締まる、ぐったりする、繰り返し吐く、強い腹痛が続くなど。処方されたエピペンがあれば、指示された緊急時の手順ですぐに使います。

    軽い症状でも目を離さない

    じんましんなどだけでも悪化することがあります。決めてある対応表に従って観察・連絡し、迷う場合は医療機関へ相談。強い症状が加われば待たずに119番へ。

    症状のない日に準備する

    使う薬、判断の目安、保管場所、連絡先を主治医と確認。家族・園・学校で共有し、練習用器具で操作を確かめます。

    緊急性の高い症状は1つでも対応が必要です。すべての症状がそろうまで、保護者の到着まで、飲み薬が効くまで待ちません。[1]

    01

    強い症状のときに、救急医療へつなぐ薬です

    エピペンは処方薬で、すべての子に同じように必要となるわけではありません。使う必要性、製剤の種類、携帯する本数は体重や過去の症状などを踏まえて医師が判断します。成長して体重が変わったときも、自己判断で製剤を変えず、診察で確認してください。[1]

    アレルギー反応が疑われ、息が苦しい、声がかすれる、のどが締まる、ぐったりする、繰り返し吐く、我慢できない腹痛が続くなどの強い症状があれば、事前に教わった手順で速やかに使います。倒れたり、すべての症状がそろったりするまで待つ薬ではありません。[1]

    緊急時は使用と119番を遅らせない

    抗ヒスタミン薬などの飲み薬が効くのを待ったり、保護者の到着を待ったりしません。本人に処方されたエピペンと緊急時対応計画に沿って行動し、救急車を呼びます。

    薬の使用をためらう不安も、症状のない日に相談してよいことです。「使う場面が想像できない」「家族が操作を知らない」「学校にどう説明するか分からない」と具体的に伝えてください。医療機関の外での使用を調べたレビューでは、必要な場面でも十分に使用されていないことが示されています。ただし、国ごとの制度が異なり、海外の学校での共用薬の仕組みを日本の対応と同じには扱えません。[5]

    02

    太ももの外側へ。脚を動かさないように支えます

    以下は、処方された患者さんと保護者が操作を復習するための要点です。この記事だけで初めて練習するのではなく、処方時の説明とメーカー公式の図・動画を確認してください。実物のエピペンを練習に使うことは避け、専用の練習用器具を使います。[2]

    取り出す・向きを確認

    ケースから取り出し、本体の中央を握ります。オレンジ色の先端を下にし、先端に指を置かないようにします。

    安全キャップを外す

    青い安全キャップをまっすぐ引き抜きます。横に折り曲げるような力をかけません。

    脚をしっかり支える

    介助する人は太ももの付け根と膝を固定し、子どもの脚が急に動かないようにします。

    太ももに押し付ける

    太ももの前外側へ垂直に、カチッと音がするまで強く押し付け、数秒間そのまま保持します。振り下ろして刺しません。

    緊急時は衣服の上からでも注射できます。腕やお尻、指に打つものではありません。使用後は針を覆うオレンジ色のカバーが伸びていることを確認し、119番で使用した時刻と様子を伝えます。操作に不安があるときは、そのことも伝えて指示を受けてください。[2]

    メーカー公式:エピペンの操作手順を図と説明で確認する(外部サイト)

    製品の説明は更新されることがあります。ネット上の古い秒数や別の注射器の方法を混ぜず、お手元の製剤の説明を確認してください。使い方に加えて、子どもが怖がって動く場合に誰が支えるかも、練習用器具で事前に確かめておきます。

    03

    一度使ったら、よくなっても必ず受診します

    エピペンは救急治療のすべてを終える薬ではありません。使用後に元気になっても、救急要請を取り消さず医療機関で評価を受けます。使用した時刻、症状の変化、ほかに使った薬を救急隊へ伝え、使用済みの器具も渡せるようにします。[2]

    一度使った器具に液が残って見えても、同じ器具で再び注射することはできません。使用済み器具はオレンジ色のカバー側からケースへ戻し、ふたが閉まらなくても無理に押し込まないでください。安全な扱いと処分は医療者の指示に従います。[2]

    複数回のアドレナリンが必要な例もあります。系統的レビュー・メタ解析は、追加投与への備えの必要性を考える資料になりますが、対象の年齢や原因、診療の場にはばらつきがあります。全員に同じ携帯本数や追加の時刻を当てはめず、予備薬と追加使用の条件を主治医と決め、緊急時は救急隊・医師の指示に従ってください。[6]

    救急車を待つ間は、原則として寝かせ、立たせたり歩かせたりしません。呼吸が苦しい場合は上体を起こして足を伸ばし、吐く場合は横向きにします。反応がなく普段どおりの呼吸がなければ、その場で119番の指示に従い心肺蘇生やAEDの対応を始めます。[1]

    救急車を待つ姿勢と、改善後の経過観察を読む
    04

    使える場所に、期限と温度を確かめて保管

    薬は携帯用ケースに入れ、直射日光や高温の車内を避けます。メーカーは15~30℃での保存を望ましいとし、冷蔵庫などの冷たい場所に置かないよう案内しています。暑い日や寒い日の携帯方法に迷ったら、医師・薬剤師へ相談してください。[3]

    すぐ取り出せる場所

    大人が場所を把握し、緊急時に取り出せる一方、幼児が勝手に触れないようにします。

    使用期限を確認

    期限前に診察・再処方の予定を立てます。家庭と学校で預けている薬の期限をそれぞれ確認します。

    見た目も確認

    窓から見える薬液の変色や沈殿物、器具の破損があれば、そのままにせず新しい処方などを相談します。

    外出時も携帯

    遠足・旅行・習い事のときも、薬と対応表が子どもの行き先についていくよう確認します。

    ランドセルのどのポケットか、職員室のどこか、といった具体的な場所まで共有します。保管のために取り出しが遅れることがないよう、休み時間や体育館で症状が出た場合も想定してください。器具を落として壊した、期限が近いなどの変化を、家庭だけでなく預け先にも連絡します。[3]

    05

    書類と薬だけでなく、動く人を決めます

    園や学校には、主治医が記入する生活管理指導表など施設で求められる書類を提出し、面談で対応を相談します。病名だけでなく、本人の症状の目安、処方薬、緊急連絡先を共有してください。書類の様式や更新の時期は施設に確認します。[1]

    家庭と園・学校で事前に決めておくこと
    項目共有する内容確かめる場面
    見つけた人
    子どものそばを離れず、助けを呼ぶ
    担任が不在の時間、校庭、登下校の引き継ぎ
    薬・救急対応
    薬の場所、使う基準、119番と救急車の誘導
    複数の職員が同じ手順を確認できるか
    連絡・記録
    保護者への連絡、時刻と症状の記録
    連絡がつかなくても救命対応を遅らせない
    行事
    持参薬、担当者、移動先と救急連絡先
    遠足、宿泊行事、部活、習い事

    東京都の緊急時対応資料には、施設での役割分担、症状の確認、エピペン、119番、心肺蘇生、経過記録が整理されています。食物アレルギー向けの資料なので、薬や虫刺されが原因となる子には、本人の計画に合わせて医師と補足を確認します。[4]

    保護者と子どもが養護教諭と緊急時の対応を事前に話し合うイメージイラスト
    担任だけでなく、日中や行事で関わる大人にも対応を共有します。 AIで作成した説明用の挿絵です。注射器の操作手順を示す画像ではありません。(イメージイラスト。実在の患者・医師ではありません)
    診察室から

    処方の確認と一緒に「薬は今どこにあり、誰が取り出せますか」と尋ねます。家で使えるだけでなく、学校や外出先でも同じように取り出せるかが大切です。薬の場所と担当する大人を具体的に確認し、進級や行事で変わる点を一緒に整理します。

    06

    練習用器具で、取り出すところから確認

    注射の動作だけでなく、薬を取り出し、助けを呼び、子どもの脚を支え、119番へ伝えるところまで通して練習します。家庭では一人の保護者だけに任せず、祖父母など普段預ける相手も参加できると、同じ手順を共有しやすくなります。

    対面での練習が、アナフィラキシーの知識や自己注射器の操作を改善する可能性は、系統的レビューでも示されています。一方、研究の確かさには限界があり、一度練習すれば必ず対応できるとは言えません。入園・進級、担当者の変更、薬の更新を、再確認の機会にしましょう。[7]

    遠足や宿泊行事では、普段の教室と違う場所で使うことを想定します。薬を誰が持つか、子どもと離れないか、夜間に症状が出た場合の連絡先はどこかを確認してください。保護者が同行できないことだけで一律に諦めず、医師と施設が必要な備えを整理することが大切です。

    子どもには「自分だけで全部判断する」ことを求めず、変だと思ったらすぐ近くの大人へ知らせるよう、短く繰り返して伝えます。年齢に応じて本人の理解や練習も進めながら、周囲の大人が責任を持って支える体制を作ります。

    FAQ

    よくある質問

    練習に本物のエピペンを使ってよいですか?

    使いません。針と薬の入っていない専用の練習用器具を使います。処方時に医師・薬剤師から教わり、家族や園・学校でも手順を確認してください。

    一度使った後、液が残っています。もう一度使えますか?

    同じ器具は再使用できません。症状が続く場合は119番で伝え、予備薬の使用などは本人の対応計画と医療者の指示に従ってください。

    学校には薬を預けるだけで十分ですか?

    薬の場所だけでなく、使う症状の目安、誰が使うか、119番と見守り・連絡の役割まで共有します。担任が不在の時間や校外行事も想定して確認してください。

    冷蔵庫で保管した方が長持ちしますか?

    メーカーは15~30℃での保存を望ましいとし、冷蔵庫などの冷所には置かないよう案内しています。ケースに入れ、直射日光や高温の車内も避けます。

    REF

    参考文献

  • 子どものアナフィラキシー|症状の見分け方・119番と緊急対応

    子どものアナフィラキシー|症状の見分け方・119番と緊急対応

    今、息苦しい・ぐったりするなどの強い症状があれば、119番と緊急時の対応を優先してください。
    Pediatrics / Symptoms and emergency action

    子どものアナフィラキシー
    症状と、すぐにすること

    「じんましんがないから大丈夫」とは限りません。呼吸・顔色・反応と、症状の急な変化に注目します。今つらい症状があれば、詳しい説明を読むより救急対応を優先してください。

    最終更新 2026.10.04監修日 2026.10.04
    発疹なくても否定できない
    薬飲み薬で様子を見ない
    記録対応した後で時刻を伝える
    結論から

    子どものアナフィラキシーは、急に起こり命に関わることのあるアレルギー反応です。息苦しさ、のどの締め付け、ぐったりするなどの強い症状があれば119番へ。処方されたエピペンがある場合は緊急時の指示に従ってすぐに使います。じんましんが出るまで待たず、改善しても医療機関で診てもらいます。[1]

    今、強い症状があれば119番

    すぐ119番・処方薬で対応

    アレルギー反応が疑われ、息が苦しい、のどが締まる、ぐったりする、繰り返し吐く、強い腹痛が続くなど。処方されたエピペンがあれば、指示された緊急時の手順ですぐに使います。

    軽い症状でも目を離さない

    じんましんなどだけでも悪化することがあります。決めてある対応表に従って観察・連絡し、迷う場合は医療機関へ相談。強い症状が加われば待たずに119番へ。

    症状のない日に準備する

    使う薬、判断の目安、保管場所、連絡先を主治医と確認。家族・園・学校で共有し、練習用器具で操作を確かめます。

    緊急性の高い症状は1つでも対応が必要です。すべての症状がそろうまで、保護者の到着まで、飲み薬が効くまで待ちません。[1]

    01

    息・顔色・反応と、強い腹痛や嘔吐を確認

    食べ物や薬、ハチなどの原因に触れた後、短時間で複数の部位に症状が出ることがあります。皮膚が赤くなる、唇が腫れるだけでなく、のど、呼吸、お腹、全身の様子にも目を向けます。「昨日より悪いか」ではなく、今この数分でどう変わったかが大切です。[1]

    アレルギー反応が疑われるときの緊急性の高い症状
    確認するところ気になる様子取る行動
    呼吸・のど
    息が苦しい、のどや胸が締まる、声がかすれる、強いせきが続く
    すぐ119番。エピペンが処方されていれば緊急時の指示で使用
    顔色・反応
    顔や唇が青白い、ぐったりする、意識がもうろうとしている
    立たせず助けを呼ぶ。呼吸が普段どおりか確認
    お腹
    繰り返し吐き続ける、我慢できない強い腹痛が続く
    アレルギーが疑われれば、呼吸症状がなくても緊急対応

    上のような強い症状は、1つでも対応を急ぐ目安です。泣いているから大丈夫、発疹が少ないから軽い、とは判断しません。小さい子は「のどが変」「気持ちが悪い」と言葉にできないことがあります。普段と違う声、急な顔色の変化、呼びかけへの反応も見てください。[1][2]

    02

    じんましんがなくても起こります

    アナフィラキシーでは皮膚や粘膜の症状を伴うことが多いものの、必ず出るわけではありません。原因として疑わしい物に触れた後に急な呼吸やのどの症状、血圧低下などが起きた場合は、皮膚症状がなくても診断の対象になります。家庭で診断基準を数え終える必要はありません。[1]

    アナフィラキシーとアナフィラキシーショックも、まったく同じ意味ではありません。ショックは血圧低下などにより体に十分な血液が届かない重い状態です。倒れてから初めて治療する病気ではなく、そこに至る前の呼吸症状などにも早く対応します。

    原因探しで救急対応を遅らせない

    何を食べたか、薬の名前は何かを調べている間にも症状は変わります。まず119番と指示された緊急対応を行い、包装やお薬手帳は無理のない範囲で後から用意してください。

    じんましんだけが出て、呼吸も顔色も普段どおりの場合も、子どもを一人にせず経過を見ます。処方時に受け取った対応表に従い、連絡・受診の判断をしてください。初めての症状や判断に迷う場合は医療機関に相談し、途中で強い症状が加わったら待たずに救急対応へ切り替えます。[2]

    03

    助けを呼び、処方された緊急薬を使います

    周囲に助けを求める

    「アレルギーの緊急対応が必要です」と伝え、子どものそばにいる人、119番する人、薬を持ってくる人を決めます。

    119番へ連絡する

    子どもの年齢、今いる場所、呼吸や意識の状態、アナフィラキシーの疑いを伝えます。電話の指示に従ってください。

    エピペンがあれば使う

    本人に処方された製剤を、事前に教わった判断基準と操作方法で速やかに使います。連絡のために使用を遅らせません。

    経過を伝える

    使った時刻と症状の変化を、救急隊と医療機関へ伝えます。記録のために初動を遅らせないでください。

    アドレナリンはアナフィラキシーの第一選択の薬です。抗ヒスタミン薬やステロイドの飲み薬、喘息の吸入薬を使って効くのを待つことは、必要なアドレナリンの代わりになりません。手元にエピペンがないときも、探し回るより119番と指示された対応を優先します。[1][3]

    エピペンは医療機関へつなぐための補助治療です。「打ったからもう受診しなくてよい」ではありません。家族だけで車に乗せて移動するか悩むより、緊急性の高い症状では119番へ連絡し、救急隊の到着まで状態を見守ってください。[2]

    エピペンの操作と、家族・園・学校での準備を確認する
    04

    立たせず、歩かせず、呼吸に合った姿勢で

    原則はあおむけに寝かせます。急に起こしたり歩かせたりすると状態が悪化することがあるため、「保健室まで自分で歩く」「トイレに一人で行く」は避けます。本人が楽になったと言っても、すぐに立たせないでください。[1]

    ぐったり・顔色が悪い

    寝かせ、足を少し高くすることを基本とします。呼吸や意識に変化があれば119番の相手へ伝えます。

    息が苦しく横になれない

    上体を起こした楽な姿勢にし、足を前に伸ばします。無理に寝かせず、立ち上がらせません。

    吐いている・吐きそう

    体と顔を横に向け、吐いた物が気道に入らないようにします。口に飲み物や食べ物を無理に入れません。

    反応がなく、普段どおりに呼吸していない

    直ちに119番へ伝え、指示に従って心肺蘇生やAEDの対応を始めます。

    これらは救急車を待つ間の基本です。周囲に危険がある場合は安全を確保し、電話で伝えられた指示に従ってください。子どもから目を離さず、声のかすれやせきが強くなった、呼びかけへの反応が弱くなったなどの変化を続けて伝えます。[1][2]

    05

    改善後も、医療機関で経過を確認

    症状がおさまった後、原因に再び触れていないのに症状が戻る「二相性反応」が起こることがあります。強い症状があった場合やアドレナリンを繰り返し必要とした場合は、特に慎重な経過観察が必要です。受診せずに自宅で何時間待てば安全、とは決められません。[3]

    追加のアドレナリンが必要になる例も、複数の研究をまとめた解析で報告されています。ただし、研究には年齢・原因・国による違いがあり、集団の割合を目の前の子の危険度と同一視できません。予備薬の本数や追加使用の条件は、主治医が作る対応計画と救急時の指示で確認します。[4]

    診察では、呼吸や血圧、反応、治療後の変化を確認します。観察する時間や入院の必要性は症状と経過で変わります。退院するときは、また症状が出た場合の行動、薬の補充、次の受診先を聞き、家族が同じ説明を理解できるようにします。

    診察室から

    診察では「何を食べたか」だけでなく、最初の症状、声や呼吸の変化、薬を使った時刻を順に確認します。写真や記録をそろえられなくても構いません。まず安全を優先して取った行動を一緒に振り返り、次に備えて何を決めておくとよいかを整理します。

    06

    落ち着いたら、次に備える対応表を

    原因と考えられる食べ物、使用した薬、虫刺され、直前の運動などを主治医と振り返ります。検査は経過と合わせて検討し、家庭で原因の食物や薬をもう一度試すことはしません。避ける必要のない食物まで自己判断で一律に除かず、具体的な範囲を相談してください。[1]

    対応表には「どの症状で薬を使うか」「119番へ伝える内容」「薬の場所」「連絡先」をまとめます。系統的レビューでは、対面での練習が知識や器具の操作を改善する可能性が示されていますが、研究の確かさには限界があります。紙を渡すだけで必ず対応できるとは考えず、実際に取り出して練習する機会を作ります。[5]

    保護者と子どもが養護教諭と緊急時の対応を事前に話し合うイメージイラスト
    症状のない日に、家庭と預け先で同じ対応を確認します。 AIで作成した説明用の挿絵です。注射器の操作手順を示す画像ではありません。(イメージイラスト。実在の患者・医師ではありません)

    子どもには年齢に合う短い言葉で「のどが変、息が苦しい、気持ちが悪いときは、近くの大人にすぐ知らせよう」と伝えます。本人だけに責任を負わせず、大人が変化に気づき、薬を使い、助けを呼べる仕組みを整えましょう。

    FAQ

    よくある質問

    じんましんが出ていなければ、アナフィラキシーではありませんか?

    皮膚症状がなくても起こることがあります。原因が疑われる状況で急な呼吸症状やぐったりする様子があれば、発疹を待たず119番と緊急時の対応を優先してください。

    飲み薬を先に飲ませて、様子を見てもよいですか?

    緊急性の高い症状がある場合、飲み薬が効くのを待ちません。処方されたエピペンがあれば指示どおり速やかに使い、119番へ連絡します。

    エピペンの後に元気になりました。受診は必要ですか?

    必要です。一度改善しても再び症状が出る場合があり、医療機関での評価と経過観察が必要です。使用した時刻と症状を救急隊に伝えてください。

    症状が出た子を、歩いて保健室に連れていってもよいですか?

    アナフィラキシーが疑われるときは、立たせたり歩かせたりしません。子どものそばで助けを呼び、呼吸や意識に合う姿勢を保ちながら119番の指示に従ってください。

    REF

    参考文献

  • 頻脈性不整脈ガイド|速い脈・動悸の受診目安と治療|循環器内科

    頻脈性不整脈ガイド|速い脈・動悸の受診目安と治療|循環器内科

    循環器内科|不整脈

    頻脈性不整脈の症状・検査・治療ガイド

    速い脈の数字だけでなく、始まり方、症状、心電図の幅と規則性、背景疾患から緊急度を判断します。

    最終更新 2026.10.01監修日 2026.10.01
    第一歩意識・胸痛・呼吸を確認
    記録始まり方と持続時間
    判断病型と背景疾患を統合
    結論から

    頻脈性不整脈は、異常な電気信号で脈が速くなる病気の総称です。失神、意識変化、胸痛、強い息苦しさを伴う場合は119番を考え、安定していても発作の始まり方と心電図を記録して病型を確認します。

    このページで分かること
    • いつ119番を呼ぶ?
    • 速い脈にはどんな種類がある?
    • 検査・治療はどう選ぶ?
    最初に知っておきたい言葉
    頻脈
    一般に安静時の脈が1分100回を超える状態ですが、運動や発熱でも起こります。
    頻脈性不整脈
    異常な電気信号により速い脈が続く、または繰り返す不整脈です。
    上室性
    心室より上の心房や房室結節が主に関わるという意味です。
    心室性
    心臓の下側にある心室から不整脈が始まるという意味です。
    01

    失神・意識変化・胸痛・強い息苦しさなら119番を考える

    速い脈と同時に危険な症状がある場合

    意識を失った、呼びかけへの反応が悪い、冷汗を伴う胸痛、安静でも強い息苦しさ、立てないほどのふらつきがある状態です。

    反応がなく普段どおりの呼吸がなければ、119番、胸骨圧迫、AEDを始めます。発作が止まっても失神や胸痛があった場合は、自分で運転せず評価を受けます。[1][3][5][6]

    02

    速い脈には、生理的な反応と治療が必要な不整脈がある

    運動、発熱、脱水、貧血、甲状腺機能、薬などで脈が徐々に速くなることがあります。一方、上室性頻拍のように突然始まる規則正しい脈、心房細動の不規則な脈、心室頻拍の幅の広い脈など、異常な回路や発火による頻脈があります。

    突然の速い動悸について心電図を見ながら循環器内科医に相談する患者
    図|速い脈は、始まり方・症状・心電図を結びつけて判断する 脈拍の数字だけでなく、突然か徐々か、失神や胸痛があるか、どの波形かを確認します。

    家庭の脈拍数だけでは病型を決められません。開始と停止、規則性、持続時間、症状、12誘導心電図、背景の心臓病を合わせて判断します。期外収縮が多いときも、回数だけでなく症状と心機能を確認します。[1][4][5][7]

    03

    上室性頻拍・心室頻拍・心室細動・期外収縮で対応が違う

    01

    上室性頻拍(SVT)の症状・検査・治療

    上室性頻拍(SVT)で突然始まる動悸、息苦しさ、めまいがあるときの受診目安を解説。AVNRT・AVRT・WPW症候群、心電図、発作時の対応、薬とカテーテルアブレーションを患者さん向けに整理します。

    詳しく確認する
    02

    心室頻拍(VT)の原因・症状と緊急治療

    心室頻拍(VT)で起こる動悸、失神、胸痛、息苦しさと救急受診の目安を解説。心電図、基礎心疾患の検査、薬・カテーテル治療、ICDの役割と限界を患者さん向けに整理します。

    詳しく確認する
    03

    心室細動(VF)と突然死:AEDと一次救命処置

    心室細動(VF)で人が突然倒れたときの119番通報、呼吸確認、胸骨圧迫、AEDの流れを解説。救命後に調べる原因、ICDなどの再発予防、家族が準備できることを整理します。

    詳しく確認する
    04

    期外収縮(心室性・上室性)の原因・検査と治療

    脈が飛ぶ、抜ける、ドキッとする期外収縮を解説。心室性・上室性の違い、救急受診の目安、ホルター心電図や心エコー、生活調整、薬とカテーテル治療の考え方を整理します。

    詳しく確認する
    状態患者さんが気づくこと大切な対応
    上室性頻拍突然の規則正しい動悸発作時心電図、再発治療
    心室頻拍動悸、めまい、失神安定性評価、原因と再発予防
    心室細動突然倒れ反応がない119番、胸骨圧迫、AED
    期外収縮ドキッ、脈が抜ける症状、回数、心機能を評価

    同じ人に複数の不整脈があることもあります。病名を症状だけで決めつけません。[1][3][4][5]

    04

    発作中の心電図と、心臓の背景を調べる検査を組み合わせる

    1. 緊急度

      意識、血圧、胸痛、呼吸、神経症状を確認します。

    2. 12誘導心電図

      速さ、規則性、波形の幅、始まり方を見ます。

    3. 長時間記録

      頻度に合わせてホルターやイベント記録を選びます。

    4. 原因と心機能

      採血、心エコー、冠動脈、MRIなどを追加します。

    スマートウォッチは時刻と波形を残す助けになりますが、通知が正常でも危険症状を無視せず、通知が異常でも自己診断しません。[1][4][5]

    05

    今の発作、再発、突然死予防のどれを目的にするかを確認する

    今の発作には、病型と安定性に応じて薬、迷走神経刺激、同期電気ショック、除細動を使います。再発予防には原因治療、薬、カテーテルアブレーションがあります。危険な心室性不整脈ではICDを検討します。

    治療ごとに目的が違います。薬は再発を減らしても副作用や別の不整脈を生じることがあり、アブレーションは病型により成功率・合併症が異なり、ICDは原因を治す装置ではありません。利益、負担、代替法を自分の状況で確認します。[2][3][4][5]

    06

    症状の時刻・始まり方・測定値・薬を一つの記録にする

    診察室から

    日々の循環器内科診療では、脈拍が何回だったかに加えて、急に始まったか、規則的だったか、安静時か労作時か、胸痛や失神があったかを伺います。発作時の波形とお薬手帳を同じ画面で確認できると、次の検査を選びやすくなります。

    受診時は、症状の開始・終了時刻、直前の行動、脈拍・血圧、失神の有無、服薬、家族歴を持参します。医師には、病型、緊急時の行動、検査期間、薬の目的、治療の選択肢、生活・運転の注意を確認します。

    症状を再現するために一人で運動したり、薬を抜いたりしないでください。家族にも119番を考える症状と普段の相談先を共有しておくと、発作時に迷いにくくなります。

    07

    よくある質問

    脈拍が100回を超えたら不整脈ですか?

    運動、発熱、脱水などでも速くなります。始まり方、症状、心電図から判断します。

    発作が短ければ安全ですか?

    長さだけでは決まりません。失神や胸痛、背景心疾患があれば短くても評価が必要です。

    スマートウォッチの通知は役立ちますか?

    時刻と波形は手掛かりになりますが、医療用心電図で確認します。

    カテーテル治療はどの不整脈にも効きますか?

    病型と発生場所で適応、有効性、合併症が異なります。

    08

    参考文献

  • 期外収縮とは|心室性・上室性の原因・検査と治療目安|循環器内科

    期外収縮とは|心室性・上室性の原因・検査と治療目安|循環器内科

    循環器内科|頻脈性不整脈

    期外収縮(心室性・上室性)の原因・検査と治療

    「脈が飛ぶ」感覚の多くは期外収縮ですが、症状と心臓の状態を確認して安全性を判断します。

    最終更新 2026.10.01監修日 2026.10.01
    確認症状と波形を照合
    評価回数・形・心機能
    治療負担と利益を比較
    結論から

    期外収縮は、予定より早い電気信号で心臓が収縮し、「ドキッ」「脈が抜ける」と感じる不整脈です。多くは良性ですが、失神、胸痛、強い息苦しさ、運動中の症状、心臓病がある場合は早めに評価します。

    このページで分かること
    • 放置してよい期外収縮?
    • どんな検査が必要?
    • 生活改善や治療は?
    最初に知っておきたい言葉
    期外収縮
    予定より早く心臓が収縮する不整脈です。次の間隔が空き「脈が抜けた」と感じます。
    心室性期外収縮(PVC)
    心室から予定より早い電気信号が出る期外収縮です。
    上室性期外収縮(PAC)
    心房など心室より上から予定より早い信号が出る期外収縮です。
    負荷量
    1日など一定期間の全心拍に占める期外収縮の割合です。
    01

    失神・胸痛・強い息苦しさを伴うなら救急受診を考える

    すぐ評価が必要な組み合わせ

    意識を失った、冷汗を伴う胸痛、安静でも強い息苦しさ、運動中に倒れた、速い脈が持続して顔色が悪い場合です。

    期外収縮と言われたことがあっても、今回の症状が同じとは限りません。新しい強い症状を「いつもの脈飛び」と決めつけず、本人が運転しないでください。[1][2][3]

    02

    早い一拍とその後の間が「抜けた」「強く打つ」と感じられる

    心室性期外収縮(PVC)は心室から、上室性期外収縮(PAC)は心房などから予定より早い信号が出ます。早い拍動は血液を十分送り出せず、その後の拍動が強く感じられるため、脈が抜けたように感じることがあります。

    脈が飛ぶ時刻を記録したスマートフォンと心電図を循環器内科医に見せる患者
    図|期外収縮は症状日記と心電図を照らし合わせる 回数だけでなく、失神や胸痛、運動との関係、心機能を合わせて確認します。

    健康な人にもみられ、睡眠不足、飲酒、カフェイン、喫煙、ストレスで増えることがあります。一方、心筋梗塞後、心筋症、心不全、甲状腺や電解質の異常、薬が関係する場合もあります。[1][3][4]

    03

    回数だけでなく、症状・波形・心機能・背景疾患を合わせて判断する

    症状
    失神、胸痛、息切れ、運動時症状、睡眠への影響を確認します。
    波形
    一つの形か複数か、連発、運動で増えるかを見ます。
    負荷量
    ホルター心電図で全心拍に占める割合を測ります。
    心臓の状態
    心エコーやMRIで構造とポンプ機能を調べます。

    PVCが多い状態で心機能が低下する「PVC誘発性心筋症」がありますが、個人差があり一律の回数だけで診断しません。[3][4][5]

    04

    12誘導心電図、ホルター心電図、心エコーを組み合わせる

    診察では症状の時刻、姿勢、運動、睡眠、飲酒・カフェイン、薬、家族歴を確認します。12誘導心電図で発生場所の手掛かりを得て、ホルター心電図で回数、連発、症状との一致を調べます。

    心エコーで心機能と構造を確認し、運動時症状なら運動負荷、疑わしい場合は冠動脈検査や心臓MRIを追加します。甲状腺機能や電解質など採血も行います。スマートウォッチの通知だけでPVCと確定しません。[1][3]

    05

    不安の軽減、原因調整、薬、アブレーションを段階的に考える

    心臓に異常がなく症状が軽い場合は、病態を説明して経過を見ることがあります。睡眠不足、過度の飲酒やカフェイン、喫煙との関係を記録し、無理のない範囲で整えます。すべてを禁止するのではなく、自分の症状との関係を確かめます。

    症状が強い、心機能低下がある、負荷量が多い場合は薬やカテーテルアブレーションを検討します。アブレーションは有効な場合がありますが、発生部位によって成功率や合併症が異なり、薬との比較エビデンスにも限界があります。[2][3][4][6]

    06

    症状日記は「時刻・活動・脈・症状・摂取物」を短く記録する

    診察室から

    日々の循環器内科診療では、「一日中気になる」という訴えを、運動時か安静時か、連続か単発か、めまいを伴うかに分けます。ホルター心電図の時刻と症状日記を照らし合わせると、期外収縮以外の原因も含めて整理しやすくなります。

    受診前は、お薬手帳、健診心電図、症状時刻、脈拍・血圧、飲酒やカフェイン、睡眠を持参します。危険な症状がないか、心臓の構造は正常か、再検査の時期、治療の目的を確認します。

    症状が増えたときに予定日を待たず連絡する条件と、夜間・休日の相談先も確認しておくと安心です。症状を確かめるために睡眠を削ったり大量のカフェインを飲んだりしないでください。次回の診察まで無理なく続けられる記録方法を選びましょう。

    07

    よくある質問

    期外収縮は誰にでもありますか?

    健康な人にもみられますが、症状や心臓病がある場合は評価が必要です。

    カフェインを完全にやめるべきですか?

    一律ではありません。摂取量と症状の関係を記録し、過剰摂取を避けて相談します。

    回数が多いと危険ですか?

    負荷量は重要ですが、波形、症状、心機能、背景疾患を合わせて判断します。

    アブレーションで必ず治りますか?

    発生部位で有効性と合併症が異なります。薬や経過観察と比較して選びます。

    08

    参考文献

  • 心室頻拍(VT)とは|原因・症状・緊急治療とICD|循環器内科

    心室頻拍(VT)とは|原因・症状・緊急治療とICD|循環器内科

    循環器内科|頻脈性不整脈

    心室頻拍(VT)の原因・症状と緊急治療

    心室から始まる速い脈は、血圧低下や心停止につながることがあり緊急度の判断が重要です。

    最終更新 2026.10.01監修日 2026.10.01
    緊急意識と血圧を優先
    検査心電図と心臓画像
    再発予防原因治療・ICD・アブレーション
    結論から

    心室頻拍(VT)は、心室から速い電気信号が続く不整脈で、血圧低下や心停止へ進むことがあります。失神、胸痛、強い息苦しさ、冷汗、意識変化を伴う速い脈は、本人が運転せず119番を考えてください。

    このページで分かること
    • どんな症状なら119番?
    • 原因は何を調べる?
    • ICDとアブレーションの役割は?
    最初に知っておきたい言葉
    心室頻拍(VT)
    心臓の下側にある心室から、速い電気信号が続く不整脈です。
    持続性VT
    一般に30秒以上続く、または血圧低下などのため30秒未満でも治療が必要なVTです。
    ICD
    危険な心室性不整脈を検知し、電気治療で止める植込み型除細動器です。
    構造的心疾患
    心筋梗塞後の傷や心筋症など、心臓の形・筋肉に変化がある病気です。
    01

    意識変化・失神・胸痛・強い息苦しさがあれば119番

    心室頻拍が疑われる緊急症状

    意識を失った、呼びかけへの反応が悪い、冷汗を伴う胸痛、安静でも強い息苦しさ、顔色不良、立てないほどのふらつきがある状態です。

    脈が速いと感じても自分で運転しません。反応がなく普段どおりの呼吸がなければ、周囲は119番通報、胸骨圧迫、AEDの手配を始めます。[1][3][4][5]

    02

    心室から続く速い脈は、心臓が血液を送れなくなることがある

    VTは心室から3拍以上続く速いリズムです。短く自然に止まる非持続性VTと、長く続く持続性VTがありますが、持続時間だけで安全性は決まりません。血圧、意識、胸痛、心機能、背景疾患を同時に評価します。

    心室頻拍が疑われる患者を心電図モニターで評価する救急医療チーム
    図|心室頻拍では、意識・血圧・胸痛・呼吸を最初に確認する 不安定な状態では電気的治療を含む緊急対応を優先します。

    心筋梗塞後の傷、心筋症、心不全、炎症、遺伝性不整脈などが背景にある場合と、明らかな構造的心疾患がない特発性VTがあります。期外収縮が連続して見えることもあり、心電図で区別します。[1][4]

    03

    心筋梗塞後の傷、心筋症、薬・電解質などを確認する

    心臓の病気
    心筋梗塞後、拡張型・肥大型心筋症、心筋炎、心サルコイドーシスなどです。
    一時的な誘因
    低カリウム血症、虚血、薬によるQT延長、重い低酸素などを調べます。
    遺伝性疾患
    長QT症候群、Brugada症候群、カテコラミン誘発多形性VTなどを検討します。

    原因薬が疑われても自己中止せず、処方目的と危険性を医師が確認します。家族の若年突然死や原因不明の失神も重要な情報です。[3][4]

    04

    12誘導心電図を基点に、心機能と原因を系統的に調べる

    発作中の12誘導心電図で頻拍の形と速さを確認します。採血で電解質や心筋障害、心エコーでポンプ機能と構造、冠動脈検査で虚血、心臓MRIで心筋の傷や炎症を調べることがあります。

    1. まず安定性

      意識、血圧、胸痛、呼吸状態を評価します。

    2. 頻拍を記録

      12誘導心電図とモニター波形を保存します。

    3. 背景疾患を確認

      心エコー、冠動脈、MRI、薬・採血を組み合わせます。

    4. 再発リスクを判断

      心機能、失神、病型、遺伝性疾患を統合します。

    幅の広い頻拍は、確定するまで危険なVTとして扱うことがあります。[1][4]

    05

    今の発作を止める治療と、突然死・再発を防ぐ治療がある

    血圧低下や意識障害があるVTでは同期電気ショックなど緊急治療を行います。安定していても医療者の監視下で薬や治療法を選びます。原因となる虚血、電解質、薬も同時に是正します。

    再発予防には基礎心疾患の治療、薬、カテーテルアブレーション、ICDがあります。ICDは致死性不整脈を検知し電気治療を行いますが、原因そのものを治す装置ではなく、誤作動、感染、交換、ショックへの不安なども説明を受けます。アブレーションは再発やICD作動を減らす目的で検討されますが、病型で効果と負担が違います。[2][3][4][6]

    06

    退院・外来では再発時の行動と機器の連絡先を具体化する

    診察室から

    日々の循環器内科診療では、VTの波形だけでなく、失神したか、心筋梗塞や心筋症があるか、薬を飲めているか、ICDが作動したかを一緒に確認します。患者さんと家族が再発時に迷わない連絡手順を作ることも重要です。

    受診時は薬、退院要約、心電図、ICD手帳、作動時刻、症状を持参します。失神歴がある間の運転や高所作業は、自己判断で再開しないでください。

    ICD治療を受けた場合は、意識消失・胸痛・強い息苦しさ、繰り返す作動なら救急要請を考えます。1回で落ち着いた場合も、施設から示された連絡手順に従います。家族にも機器手帳の場所と医療機関の連絡先を共有してください。

    07

    よくある質問

    非持続性VTなら安全ですか?

    長さだけでは決まりません。心臓病、失神、心機能、波形を含めて評価します。

    ICDがあれば突然死は完全に防げますか?

    危険な不整脈を止める重要な治療ですが、すべての原因や死亡を防ぐものではありません。

    アブレーションでICDは不要になりますか?

    病型とリスクによります。アブレーション後もICDが必要な場合があります。

    運転はいつ再開できますか?

    失神、VT、ICD作動の状況と国内の基準に沿って担当医へ確認してください。

    08

    参考文献

  • 心室細動(VF)と突然死|119番・胸骨圧迫・AEDの使い方|循環器内科

    心室細動(VF)と突然死|119番・胸骨圧迫・AEDの使い方|循環器内科

    循環器内科|頻脈性不整脈

    心室細動(VF)と突然死:AEDと一次救命処置

    反応がなく普段どおりの呼吸がなければ、原因を考える前に119番・胸骨圧迫・AEDです。

    最終更新 2026.10.01監修日 2026.10.01
    確認反応と普段どおりの呼吸
    行動胸骨圧迫を中断しない
    AED届き次第すぐ使う
    結論から

    心室細動(VF)は、心室が細かく震えて血液を送れない心停止です。目の前の人に反応がなく、普段どおりの呼吸がなければ、119番通報、胸骨圧迫、AEDを直ちに始め、AEDの音声案内に従ってください。

    このページで分かること
    • 目の前で倒れたら何をする?
    • AEDは誰でも使える?
    • 救命後は何を調べる?
    最初に知っておきたい言葉
    心室細動(VF)
    心室が細かく震え、全身へ血液を送れない心停止のリズムです。
    胸骨圧迫
    胸の中央を強く速く押し、救急隊到着まで血流を保つ処置です。
    AED
    心電図を自動解析し、必要な場合だけ電気ショックを指示する装置です。
    一次救命処置
    市民が行う119番通報、胸骨圧迫、AEDなどの救命処置です。
    01

    反応がなく普段どおりの呼吸がなければ、すぐ救命処置を始める

    ためらわず行う3つ

    119番通報、胸の中央への胸骨圧迫、AEDの手配です。周囲に人がいれば「あなたは119番」「あなたはAED」と具体的に頼みます。

    1. 安全と反応を確認

      周囲の危険を避け、肩をたたいて呼びかけます。

    2. 119番とAED

      通信指令員の助言をスピーカーで聞きます。

    3. 普段どおりの呼吸がなければ圧迫

      胸の中央を絶え間なく押します。

    4. AEDを装着

      音声案内に従い、解析・ショック時は体から離れます。

    判断に迷う場合も、通信指令員の指示に従います。[2][3][4]

    02

    AEDは心電図を自動解析し、必要なときだけショックを指示する

    AEDの電源を入れ、胸を露出してパッドの図どおりに貼ります。汗で濡れていれば拭き、貼付薬がある位置は手袋などで剥がして拭きます。ペースメーカー等のふくらみの真上は避けます。音声が「離れてください」と案内したら誰も触れていないことを確認します。

    突然倒れた人に119番通報をしながらAEDパッドを貼る周囲の人
    図|反応がなく普段どおりの呼吸がなければ119番・胸骨圧迫・AED AEDの音声案内に従い、救急隊へ引き継ぐまで救命処置を続けます。

    ショック後も、またはショック不要と案内されても、普段どおりの呼吸が戻るか救急隊へ引き継ぐまで胸骨圧迫を再開します。AEDを探すために全員がその場を離れず、圧迫を続ける人を残します。[2][3][5]

    03

    VFでは心臓が血液を送り出せず、数分単位の対応が重要になる

    VFでは心室の電気活動がばらばらになり、有効な拍動がなくなります。意識と普段どおりの呼吸がなくなり、治療が遅れるほど救命の可能性が低くなります。心停止直後のあえぐような呼吸は、正常な呼吸ではないことがあります。

    心筋梗塞、心筋症、遺伝性不整脈、薬、電解質異常などが原因になります。救命中は原因を推測するより、質の高い胸骨圧迫と早い除細動を優先します。[1][4][6]

    04

    救命後は原因と脳・心臓の状態を調べ、集中治療を行う

    自己心拍が戻った後は、酸素化、血圧、体温、心電図、神経学的状態を管理します。心筋梗塞が疑われれば緊急の冠動脈治療を検討し、心エコー、冠動脈検査、心臓MRI、採血、薬の確認を組み合わせます。

    原因不明の場合は、遺伝性不整脈や家族歴を調べることがあります。若年の突然死、原因不明の失神、溺水や事故の前の意識消失を家族が把握していれば伝えます。[1][4][6]

    05

    再発予防は原因治療、薬、ICDなどを組み合わせる

    心筋梗塞や心筋症の治療、原因薬・電解質の是正、必要に応じたカテーテルアブレーションを行います。回復後に再発リスクが高い場合、ICDを検討します。ICDは危険な不整脈を止める装置ですが、心筋梗塞や心不全そのものを治すわけではありません。

    感染、誤作動、電池交換、ショックへの不安、運転・仕事への影響も含めて意思決定します。家族には再発時の119番、胸骨圧迫、AEDの場所を共有します。[1][6]

    06

    家族や職場はAEDの場所と通報手順を事前に確認する

    診察室から

    日々の循環器内科診療では、救命後の患者さんと家族に、原因や機器の説明だけでなく、再び倒れたときの119番、胸骨圧迫、AEDの場所を確認します。不安で生活を閉ざさないよう、運動・仕事・運転の再開条件も具体的に整理します。

    自宅や職場のAED位置、夜間に使えるか、119番で伝える住所、家族の服薬とICD手帳の保管場所を共有します。救命講習は実技を含む公的な講習で繰り返し練習してください。

    このページは実技講習の代わりではありません。地域の講習に参加し、胸骨圧迫とAEDの操作を実際に練習しておくと、緊急時に行動しやすくなります。

    07

    よくある質問

    呼吸があるか分からないときは?

    反応がなく普段どおりの呼吸か迷う場合は119番の指示を受け、胸骨圧迫を始めます。

    AEDで健康な人に誤ってショックしますか?

    AEDが心電図を解析し、ショックが必要なリズムでのみ指示します。

    胸骨圧迫でけがをさせるのが怖いです。

    心停止では処置しない危険が大きいため、ためらわず開始し通信指令員の助言を受けます。

    ICDが入っている人が倒れたらAEDは使えますか?

    使えます。機器のふくらみの真上を避けてパッドを貼り、通常どおり音声案内に従います。

    08

    参考文献